今回は、イチゴの実を黄色く汚すアザミウマという害虫についてご紹介したいと思います。
- 家庭菜園でイチゴを育てている
- 育てているイチゴの実が茶色く汚れている
という方におすすめの内容です。
私は実家のビニールハウスでイチゴを栽培しています。
そこのイチゴにアザミウマが発生しました。
アザミウマという害虫についてご存じない方も居ると思います。
もし皆さんが家庭菜園で栽培しているイチゴの実に黄色い汚れがあったら、アザミウマの被害の可能性が高いです。
では、見ていきましょう。
イチゴに被害を及ぼすアザミウマ
まず普通の実をご紹介します。
このような赤い実は全く問題がありません。
普通の実です。
それからこちらの白い実も、問題がありません。
こちらを見てください。
こちらの実、ちょっと他の実と違うのがわかるでしょうか?
このイチゴの実は、茶色や黄色く汚れているように見えます。
これはアザミウマという虫の影響です。
アザミウマが発生すると実が汚れます。
果皮が固く乾燥した状態になりひび割れも起きます。
この実はアザミウマの影響の可能性が高いです。
アザミウマによるイチゴの被害
この花にアザミウマがいます。
左の花びらと下の花びらの間にいる白いやつです。
アザミウマが雌しべを食害すると、雌しべが黒く汚れて実も黒くなります。
この花にはアザミウマが3匹います。
アザミウマを見つけるコツ
アザミウマを見つけるコツですが、
- 花に息を吹きかける
- 花びらを指で優しく撫でる
そうするとモゾモゾっと雌しべの中から姿を現します。
花に息を吹きかける方法
息を吹きかけるやり方をやってみます。
そうすると雌しべに隠れていたアザミウマが動いて見つけやすいです。
花びらを指で優しく撫でる方法
花びらを指で優しく撫でるやり方です。
こんな風に花びらを指で優しく撫でてあげてください。
そうすると雌しべの中のアザミウマが驚いて動き始めます。
このふたつのどちらかの方法をやると、アザミウマが見つけやすくなります。
アザミウマが発生したイチゴの花
この花にはアザミウマが5匹います。
アザミウマの被害の見分け方
栽培しているイチゴにアザミウマがいるかどうかは花を見れば判断できます。
この様に、雌しべが黄色いとアザミウマはいないことが多いです。
ここの雌しべの部分が茶色くなっているとアザミウマがいる可能性があります。
なのでこの雌しべの色に注目してください。
アザミウマを駆除する方法
アザミウマを防ぐ方法としては
- 殺虫剤を散布する
- 天敵益虫を放飼する
- 粘着シート(青色)を吊るす
大体この3つが主な方法です。
家庭菜園の場合ではなかなか天敵益虫を使うのは難しいと思うので、殺虫剤か粘着シート(青色)がおすすめです。
数株だけなら花を見てアザミウマを捕まえて駆除することも試してみてください。
農家の場合は、イチゴのアザミウマ対策に使える殺虫剤を散布することが多いです。
いちごの実が茶色く汚れたらアザミウマを疑おう
今回は、イチゴの実を黄色く汚すアザミウマという害虫についてご紹介しました。
アザミウマが出るとイチゴの実が黄色く汚れてザラザラする状態になってしまいます。
商業的な農園では商品価値がなくなるので厄介です。
促成栽培のイチゴ農園ではあまり問題になりませんが、夏秋栽培では大きな問題になります。
家庭菜園では春に花が咲き実がなるので、アザミウマが発生しやすいです。
なのでイチゴを育てている人はアザミウマに十分注意してください。
アザミウマについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの本がおすすめです。
こちらの動画でも紹介しています。