今回は、いちごの再生栽培のやり方をご紹介したいと思います。
- イチゴを種から育ててみたい
- 再生栽培の方法は?
- イチゴの再生栽培をするには何を準備すればいいの?
という方におすすめの内容です。
再生栽培とはスーパーの野菜から苗を作り栽培する方法です。
過去にもいろんな再生栽培をご紹介しています。
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今回はイチゴです。
イチゴもスーパーで売っているこのようなイチゴの種を播けばイチゴを収穫することができます。
マネしやすいようにかなり簡単な方法をご紹介したいと思います。
いちごの再生栽培に必要な道具
まず最初に必要な道具をご紹介します。
- スーパーのイチゴ
- ピンセット
- プラスチック製の容器
- 土
- (土がない人は)ティッシュペーパー
プラスチック製の容器は、野菜が入っていた透明な器やプラカップ、ペットボトルや牛乳パックの底の部分など何でも大丈夫です。
いちごの再生栽培方法
まずイチゴを用意してください。
イチゴはスーパーマーケットなどで買って頂ければ構いません。
その時のポイントとして、できるだけ完熟のものを用意してください。
完熟というのは、ヘタまで赤いものです。
完熟イチゴをさらに数日おきます。
完熟の状態からさらに過熟にします。
過熟にしたほうが発芽しやすくなります。
どんな状態のイチゴでも構わないので、パックの中で当たって腐って傷んでしまったものでも構いません。
今回はとちおとめという品種のイチゴを使います。
こちらから種を取りますが、種から育てたイチゴはとちおとめとは別物になります。
なぜかというとこのイチゴの種一粒一粒は雄しべと雌しべが受粉してできたものなので、種は親株とは遺伝子が違うからです。
なのでこのイチゴの種から育てたイチゴは、とちおとめではありません。
また、その実をとちおとめとして販売するのは禁止されています。
たまにメルカリなどで「これはあまおうの種なのでこれからあまおうが育てられます」と言ってあまおうなどの種を販売している人がいますが、間違っていますしやめましょう。
それからとちおとめの種からイチゴを育てたとしても、その実がとちおとめと同じかそれ以上の品質にはほぼなりません。
中には育たない株や実がならない株もあります。
なのでこれはあくまでも実験として取り組んでください。
美味しいイチゴを育てたい人は苗から育ててください。
種を取る
イチゴの果実からピンセットを使って種を取ります。
ポイントは大きな種を選ぶことです。
例えばこの種は非常に小さく、小さな種は受粉していないので芽を出しません。
こちらもダメです。
このように大きく膨らんでいる種は受粉しているので芽が出ます。
なので大きく膨らんだ種だけを使ってください。
ピンセットでつまんで取ります。
これがイチゴの種です。
これを播きます。
種を播く
容器の準備をします。
何でも良いのでプラスチック製の容器を用意してください。
プラスチック製の容器の上にティッシュペーパーを1枚敷きます。
そこに水道水を入れます。
これで準備はOKです。
先ほど取ったイチゴの種をティッシュペーパーの上に置きます。
イチゴの種をどんどん並べていきましょう。
このように種が取れました。
あとはこれを日の光がある明るい場所に置いておいてください。
ティッシュペーパーは常に湿った状態を維持してください。
勢いよく水をかけてしまうと種が移動してしまうので、霧吹きがおすすめです。
早いものだと2週間で芽が出ます。
遅いものだと1~2ヶ月くらいかかります。
すべての種が発芽するわけではありません。
ちなみに種を取ったイチゴの方はこんな状態です。
一粒でもまだまだ種はたくさん残っています。
なので、イチゴは一粒あれば十分です。
いちごの再生栽培の苗
同じようなことを7週間前にしたものがあるのでお見せします。
こちらは土に種を播きました。
その時は種の取り方はピンセットではなくミキサーを使いました。
ミキサーを使ったり、カッターナイフで果肉を切り落とす方法もあります。
イチゴの芽はこんな状態です。
最初の子葉は丸い形です。
その後1枚だけギザギザの葉が出ます。
そして何枚かギザギザの葉が出て、その後にギザギザの葉が3枚セットで出てきます。
そうなると十分成長した証です。
こちらをポットに植え替えます。
本来はもう少し大きくなってから植え替えてください。
このように土を用意してください。
農業用ポットがある人はそれを使ってください。
それがない人はジュース用の小さなプラコップの底に穴を開けて使ってもOKです。
それではここから苗を取ります。
ピンセットを使って作業をしてください。
根をできるだけ切らないように取ります。
こちらの株を抜きます。
ティシュを使っている場合でも同じように苗を取ります。
引っ張らずに下から持ち上げて取りましょう。
できるだけ根を切らないようにしてください。
こちらを先ほどのポットに植えます。
ポットの土にピンセットで穴を開けます。
そこにこちらの苗を植えます。
土を寄せます。
このように植えられました。
後はここに水をかければOKです。
3つの株が植え終わりました。
今回はかなり小さい状態で植えましたが、本来はもう少し葉が大きくなってから植え替えたほうがいいです。
あとは普通のイチゴの育て方と同じです。
イチゴの育て方はこちらで詳しく説明しています。
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種からイチゴを育てる方法はこちらの動画で詳しく説明しています。
次の年の春にイチゴの花が咲いて、実が収穫できます。
ただし株によっては花が咲かない株もあると思います。
咲いたとしても受粉ができない株もあると思います。
実がなったとしても小さかったり、形が悪かったり、美味しくない株もでます。
なぜかというと、遺伝子がとちおとめとは変わっているからです。
なので美味しいとちおとめが食べたい人は、とちおとめの苗を購入して育ててください。
今回はとちおとめの種を使って、とちおとめではないイチゴを育てる方法です。
それから種から育てたらとちおとめとしては売れません。
農作物を売ったら農家として種苗法の制限を受けます。
家庭菜園の人は農作物を売らないように注意してください。
いちごの種を取って再生栽培する方法まとめ
今回説明したように、イチゴの実の種を取って播くことでこのような苗が手に入ります。
それをポットに移植をして、あとは普通のイチゴと同じように育てて、上手くいけばイチゴの実が収穫できます。
イチゴの再生栽培に挑戦したい方はぜひやってみてください!
こちらの動画でも紹介しています。