今回は、ホームセンターで苗を選ぶ方法と品種の特徴、病気と害虫の見つけ方をご紹介したいと思います。
- これからイチゴの苗を買いたい
- どんな苗を選んだらいいの?
という方におすすめの内容です。
こちらに、9種類のイチゴの苗を用意しました。
近所のホームセンターで売っていたものです。
全部の種類を片っ端から1個ずつ買いました。
この辺がサントリー本気野菜のシリーズが5種類あります。
こちらはそれぞれまた別の品種があります。
ホームセンターで買ったイチゴの苗9種類
まずはホームセンターで買ったイチゴの苗9種類を紹介します。
- 蜜香
- らくなりイチゴ
- ドルチェベリー
- ローズベリーレッド
- 白蜜香
- みのりくん
- おいCベリー
- 章姫
- ジャンボイチゴまんぷく2号
私の近所のホームセンターではこの9種類が販売されていました。
他のホームセンターだとまた別の品種が売られていると思います。
ちなみに私はいろんな品種のイチゴを育てているんですが、今年の春は東京おひさまベリーやエンジェルエイトなどのイチゴを育てました。
それから今年の冬からは、恋みのりという品種を育てる予定です。
ここにいつも映っているよつぼしという品種は、こちらの室内で育てています。
なかなか分かりづらいですが、ここには今大量にイチゴの苗ができています。
いちごの品種の特徴
次は品種の特徴の説明です。
蜜香(みつか)
まずは蜜香からいきましょう。
蜜香は商品名です。
品種名は別にあります。
品種名はSunmitsuだそうです。
スンミツなのかサンミツなのかわからないですが、アルファベットでSunmitsuです。
これは一番基本的な普通のイチゴかなと思います。
一季成り性ですし。
キャッチコピーとしては「甘すぎる」ということだそうです。
甘すぎるほど甘いイチゴだそうです。
らくなりイチゴ
次がらくなりイチゴです。
らくなりイチゴは四季成り性です。
病気に強いと書いてあります。
それから、らくなりイチゴの品種名については情報が書いてないです。
ラベルに書いてある名前は品種名ではないことがすごく多いです。
実は商品名です。
実際その商品名とは違う品種名が必ず付いています。
ドルチェベリー
次はドルチェベリーです。
これも四季成り性品種です。
春も秋も採れる上質な甘さと書いてあります。
それから品種名も書いてあり、品種名はBA1203Hだそうです。
なんだその品種名は?と思うかもしれませんが、品種名はアルファベットや数字を使うことが結構あります。
どういう数字かと言うといろんな可能性がありますが、品種改良を行う作業をする時につけていた番号の可能性が高いです。
私が学生時代に研究をしていた信大BS8-9とうい品種も、品種改良の過程でつけた名前でした。
ローズベリーレッド
次はローズベリーレッドです。
花も実も楽しめる爽やかな酸味四季成り性と書いてあります。
四季成り性で、この花の花弁が赤いのが特徴です。
これは私も過去に育てたことがありまして、非常に綺麗な赤い花が咲いてくれます。
しかも四季成り性なので春、夏、秋と花を咲かせてくれます。
白蜜香(しろみつか)
次は白蜜香です。
こちらは白イチゴですね。
甘すぎる蜜香の白、一季成り性と書いてあります。
こちらは一季成り性の白イチゴです。
ランナーが伸び放しになっておりました。
家庭菜園向けの白イチゴの品種では、エンジェルエイトも人気ですね。
エンジェルエイトはややこしくて、エンジェルエイトとしても販売されていますし、天使の実という名前もついてます。
ただ品種名はももいろほっぺ8号です。
名前が3つもありますし、エンジェルエイトもアルファベットでAEと書くこともあるので実質4つぐらいの名前がある品種です。
ここまで多いとブランディング的にどうなのかな?と思っちゃいますね。
この白蜜香に関しましては、品種登録の出願中だそうです。
出願中はまだ登録はされていないが、登録された場合と同じように権利が保護されている状態になります。
みのりくん
次はみのりくんです。
このみのりくんはパナプラスという会社が作っているのかな。
宿根イチゴと書いてあります。
こちらは一季成り性ですが、春と秋の2回収穫できます。
そこが売りだそうです。
たしかに一季成り性の品種は、秋と言うか冬あたりにも花を出して実をつけることがあります。
商業的な農園はその確率を上げるためにいろんな処理をして夏の終わりぐらいに花を作らせて、秋の終わりぐらいから収穫を始めます。
そういった事をいろいろやらなくてもたまたま出てくることがありまして、家庭菜園でイチゴを育てていると10月~11月ぐらいに花が出てきちゃうことがあります。
そういう確率が高い、という意味だと思います。
それからこの品種、1つ注意点としてはみのりくんは商品名であり恋みのりという品種ではないです。
おそらくその点は注意した方がいいかなと思います。
私は今年恋みのりを育てようと苗を注文しました。
まだ受け取ってはないです。
ただ恋みのりとみのりくん、名前は似ていますがたぶん違う品種だと思うのでその点はお気を付けください。
おいCベリー
次はこちら、おいCベリーです。
おいCベリーはこれがもうそのまま品種名です。
おいCベリーという品種名です。
このおいCベリーのシーがCであることからもわかると思いますが、こちらはビタミンCの含有量が他の品種に比べて1.5倍ぐらい高い品種です。
もともとイチゴはビタミンCの含有量が結構高いですが、その中でも1.5倍ぐらい高いという非常にビタミンCが豊富な品種です。
なのでせっかくイチゴを育てるんだったら、ビタミンCが多い品種がいいなという方はこのおいCベリーを育ててみてください。
章姫(あきひめ)
次に紹介するのは章姫です。
この章姫は品種名そのままでして、品種名が章姫です。
この章姫の特徴は酸味が少なくて甘さを強く感じる品種です。
なのでイチゴ狩りでとても人気な品種です。
形は長細めで花の数が多くなります。
酸っぱいイチゴが苦手で、できるだけ甘さを感じたい人にはこちらの品種がオススメです。
ただしうどんこ病が結構出やすいので、うどんこ病対策はかなり力を入れないといけません。
あんまり病気の対策がしたくないとか、イチゴは酸味があった方が良い、甘酸っぱい実が好きな人にはオススメしません。
ちなみに個人的には酸味が強いイチゴが好きなので、章姫はあんまり好きではないです。
学生の頃は章姫を実験で育てていました。
章姫を育てているとうどんこ病が発生して、それが他の品種にも移って行きました。
学生時代はいろんな品種の試験栽培していたので、この章姫を植えておくと、章姫からどんどんまわりにうどんこ病が広がってすごく嫌な思い出があります。
ただ味は本当に甘さを強く感じるので、甘いのが好きな人にはオススメです。
ジャンボイチゴまんぷく2号
次はジャンボイチゴまんぷく2号です。
こちらは売っているポットも大きかったです。
それからこちらのイチゴの品種名はいちご中間母本農1号という名前です。
ただ商品名はジャンボイチゴまんぷく2号で販売されています。
こちらもこんな感じにランナーが出ています。
これをこのまま残しておくとこんな感じに小さな苗になります。
これを植えるとこんな感じの苗ができます。
おいCベリーも、章姫も、このジャンボイチゴまんぷく2号も全部一季成り性の品種です。
なので夏には収穫ができません。
この秋に苗を植え付けたとしても、収穫できるのは来年の春から初夏ぐらいになります。
ジャンボイチゴまんぷく2号は大きくて、甘くて、美味しい、タキイの美味しいイチゴと書いてあります。
こちらは通常のイチゴの1.5倍~2倍にもなる大きな実をつけると書いてありますが、ただ正直無理じゃない?と思います。
みなさんが今イメージするイチゴの大きさってこれぐらい。
その1.5倍~2倍の実を家庭菜園のイチゴ栽培で収穫をするのはかなり難易度が高いだろうなとは思います。
もちろんこの苗を商業的なイチゴ農園で育てたら、もうそういう実は育てられると思います。
例えば、この苗を私が持っているビニールハウスの中で冬の間に本格的に育てたら、すごく大きな実も採れると思います。
しかしそういう栽培ができない家庭菜園の方だと、普通のイチゴの1.5倍~2倍の大きさは相当難しいだろうなと思います。
サントリー本気野菜シリーズのいちごの苗
- 蜜香
- らくなりイチゴ
- ドルチェベリー
- ローズベリーレッド
- 白蜜香
この5つがサントリー本気野菜のシリーズでした。
すごいなと思うのが、きっちりマーケットを全部抑えにきていることです。
普通の白い花に赤い実がつくのが3つあり、赤い花もあるし、白い実もあるわけです。
かつ白い花で赤い実の方だと、一季成り性の品種が1つ。
プラス四季成り性の品種が2つあります。
これがすごいなと思いました。
この家庭菜園のイチゴの苗の業界の中で、いろんなマッピングができると思うんですがその中の売れ筋を全部抑えにきているのがすごいです。
さすがだなと思います。
サントリー本気野菜だけでもある程度選択肢があります。
白いイチゴが作りたかったら白蜜香になるし、赤い花がよくて観賞用としても楽しみたければローズベリーレッドになります。
後は四季成り性が良ければなくなりイチゴかドルチェベリーになって、その中で病気に強くて世話が楽なものがよければらくなりイチゴになります。
そうではなくて、ザ・イチゴみたいな一番基本的なイチゴを育てたいならこの蜜香になります。
しっかりセグメントが分けられているのがすごいなと感心しました。
ただ病気に強く作りやすいと書いてあるけれども、病気に全然かからないのかと言うとそこまでではないだろうなというのはあります。
あとは上質なと書いてあるのでなんとなくイメージできると思いますが、冬に食べるものすごい甘いイチゴほどの甘さは、夏はさすがに無理だろうなと思ったりもします。
それでも、キャッチコピーをつけるのも上手いと思います。
過剰な期待はしないでほしいですが、ここに書いてあるキャッチコピーは非常に分かりやすいと思うので、こういったものを参考に選んでほしいなと思います。
四季成り性と一季成り性の花芽分化の違い
四季成り性と一季成り性という2つの性質の説明をします。
すごく簡単に説明しますと、我々がスーパーマーケットに行って買うイチゴの99%は一季成り性イチゴです。
四季成り性イチゴはほとんど出回っていません。
どういうところで使われているかというと、夏に売っているケーキの上に使われているイチゴは四季成り性品種のことが多いです。
なので商業的な栽培としては四季成り性品種は割合がものすごく少ないですが、家庭菜園の場合だと最近どんどん割合が増えてきた気がします。
今回ここに9種類のイチゴを用意しましたが、そのうち一季成り性品種が5つ、四季成り性品種が4つです。
だいたいどこのホームセンターでもこれぐらいの割合で販売されていると思います。
いちごの品種名と商品名の違い
品種の特徴の説明でなんとなくわかったと思いますが、品種名がわからない商品があります。
そうすると品種名がわからないけど、商品名で販売をしているので違う品種であっても同じ商品名で販売しようと思えばできるわけです。
なので品種名が記載されていないものに関しては、商品名は変えずに品種を変えてしまうこともできてしまいます。
育てるのにオススメの苗
育てるのにオススメの苗ですが、オススメはすごく難しいです。
なぜがと言うと、みなさんがイメージするイチゴは商業的な農園の設備で育てるからこそあのイチゴになっているので、家庭菜園で全くそういった設備がないとすごく難しいです。
だからこそこのラベルを見て、そそられるような品種があればそれを育てるのがいいのかなと思います。
例えば白イチゴを育ててみたいと思ったら白蜜香になりますし、花びらが赤いやつが可愛いと思ったらローズベリーレッドになりますし、ビタミンCがいっぱい入って健康にいいのはおいCベリーになりますし、酸味が少なくてとくかく甘さが強いものがいいなら章姫になります。
あと別に他の品種でもいいので、こんな感じで品種を選んでいただければなと思います。
あとはイチゴを今回初めて育てる方の場合あまり品種の差は気にしなくても良くて、なぜかと言うとイチゴの栽培は結構難しいからです。
結構な確率で失敗をします。
ただ1回イチゴを育ててみると難しさが分かると思うので、一度栽培に挑戦してみてうまくいけばその後いろんな品種を育てて違いを楽しむのがいいかなと思います。
そう意味だとらくなりイチゴみたいに病気の強さを謳い文句にしているものや、初心者でも失敗しない病気に強いと書かれているみのりくんだったりがいいのかなと思います。
ポットが大きめのもの
あとで苗の選び方の時に説明しますが、クラウンと言われている茎の太さが結構大事でここが太い方が良いです。
そこの太さと結構関係するのがポットの大きさです。
ポットが小さかったり、苗が小さいものはクラウンの部分も細くなりがちです。
逆にポットが大きいものはクラウンの部分も太くなります。
そうするとできる花が大きくなったり、花の数が大きくなって収穫量が増えることになります。
なのでこのジャンボイチゴまんぷく2号も通常のイチゴの1.5~2倍は「通常」が商業的な農園のイチゴではなく家庭菜園で採れる非常に小さいイチゴの1.5~2倍くらうの話だったら、たしかにそのためにわざわざポットのサイズも大きくして苗も太くて大きな実がなりやすいようにしているのかなと思いました。
なのでポットが大きめのものを選ぶのも1つ初心者の人が失敗しにくいコツだと思います。
イチゴの苗選びの方法
ここからは苗の選び方の話をしていきます。
まず、パッと見で結構違うと思います。
こっちはもう葉っぱがこんなにデカいです。
30cmぐらいあります。
こうやって見比べてもらうと、左の苗が小さくて、右の苗が大きいのが分かります。
この違いはどういった違いかと言うと、いろいろ考えられますが1つはこの苗作りに使ったランナーの大きさの違いです。
ランナーが小さければ小さくなるし、ランナーが大きければ大きくなりやすいです。
あとは苗作りをした環境が、ハウスの中で暖かいと大きくなりやすいです。
露地で寒い環境で育てていると小さくなりやすいです。
どちらの方がオススメかというと正直どちらでもいいですが、こういう大きい苗の方がオススメです。
なぜかと言うと、大きい苗の方が秋のうちにしっかりと大きくなってくれて来年の春に大きな実をつけてくれやすいからです。
ただ別に小さい苗であっても、ダメではありません。
ただこういう小さい苗の場合には、できるだけ早く植えるようにしましょう。
例えば小さい苗を遅い12月に植え付けてしまうと、全然大きく育たなくて来年の春の収穫量も少なくなります。
10月の上旬に植え付けて、10月、11月でしっかりと葉っぱを大きく育ててあげられると来年の春にたくさんの収穫が期待できます。
それからこうやって大きい苗を植え付けたとしても、実は次から出てくる葉っぱはどんどん小さくて低くなっていきます。
なぜかと言うと日の長さが短くなって気温が下がってどんどん冬に向かっているので、それに合わせて苗も冬の準備を始めるからです。
なので大きい苗を買って植え付けたのにどんどん葉っぱが小さくなってしまう、背が低くなってしまうとしても、それは別に問題ではないので心配しないでください。
来年の春になったらまたどんどん背を高くしていきます。
クラウンの太さの重要さ
このクラウンの太さも重要です。
例えばこの苗はここの部分がすごく細いです。
クラウンというのはここの部分です。
それに対してこっちの苗はこのクラウンの太さが全然違います。
クラウンの太さの違いを見てみましょう。
こちらは太いクラウンです。
こちらが細いクラウンです。
なんとなく違いがわかるでしょうか。
こっちは太い。
こっちは細い。
ここが1cmぐらいあるといいと言われています。
こっちはかなり細いです。
こんな感じに違います。
クラウンは太い方がいいです。
太い苗があれば太い方を選びましょう。
ただ別にこの細い方もダメではないです。
先ほどの小さい苗と同じように、できるだけ早く植えてしっかり育ててください。
12月に植えずに、10月上旬くらいのできるだけ早い時期に植え付けて秋の間にしっかりと株を育てるようにしてください。
それからこのクラウンの太い大きな苗も先ほどの背が高い苗と一緒で、寒さにあたるとどんどん葉っぱを小さくして背を低くしていきます。
そうなっても心配しないでください。
来年の春になればまた大きく育っていきます。
良いイチゴの苗の選び方
それから良い苗の選び方ですが、葉っぱの枚数が多い方がいいです。
例えばこれは葉っぱが3枚しかないですが、葉っぱが3枚だけのものよりは葉っぱが5枚あるものの方が良いです。
ただ葉っぱが3枚のものも1~2週間経てばもう1枚新しい葉っぱが生えてくるので育てられないわけではありません。
葉っぱの色に関しては緑色が濃い方が栄養状態としてはよくて、ちょっと薄めの色だと肥料切れかなと心配になりますよね。
ただこの辺りは品種によって葉っぱの色や形の違いもあるのでそこまで気にしなくても大丈夫です。
イチゴの苗と害虫
あとは気になるところは害虫だと思います。
苗の状態でついている虫としては、アブラムシとハダニです。
このあたりが心配です。
チラッと見てみたんですが、ハダニが結構付いておりました。
しょうがないです。
ホームセンターで売られている物はどうしても害虫はついてしまうので仕方ないと思います。
それからハダニってものすごく小さいです。
肉眼ではほとんど点にしか見えないぐらいです。
おそらく年齢が高い60歳以上の方だと見つけられない、居ても気が付かないと思います。
それぐらい小さな虫です。
このハダニはなかなか厄介で良くない虫ですが、すぐに枯らすほど増殖することはないと思います。
なぜかと言うとこの10月以降は気温が低くなってきて、ハダニも全然活発に行動しなくなるからです。
このまま植え付けた苗を露地で育てるなら、ハダニは冬の間はあまり気にしなくてもOKです。
来年の春になったら気にしないといけません。
それからもしこういった苗をビニールハウスや温室、暖かい場所で育てる場合にはハダニがどんどん増殖してしまう恐れがありますのでそういった場合にはハダニの対策をしてください。
アブラムシはもう分かると思います。
アブラムシは見れば何となく分かると思うので、そういったものがいたら手で取り除いたりセロハンテープで取ったり洗い流すなどの対策をしてください。
イチゴの苗と病気
次は病気についてです。
実はイチゴは病気に弱い植物です。
なので今回購入したこのイチゴの苗も病気の疑いがある株があります。
例えば葉っぱに赤い斑点や黒い斑点があったり、葉っぱの茎の部分に黒い汚れがあったり、陥没して腐っている部分があったり、葉っぱに黒いシミがあったり、あとは場合によっては白い粉がついていたりです。
そうするといろんな病気の可能性があります。
例えば、じゃのめ病という病気の疑いがあります。
それから茎が陥没している、枯れ始めている、葉っぱに黒いシミが現れていると炭疽病という病気の疑いがあります。
葉っぱに白い粉が付いていたらうどんこ病の疑いがあります。
新しい葉っぱが左右非対称の形で現れたら萎黄病の可能性があります。
こちらはじゃのめ病が疑われる葉っぱです。
じゃのめ病以外にも他の病気でもなることもがあります。
それから特に病気ではなくなることもあります。
ただじゃのめ病の疑いが強い場合には葉っぱを摘み取ってください。
これをこのままにしておくと良くないので、これはゴミとして捨ててください。
発生が少量の場合にはこういう手段でOKです。
これが大量に出ているようだったら農薬散布をしてください。
こちらの苗は茎の部分が黒くなっています。
茎の部分が黒いと炭疽病なんじゃないか?と思うかもしれませんがこちらは炭疽病の症状ではないので安心してください。
この茎が擦れたことでできている傷跡です。
炭疽病の症状だと窪むか、腐るか、そんな感じの見た目になります。
こちらの葉っぱの症状は何か分かるでしょうか。
こちら緑色の葉っぱですが、この辺りに黄色と言うか白っぽい点々があります。
これはハダニがいる時の症状です。
ハダニは葉っぱの裏にいます。
この辺りにハダニがいます。
こんな感じにいろんな病気の可能性があり、ホームセンターで売っている苗もなかなかの確率で何らかの病気にかかっていることがあります。
でもあんまりお店も苗屋さんもそんなに責めないでいただきたくて、イチゴの病気を完全に抑える事は本当に難しいです。
本気でやれと言われればできますが、それをやってしまうとこうやって販売しているイチゴの苗の値段をものすごく高くしなければいけなくなってしまうので、これだけ安い価格で苗を販売するためにはある程度そういった病気のリスクも背負わないといけなくなります。
イチゴの苗と農薬の関係
苗屋さんも何もしていないのではなく、農薬散布を行っています。
最近はホームセンターに行くと、苗売場に農薬散布履歴が掲示されていると思います。
こちらの品種には◯◯の農薬を散布しました、みたいな履歴が表示されているはずです。
これが大切で、その時に使った農薬は今後使用する農薬にも影響を与えます。
家庭菜園だったらそんなに農薬を使わないので、気にしない方もいらっしゃると思いますが、これが商業的な農園になると農薬を使います。
その時に使える農薬は苗の時に使った農薬、使用回数が1回しかなかったら自分で育てる時にはその農薬が使えなくなります。
例えば3回使える農薬を苗の時に2回使ってしまったら、自分が育てる時には1回しか使えません。
この様に苗の時にどんな農薬を使ったのか、この履歴も大切です。
家庭菜園で農薬を使って育てる人は、苗売場にある農薬の履歴も確認するようにしてください。
ホームセンターで苗を選ぶ方法と品種の特徴、病気と害虫の見つけ方まとめ
今回は、ホームセンターで買った9種類のイチゴの苗の特徴、苗の選び方をご説明しました。
9月や10月になるとイチゴの苗がホームセンター、ネット通販で買えるようになります。
10月上旬ぐらいにイチゴの苗を植え付けると非常に良い感じに育ちます。
あんまり遅くて11月下旬や12月になってしまうとなかなか厳しいです。
冬が越せない、秋の間にしっかり大きくならないので翌年の春の収穫量が少なくなります。
イチゴを育てたいなと思っている人はぜひ10月のうちに苗を購入して植えるようにしてください。
こちらの動画でも紹介しています。