パイナップルを育ててみたいと思いませんか?
しかも、それがスーパーで売っている実で、普段は捨てている部分だとしたらやってみたいですよね。
スーパーのパイナップルを育てよう
今回はスーパーで売っているパイナップルを使って、パイナップルを育てる方法を紹介します。
必要な道具をご紹介します。
- パイナップル
- プラコップ
- 培養土もしくは土
- キリ
- ハサミ
- カッターもしくは包丁
- ビニールテープ
- プランター植木鉢もしくは空のペットボトル(1L)
- アルミホイルもしくは黒いガムテープ
材料はスーパーとかコンビニで手に入ります。
まずはパイナップルを買ってきてください。
最近は色々な品種がありますが、どの品種でも構いません。
スーパーなどで買ってきた品種と全く同じものを育てられます。
なのでお好きな品種を選んでください。
再生栽培向けのパイナップルの選び方
単純に食べる部分の話で言うと黄色っぽい方が熟してます。
ただ、あんまり黄色いとパイナップルの酸味が抜けてしまいます。
黄色っぽいんだけれども上のほうはまだ緑ぐらいで、匂いを嗅ぐとあの甘い匂いがしているパイナップルが私のおすすめです。
甘くて酸味が少ない、熟したパイナップルだと思います
ただ再生栽培で使う場合には、果実部分だけではなく葉っぱの部分も必ずチェックしてください。
なぜかというと葉っぱ部分が新芽の部分で、土に植えると新しい葉っぱをどんどん出して花が咲いて実が成って、収穫できるようになるからです。
ここの葉っぱがあまりにもボロボロだったり、枯れかけているようだとうまく育たないので再生栽培やるぞって思った場合には、葉っぱ部分が元気そうなものを選んでください。
単純に食べるだけなら果実で判断すればいいのですが、育てようとした場合には葉っぱ部分をしっかりチェックしてください。
パイナップルの再生栽培の手順
①葉っぱの部分と果実部分を切り離す
やり方は2つあります。
A)包丁の場合
①果実の上から3cm辺りをグサっと切る
B)手の場合
①葉っぱを持つ
②グリっと捻って引っこ抜く
どちらのやり方をしていただいても構いません。
私は手でグリっと捻って取る方法を普段やってます。
ちょっと葉っぱが痛いので何かタオルを当てるなり手袋をするなりして、やってください。
どうやっているかと言うと、こう普通に握っていただいて回すだけそんな感じでOKです。
すごくきれいに取れます。
果実の部分はあまり必要ないので、ギリギリのところでハサミや包丁、カッターなどで切り落としておきます。
切っていいのは黄色い部分です。
葉っぱの部分は切っちゃダメなので、果肉みたいな部分で切り落とすようにしてください。
②水に浸ける
このまま水につけておいていただければいいのですが、ちょっとずつ外側の葉っぱが変色してダメになってくると思います。
ダメになった葉っぱはどんどん取っていってください。
そうすると葉っぱの根元部分から根っこが出てきます。
大体2週間~1ヶ月くらい水に浸けておくことになると思います。
水に浸けるときに使っているのはプラコップです。
普通にスーパーとかコンビニとかで売ってるやつですね。
プラコップに水道水を入れてもらって、ただそこに突っ込んでおくだけ。
大体どのパイナップルもサイズが合うんじゃないかなと思います。
ただ品種によっては葉っぱすごいでかいやつがあるんですよね。
でかいやつだったら多分プラコップに入らないと思います。
そういう場合にはペットボトル。
カッターで半分くらいに切るとちょっと大きめが入るサイズになります。
③観察してみよう、根っこ
1ヶ月ぐらい水に浸けておいたものがこちらです。
こちらは違う品種のものなので、先程のものに比べて元から葉っぱの枚数が少ないものになります。
根元から根っこが生えています。
ダメになった葉っぱをむしったら、こんな風にあの根っこがよく見えるようになりました。
ただこの葉っぱをむしり取る時に根っこを傷めないように気を付けて下さい。
④観察してみよう、葉っぱ
次に葉っぱの上の方を見てください。
どうやら、中心の新芽の部分が枯れてしまいました…。
新芽が死んでいるので新しい葉っぱが出てこない、「あーこれは失敗したなぁ」と思ったんですが、ちょっとここを見てみてください。
わかりますかね?ここに新しい芽ができているのが。
これはちょっと難しい言い方をすると、頂芽優勢が崩れたんです。
この中心の頂芽が死んだことで今度は脇芽に栄養が入って、この脇芽が発達したという感じです。
なのでこれから私はこの脇芽を育てることになります。
といっても別に何か特別なことをやる必要はなくて、このままずっと育てていけばOKです。
なのでも皆さんがこれから育てるパイナップルがもし枯れてしまったとしても、あきらめないでください。
こちらの様に中心が死んだとしても意外とこういう脇芽が変わりに伸びてきて、株として復活する可能性があります。
⑤水に浸ける理由
こちらはもう根っこが生えてきたので、これを土に植えたいと思います。
私はこのように水につけて根っこを出してから土に植えています。
ただ最初から土に植えるという方法もあります。
もし水につけるのが面倒くさいという方は、直接土に植えてしまって構いません。
じゃあなぜ私がわざわざ1回水につけているか?と言うと、自分の目で根っこが出たことを確認できるからなんですね。
土に植えてしまうと「根っこは出ているのか?出ていないのか?」がどうしても分からないので、不安になることがあります。
水に浸けて根っこを出してから土に植えると、かなり安心して見ていられるんですね。
なので私としては一旦水に浸けることをおすすめします。
ただもう面倒くさいという人は、もう地面にグサッと刺してしまったり、植木鉢の中に土を入れてそこに刺してしまっても構いません。
おそらく沖縄か沖縄と同じくらい暖かい地域で生活されている人だったら、地面にこのパイナップルを普通に刺して植えてしまって構いません。
ただ沖縄よりも寒い地域の場合には、おそらく冬の間に枯れてしまいます。
なので植木鉢もしくはプランターもしくは今回私がやるようなペットボトルの容器に植えて、冬の間は暖房が効いた室内に入れて冬越しさせる必要があります。
⑥水のお世話
水は週に1回か2回交換してください。
あとは直射日光が当たらないんだけれども、例えばカーテン越しの光とか遮光ネットの下とか優しい光が当たる場所に最初は置いて、根が増えてから日向に置いてください。
枯れてしまった頂芽部分は残しておいても汚いだけなので、ハサミでカットしても大丈夫です。
⑦土の準備
今度は土に植える作業をやりたいと思います。
植木鉢がある人は植木鉢を使ってください。
土は野菜栽培用の培養土を使ってもいいです。
そのまま使うと肥料が強いかなと思うので、野菜栽培用の培養土と赤玉土を半分ずつにするなど肥料分を薄くして使うといいです。
<追加情報>
パイナップルは酸性の土の方がよく育つので、ブルーベリー栽培用の土がおすすめです。
⑧容器の準備
今回は再生栽培なのでできるだけ家庭にあるものを使うということで、ペットボトルの容器を使います。
1リットルぐらいのペットボトル容器を半分くらいで切って、下の部分を植木鉢代わりに使います。
切り口の部分はそのままにしておくと指を切ってしまって危ないので処理します。
熱したアイロンで処理する方法もあります。
このやり方はペットボトルの底面給水の栽培の仕方の動画で詳しく紹介しているので、ぜひそちらを見てください。
今回はビニールテープを使うやり方をやります。
単純にビニールテープを一周貼るだけです。
切り口に水分が付いてると粘着力が弱まってしまうので先に拭いておきましょう。
切り口にテープをぐるっと一周つけ、内側に折ります。
こうすれば、ここで指を切ってしまう心配がなくなります。
また側面が透明で光を通す素材だと根の生育に影響し苔が生えると思うので、光を通さないようにペットボトルの側面に黒いガムテープや紙とかアルミホイルを貼ってください。
今回私はもうめんどくさいので、とりあえずこのままやってしまいます。
次にこの底に穴を開けます。
キリとかドリルとか先が尖ったものであれば何でも大丈夫です。
カッターとかでもいいかも知れません。
硬いので怪我をしないように気をつけて作業してください。
私はキリを使います。
穴を開けました。
それじゃあこの容器に土を入れます。
⑨植える
根っこを傷めないように注意してください。
- 先に土に穴を空けておいて
- パイナップルを置く
- 周りの土を株元に寄せます
という手順です。
⑩水やり
あとは土の表面が乾いたら水をあげてください。
それから2週間ほどは日陰に置いてあげて、葉っぱがぐんぐん伸びてきたら直射日光が当たる場所に置いてください。
パイナップルはだいたい25度から30度ぐらいの温度帯が一番生育がよくなります。
冬場の温度は最低気温で10度ぐらいは保ってあげてください。
夏場は屋外で構いません。
冬場は必ず室内の暖房を効かせた部屋で管理するようにしてあげてください。
こちらのパイナップルは葉っぱがかなり大きくなってくると花が咲きます。
花が咲いたら我々が食べてるようなパイナップルの実が成ります。
ぜひそこまで育ててみてください。
動画ではパイナップルのオシャレな切り方も載せているのでよかったら試してみてください。
パインのリボベジの注意点
パイナップル栽培の特徴というか注意点はとにかく寒さに弱いことなので、寒さ対策をしっかりしてあげてください。
スーパーでパイナップルを買ってきた時には、ぜひ皆さんも真似してみてください。