今回は、ブロッコリーの初心者向けの簡単な育て方と植え付け方法を紹介します。
- ブロッコリーを育ててみたい
- ブロッコリーってどうやってなるの?
- いつ頃植えたらいいの?
- 何を準備したらいいの?
このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。
ブロッコリーの植え付け時期
ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、夏の終わりから秋に植え付け(春植えもあります)をして、冬に収穫できる野菜です。
例えば、7月から8月ぐらいに種を播いて、8月から9月ぐらいに苗を植えます。
そうすると12月から翌年の3月まで収穫できます。
種から育てることもできますが、初心者の方には苗を購入するのがおすすめです。
ブロッコリーの苗
それではブロッコリーの苗がどんなものか見てみましょう。
今回は、ホームセンターで購入した4つ入りのブロッコリーの苗を用意しました。
ブロッコリーにもいろいろな品種があり、早生や晩成などのタイプがありますが、ホームセンターなどで購入する際には、そのような特徴が表示されていると思います。
ブロッコリーの実のなり方
ブロッコリーを食べたことがないという人はいないと思いますが、ブロッコリーがどうやってなるのかと言われると、わからない人が多いと思います。
ブロッコリーの実がどのようになるかというと、メインの部分から葉っぱが何枚か展開して、その中心に花のつぼみができます。
そのつぼみを私たちはブロッコリーとして食べています。
真ん中の大きなつぼみを収穫した後、その脇から小さなブロッコリーが生えてきます。
そのため、大きな実は一つしか収穫できませんが、小さな実をその後もいくつか収穫できます。
例えば、今回用意した苗のように4株あれば、大きなブロッコリーが4つ収穫できて、さらに小さなブロッコリーが何個もたくさん収穫できます。
一人暮らしや二人暮らしの方の場合、ブロッコリーが2、3株あれば十分楽しめると思います。
もっとたくさんのご家族で生活されている方でしたら、5株から10株ぐらい購入するといいでしょう。
ブロッコリーの苗の選び方
ホームセンターなどでブロッコリーの苗を選ぶ時は、葉っぱの色を見て、黄色い葉っぱばかりの苗は良くないので避けましょう。
緑色が濃い苗を選ぶようにしてください。
葉っぱが大きかったり、斑点が出ていないような健康そうな苗を選ぶようにしましょう。
プランターの選び方
ブロッコリーは苗の時から比べると、かなり大きくなる植物です。
但し、大きく葉っぱを広げるものの、多少葉っぱが重なり合ったとしても生育にはあまり悪影響がないので、そこまで離して植える必要はありません。
株と株の間が大体40㎝から50㎝ぐらいの間隔で植えるのが良いと思います。
例えば、標準的な65㎝幅のプランターであれば、2株または3株ほど植えることができます。
32㎝ぐらいのミニプランターの場合は、2株以上植えるには小さ過ぎるので、1株だけ植えるようにしてください。
また、直径が30㎝ぐらいの植木鉢を使う場合も同様に、1株だけ植えるのがおすすめです。
直径が15㎝ほどの小型の植木鉢になると、育てるのが難しくなるのでおすすめできません。
ブロッコリーを栽培する際は、最低でも直径30㎝以上の植木鉢か、長さが30㎝から65㎝程度あるプランターを用意してください。
プランターに入れる必要なものの準備
次にプランターに入れる培養土などの必要なものについて説明します。
培養土について
まず、土はホームセンターなどで販売されている野菜栽培用の培養土がおすすめです。
培養土を使うと、水はけも良く、元肥も入っているので、育てるのが非常に簡単になります。
ホームセンターには様々な種類の培養土が販売されていますが、アイリスオーヤマから発売されている「花・野菜の培養土」が安くて量もたくさん入っているのでおすすめです。
もちろん、他の商品を購入してもらっても全く問題ありません。
新品の培養土には元肥が含まれていますので、最初に肥料を入れる必要がありません。
もし、一度使用した土を再利用する場合には肥料分が含まれていませんので、元肥を入れるようにしてください。
土を再利用するために必要な手順などもあるため、初めての方は市販の培養土を使用することをおすすめします。
鉢底石について
プランターなどの容器で育てる場合には、鉢底石を使うのがおすすめです。
これを容器の底に敷くことで、より排水性が良くなって、根腐れなどの心配がなくなります。
鉢底石は、必ず使用しなければならないというものではありませんが、初心者の方でちょっと水加減がわからないという場合などは、鉢底石を使ったほうが失敗する可能性が減るのでおすすめです。
野菜栽培に慣れている方の場合は、必要なければ使用しなくても構いません。
肥料について
次に、肥料について説明します。
前述のように、新品の培養土を使用する場合には、元肥が入っているので最初に肥料を入れる必要はありません。
途中で追肥として肥料を使います。
では、元肥が入っていない場合、どのような肥料を使ったらいいのかというと、ホームセンターなどでは、化学肥料と有機肥料の大きく分けて2種類の元肥に使える肥料が販売されています。
例えば以下のような商品があります。
量はどのぐらい入れたらいいのかというと、肥料によってその肥料分の濃度が違うため、使うべき量も変わってきます。
基本的には、その肥料のパッケージ等に何グラム入れるかが書いてあるので、それに従ってください。
ブロッコリーを育てる場合、新品の培養土を使用しない場合には、最初に必ず元肥が必要になります。
また、新品の培養土を使用する場合でも、途中で追肥を行います。
そのため、何らかの肥料は必ず用意するようにしましょう。
ブロッコリーを育てるにあたり、何か特別な肥料が必要というわけではないので、野菜全般に使える肥料であればどれでも大丈夫です。
植え付け作業の手順について
それでは、植え付け作業をはじめてみましょう。
今回は、65㎝の長さのプランターを使用します。
この大きさであれば、ブロッコリーの苗を2株または3株植えることができます。
手順1:鉢底石を入れる
まずは、プランターの底に鉢底石を入れましょう。
今回使用する鉢底石は、ネットに入っているタイプのため、繰り返し利用するのが簡単なのでおすすめです。
ネットに入っていないタイプの場合、使用後に鉢底石だけを取り出そうとすると、土と混ざってしまって分別するのがかなり大変になります。
プランターの底に鉢底石を並べていきます。
このように4つ並べました。
手順2:培養土を入れる
次に培養土を入れます。
培養土を目一杯まで入れてしまうと、水やりの際に土が外に溢れ出てしまうため、プランターの縁から5㎝くらい低い位置の高さを目安に土を入れてください。
このように土を入れました。
上の写真ぐらい、容器の縁から土の上面までの空間を空けておいてください。
手順3:ブロッコリーの苗の植え付け
土が入れ終わったら、いよいよブロッコリーの苗を植え付けます。
苗をポットから取り出すときには、茎を持って真っ直ぐ上に引っ張ってしまうと、茎の部分を痛めてしまったり、根っこの部分で切れてしまうので、茎を直接持たないように気を付けてください。
まず、ポットを少し揉んでほぐしてから、下から押し上げて引き抜くとうまく苗を取り出せます。
この時に茎を直接茎を持たずに、土を持って苗を引き抜いてください。
または、取り出したい苗以外を抑えながら、ポット全体をひっくり返して取りたい苗だけを取る方法もあります。
どちらの方法でも大丈夫ですが、茎を傷めないことと、根っこをできるだけ傷つけないように注意してください。
今回のように、ブロッコリーを65㎝幅のプランターに植える場合で、栽培するスペースに余裕のない方は3株植えるのがおすすめです。
同じ65㎝のプランターでも、栽培するスペースに余裕がある方は、2株植えるようにしてください。
2株だけに抑えたほうが、1株当たりの土の量が多くなり、葉っぱの重なりも減って光が当たりやすくなるので、より大きな実ができたり、栽培が簡単になるなどのメリットがあります。
皆さんが持っているプランターの数や育てたい株数、プランターが置けるスペースを考えて、1つのプランターに2株植えるのか、または3株植えるのか判断するようにしましょう。
今回は、65㎝のプランターに3株植え付けを行います。
上の写真のような間隔で植えていきます。
植える時には、苗の土の高さと同じ深さの穴を掘って、そこに苗を植えていきます。
植え終わったら、少し上から指で押さえます。
こうすることで、ポットの土と培養土がより密着して根っこが生えやすくなります。
これで植え付けは完了です。
植え終わったら、すぐに水をたっぷりとあげてください。
また、下の写真のような札を用意して、植えた日付を書いて挿しておくと便利です。
ブロッコリーの初心者向けの簡単な育て方と植え付け方法のまとめ
今回は、プランターなどの容器を使ったブロッコリーの初心者向けの簡単な育て方と植え付け方法について紹介しました。
主に植え付け作業を紹介しましたが、この後も土寄せをしたり、追肥をしたり、花蕾の大きさが10㎝から15㎝ぐらいになってきたら、収穫の作業も行います。
頂花蕾と呼ばれている一番真ん中に出来る大きな実の収穫が終わったら、今度は側花蕾と呼ばれる脇芽の部分も収穫できるようになります。
ブロッコリーは、大体夏の終わりから秋に植え付けをすれば、冬から春の初めぐらいまで収穫が楽しめる野菜です。(秋植えの場合)
皆さんも、ブロッコリーは普段から何気なく食べていると思いますが、どんな風に我々が食べているあのブロッコリーができているのかは意外と知られていないと思います。
ご家庭でも、プランターなどで簡単に育てられる野菜ですので、ぜひ育ててみてください。
動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。