今回は、家庭菜園におすすめなイチゴの品種20種類をご紹介したいと思います。
- 家庭菜園でイチゴを育てたい
- おすすめのイチゴの品種が知りたい
- イチゴの苗はどこで買ったらいいの?
という方におすすめの内容です。
家庭菜園でイチゴを育てている方の中には、苗については来年の春になってからでいいやとか秋になってから考えればいいかなという方もいると思います。
でも、実は夏の間に準備した方が良いです。
その理由とおすすめの品種を詳しく説明していきたいと思います。
家庭菜園でイチゴを作る場合のスケジュール
家庭菜園でイチゴを作る場合のスケジュールはこのような感じになっています。
秋に苗を植えて、そこから翌年の春に実を収穫します。
収穫が終わった後には夏の間にランナーを伸ばしてそこから苗を作ります。
これが家庭菜園でイチゴを作る時の一般的なスケジュールです。
ではこのようにイチゴを育てるために、いつから苗を準備しなければいけないかというと、秋に植え付けなければいけないのでその前に苗を購入しなければいけません。
ホームセンターで苗を買う場合にはホームセンターで購入するだけで良いんですが、ネット通販や珍しい品種が欲しい場合には夏の間に予約しないと秋には売り切れてしまいます。
なので来年の春にイチゴを収穫するためには、夏の間に品種と株数を決めないといけません。
イチゴの苗の入手方法
苗の入手方法はこんな感じです。
ホームセンター
まずはホームセンターです。
私はこれが最もおすすめです。
ホームセンターで苗を購入する時には、健康そうな苗を選んでください。
ネット通販
2番目はネット通販です。
ネット通販なら珍しい品種をあらかじめ予約して購入することができます。
ネット通販で買う時には信頼できるお店を選ぶようにしてください。
メルカリなどの個人販売
それから最近ではメルカリでの個人販売というのも行われています。
ただこの場合には違法な売買や低品質な苗に注意してください。
個人譲渡
それから個人での譲渡というのは、友人知人同士で無料で苗をやり取りすることがあると思います。
ただしこれも品種によっては譲渡も禁止されているものがあるので注意してください。
いちごの苗のネット通販
ネット通販ではどんなお店があるのかというと、例えば
- タキイネット通販
- サカタのタネ オンラインショップ
- 国華園 オンラインショップ
- Amazon
- 楽天市場
他にもネット通販のお店は色々あります。
ネット通販の注意点
次にネット通販の注意点です。
まずネット通販だと苗が傷んでいることがあります。
それから詐欺商品があります。
例えばPhotoshopで色を加工したすごい青い色のイチゴだったり、別の業者が他の業者の名前を語って販売するとかもあります。
詐欺商品についてはこちらの動画で詳しくご紹介しています。
また、苗を販売したり譲渡してはいけない品種もあるので注意してください。
ネット通販の品種のところには色々な特徴が書いてあると思います。
でも、それはあくまでも参考程度に考えて頂いて、実際には栽培方法や環境条件で味や収穫時期が変わってきます。
ネット通販の場合、苗の受け取り時期はだいたい春か秋と決まっています。
なので夏とか冬の間に予約注文をしたとしても受け取れるのは春か秋なので注意してください。
おすすめのいちご品種
こちらの20種類のイチゴの品種についてご紹介したいと思います。
なぜこちらの20品種を選んだかというと、国華園さんというウェブサイトでこちらの20個の品種を取り扱っているからです。
こちらの20種類の品種をタイプ別に分類してみました。
- 一季成り性品種
- 四季成り性品種
- 海外品種
- 白いちご
この4つに分けてあります。
一季成り性品種というのは、冬から春にかけて収穫できる品種のことです。
四季成り性品種というのは、条件さえ合えば一年中実が収穫できるイチゴのことです。
それから品種名(商品名)と書いてありますが、ここに挙げているものは「品種の名前」「商品の名前」の2つがあるので品種名(商品名)と書いてあります。
一季成り性品種
- 宝交早生
- とよのか
- 女峰
- 章姫
- レッドパール
- あかねっ娘
- とちおとめ
- さちのか
- 紅ほっぺ
- 東京おひさまベリー
これは品種の登録年の順番に古い順で並んでいます。
それから参考までに登録者の住所も県の名前を書いておきました。
ただこれは実際に育成がされた場所と、登録者の住所というのは少し違っている場合があります。
四季成り性品種
四季成り性品種については全て品種名ではなく商品名となっています。
- 夏っちゃん
- すずなりいちご
- めちゃウマッ!いちご
- めちゃデカッ!いちご
この4つの商品についてはそれぞれ品種名は不明です。
中にはこの商品はおそらくこの品種だろうなとか、この商品はこの品種ですと明記されていることもあるんですが、品種というのは別に変えても良いんです。
例えばひとつの商品名で売られているものに対して、いくつもの品種があっても別に問題はないです。
年によって品種を変えて常に同じ商品名で販売することもあって良いので、ここははっきりしないので品種名は不明という扱いにしました。
海外品種
- 四季なりルビーアン
- 四季なりトスカーナ
- F1ロマン
- F1モンタナ
この4品種です。
それぞれ海外の品種で、日本では品種登録はされていません。
白いちご
- 桃薫
- 天使のいちご(ももいろほっぺ8号)
こちらの桃薫に関しては厳密にいうと白いちごではないんですが、分類上ここに入れさせてもらいました。
それから天使のいちごというのは商品名で、品種名はももいろほっぺ8号です。
このももいろほっぺ8号という品種は2018年に登録されています。
おすすめの一季成り性いちご品種
一季成り性品種の特徴、どんな人におすすめなのかを簡単にご紹介していきたいと思います。
宝交早生
品種の特徴
- 露地栽培向き
- 家庭菜園向き
屋外でいちごを作りたい人におすすめです。
兵庫県宝塚市で生まれた品種です。
非常に歴史がある品種でして、主に屋外で家庭菜園用に育てる品種として使われています。
とよのか
品種の特徴
- 「西のとよのか、東の女峰」と言われていたほど代表的な品種
- 特に九州で人気だった
昔のイチゴの味が好きな人におすすめです。
女峰
品種の特徴
- 酸味がある
- 「西のとよのか、東の女峰」と言われていたほど代表的な品種
- 今でも高級ブランドイチゴとしても利用されている
酸味があるイチゴを作りたい人におすすめです。
章姫
品種の特徴
- 酸味が非常に少ない
- 果皮が柔らかい
- 草勢は旺盛だが、うどんこ病が出やすい
酸味がないイチゴを作りたい人、雨よけハウスがある人におすすめです。
レッドパール
品種の特徴
- 甘さと酸味のバランスが良い
- 果肉まで赤い
果肉まで赤いイチゴを作りたい人におすすめです。
あかねっ娘
品種の特徴
- 大玉になりやすい
- 関西圏で高級ブランドいちごとして利用されている
大粒のいちごを作りたい人におすすめです。
とちおとめ
品種の特徴
- 日本で一番人気の品種
- 甘さと酸味のバランスが良い
とちおとめが好きな人におすすめです。
さちのか
品種の特徴
- 酸味があり、しっかりした肉質
- ビタミンCが多い
酸味があるイチゴを作りたい人におすすめです。
紅ほっぺ
品種の特徴
- 草勢が強い
- 果実の形が綺麗
紅ほっぺが好きな人におすすめです。
東京おひさまベリー
品種の特徴
- 露地栽培向き
- 家庭菜園向き
- 果肉が赤いのでジャムに適している
屋外で栽培をしたい人、ジャム用イチゴを作りたい人におすすめです。
一季成り性いちご品種まとめ
一季成り性品種について品種の登録が古い順に簡単にご紹介しました。
品種は基本的に古ければ古いほど、収穫量や甘さが少なく実のサイズが小さい傾向にあります。
なので新しい品種ほど花ができやすくて、実が大きくなりやすく甘さが高くなりやすい傾向にあります。
ただし品種によってこれはかなり特徴のばらつきがあるので一概にそうとは言えないんですが、だいたいそのような傾向があります。
おすすめの四季成り性いちご品種
次に四季成り性品種についてです。
四季成り性の4つの品種は、品種と言っていますが正確に言うと全て商品名です。
なので、品種の特徴ではなく商品の紹介文をそのまま引用させて頂いてご紹介します。
このような商品名で売られている場合にはどんな品種が使われているのかわからないです。
その品種を変えても問題ないですし、複数の品種を使っても問題ありません。
なので品種の特徴で商品の特徴を表すことができないので、商品の紹介文をそのまま使わせて頂きました。
夏っちゃん
商品紹介文
- 四季なりイチゴの中では最大級の大きさにあたる、最大果重50g
- 最高糖度14度で美味しい
- 冬でも10℃以上保てば結実します
夏から秋にも収穫したい人におすすめです。
すずなりいちご
商品紹介文
- プランターやハンギング栽培でも鈴なりに実が収穫できる家庭菜園最強イチゴ
- 糖度が12~15度と甘く、華やかな香りも素晴らしい
- 灰色カビ病など病害虫にも強く、と~っても育てやすい四季なり品種
- 1株でたくさんとれるので、場所のないベランダなどに最適です
夏から秋にも収穫したい人におすすめです。
めちゃウマッ!いちご
商品紹介文
- 果重14g、糖度9~10度の濃厚な食味のイチゴ
- 春だけじゃなく秋まで次々と実がつき多収
- 収穫期間が長い食味抜群の四季成り品種
- 家庭菜園に最適です
夏から秋にも収穫したい人におすすめです。
めちゃデカッ!いちご
商品紹介文
- 果重16~18gの甘く大きな実がたくさんなる四季なり品種
- 春から秋まで収穫期間が長いのもうれしい品種です
夏から秋にも収穫したい人におすすめです。
おすすめの海外いちご品種
次は海外品種について説明したいと思います。
海外品種は
- ルビーアン
- トスカーナ
- ロマン
- モンタナ
この4つの品種です。
海外では品種登録されていますが、日本ではおそらく品種登録がされていません。
では順番に見ていきましょう。
四季なりルビーアン
- 品種の特徴
- 四季成り性
- 花が赤い
- 海外品種
花も観賞用に楽しみたい人におすすめです。
四季なりトスカーナ
品種の特徴
- 四季成り性
- 花が赤い
- 海外品種
花も観賞用に楽しみたい人におすすめです。
F1ロマン
品種の特徴
- 四季成り性
- 花がピンク色
- 海外品種
- 種子繁殖性
花も観賞用に楽しみたい人におすすめです。
F1モンタナ
品種の特徴
- 四季成り性
- 花が白色
- 海外品種
- 種子繁殖性
海外品種を育ててみたい人におすすめです。
海外いちご品種まとめ
4つの海外品種について紹介しました。
全て四季成り性品種ですね。
それから2つが通常の品種、2つが種子繁殖性の品種。
2つが赤い花、1つがピンク、1つが白い花でした。
海外の品種なので日本の品種とは特徴が違っていて、おもしろいかなと思います。
おすすめの白いちご品種
白いちごの紹介をしたいと思います。
桃薫
品種の特徴
- 一季成り性(条件によっては夏にも収穫できる)
- ピンク色の果皮
- 桃のような香り
変わったイチゴを作りたい人におすすめです。
天使のいちご(ももいろほっぺ8号)
品種の特徴
- 四季成り性
- 家庭菜園用の白いちご
- 苗の自家増殖禁止、苗の転売禁止、無償譲渡も禁止
- 営利生産には許諾契約が必要(年間五万円)
白いちごを作りたい人におすすめです。
こちらの天使のいちごという商品はエンジェルエイトという名前でも販売されています。
ただ品種名はももいろほっぺ8号です。
今説明した通り、苗の転売が禁止です。
無料で誰かにあげることも禁止されています。
普通に家庭菜園で育てる場合には特に契約をする必要はないんですが、営利生産の場合には別の契約を結ばないといけないルールがあります。
このように品種によっては別途契約が必要であったり、苗の増殖を禁止していたり、苗の増殖はOKだけど販売を禁止したり、無償での譲渡の禁止だったり色んなルールがあります。
品種によってこのようなルールがありますので、ご自身で育てている品種についてもぜひルールを確認してみてください。
屋外で簡単に栽培したい人におすすめの品種
屋外で簡単に栽培したい人にはどんな品種がおすすめなのか、そのおすすめ度を簡単に表にしました。
屋外でできるだけ簡単に栽培をしたい方には宝交早生や東京おひさまベリーがおすすめです。
これらの品種は屋外での栽培に向いている品種です。
それからほかの品種ももちろん家庭菜園や屋外での栽培に使えますが、その場合には病害虫や雨の対策を気を付けないといけません。
大玉で甘い実を収穫したい人におすすめの品種
大玉で甘い実を収穫したい人におすすめの品種を紹介します。
特におすすめなのは章姫、あかねっ娘、とちおとめ、紅ほっぺです。
他にもレッドパールやさちのかも良いと思います。
特に甘さを感じる品種は章姫だと思います。
あとは甘さと酸味のバランスの良さでいうととちおとめ、紅ほっぺがおすすめです。
実の大玉のなりやすさですとこの4つの品種だったらどれも大玉になりやすいと思います。
その代わりある程度環境を整えてあげる必要があるので、例えば雨除けのビニールを上にかけてあげたりした方がより栽培がしやすくなります。
夏から秋も収穫したい人におすすめの品種
夏から秋も収穫したい人向けのおすすめの品種です。
これはやはり四季成り性品種の4つの商品が良いと思います。
夏っちゃん、すずなりいちご、めちゃウマッ!いちご、めちゃデカッ!いちごがおすすめです。
あとは海外の品種や白いちごも夏でもある程度は収穫が見込めると思います。
珍しい品種を育てたい人におすすめの品種
次に珍しい品種を育てたい人におすすめの品種です。
珍しさでいうとピンク色の桃薫、白い天使のいちごの2つが特に珍しいと思います。
あとは海外の品種の四季なりルビーアン、四季なりトスカーナ、F1ロマン、F1モンタナも珍しいと思います。
家庭菜園におすすめのいちご品種20種類まとめ
今回は、家庭菜園におすすめのイチゴの品種20種類をご紹介しました。
来年の春にイチゴを収穫するためには今年の夏から品種と株数を計画して、今年の秋に苗を入手しないといけません。
秋になってから苗を注文すると人気品種は売り切れていることもあるので注意してください。
夏の間から予約を開始するネット通販が多いので、ネット通販で苗を買う場合には夏のうちに予約の注文をしておくのがおすすめです。
夏の間に注文をしても苗を受け取るのは秋で、それを植えると来年の春に実が収穫できます。
こちらの動画でも紹介しています。