今回は家庭菜園で簡単にできるバジルの育て方を紹介します。
- 苗を植えるタイミングは?
- 何を準備すればいいの?
- どのように育てればいいの?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
バジルの苗を植えるタイミング
今回はバジルの苗を使った育て方を紹介しますが、バジルは種からも育てることができます。
種から育てる場合、種まきは4月から5月頃が最適です。
今回のように苗を植える場合は、5月から6月頃が良いでしょう。
バジルの苗と植木鉢を準備する
バジルはとても生命力が強いため、大きな容器に植えて育ててしまうとかなり大きく育ってしまいます。
ベランダなどで育てる場合、あまり大きくなり過ぎてもいけないので、今回は小型の植木鉢での育て方を紹介します。
まず、バジルの苗と小型の植木鉢(100円ショップなどで売られているものでも可)を準備しましょう。
もし、たくさんバジルを収穫したい場合や、大きく育っても問題ない方は大きなプランターに植えてもらっても大丈夫です。
あまり大きくしたくない場合は、前述のように小さめの容器で育てることをおすすめします。
容器をコンパクトにすることで、苗が大きくなり過ぎるのを抑えるだけでなく、用意する土の量も少なくなるというメリットもあります。
但し、土の量が少ない分、水の量をあまり保持できないため、水やりの頻度は多くなってしまうので注意が必要です。
鉢底石と培養土を準備する
まず植木鉢の底には、鉢底石と呼ばれる水はけをよくするための石を敷きます。
その後、培養土を入れて最後にバジルの苗を植えるという手順です。
鉢底石や培養土は、ホームセンターや100円ショップ、ネット通販などで簡単に購入できます。
市販の鉢底石は、軽い石が使用されていて重さも軽減できるため、普通の石ではなく鉢底石を使用することをおすすめします。
また鉢底石は、一度使用したあとも、繰り返し使用することができるので、とても経済的です。
植木鉢の底に鉢底石を敷いたら、今度は培養土を入れます。
普通の地面の土ではなく、必ず市販の培養土を使用しましょう。
培養土には肥料が含まれているものと含まれていないものの2種類があります。
肥料が含まれていない培養土の場合には、併せて肥料も準備しておきましょう。
培養土に肥料を少しだけ入れたら、しっかりと混ぜ合わせてください。
バジルの苗を植える
土の準備ができたら、いよいよバジルの苗を植えます。
バジルの苗は、購入後時間が経つと、成長して花がさいてしまう場合があります。
花が咲くと、花に養分が使われ葉が小さく硬くなっていまうので、花が出たらすぐに取り除いてください。
苗をポットから取り出す際は、苗を引っ張るのではなく、ポットを優しく揉んで抜き取るようにしましょう。
下の写真の苗のように、ポットから取り出した際に根がびっしりと張り巡らされた状態になると、植えるタイミングとしては遅すぎる状態です。
通常は、このようになる前に早めに植木鉢に植え替えるようにしましょう。
植木鉢に苗を植えたら、上から培養土を足していきます。
今回のように小さい容器の場合は、植木鉢とポットの隙間を埋めるように少しずつ回しながら土を足していくとよいでしょう。
植木鉢の縁ぎりぎりまで土を入れてしまうと、水やりをしたときに土や水が溢れ出てしまいます。
ポットと同じくらいの高さ(植木鉢の縁の少し下くらい)まで土を入れるのがポイントです。
植え付けが完了したら、すぐにたっぷりと水を与えて、鉢の底から水が溢れ出るまで水をあげてください。
毎日の水やりのやり方
表面の土が乾いたのを目安に、鉢の底から水が溢れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。
土の表面が乾いていなければ、水やりをする必要はありません。
今回のように成長してしまってたくさん葉がついている苗の場合、葉から蒸散する水分量や根からの水分の吸収も多いため、水やりの頻度が多くなると考えられます。
肥料について
今回は植え付けの際に、有機肥料を与えているので、1ヶ月ぐらいは追加で肥料を与える必要はありません。
但し、苗の生育が悪くなってきたり、葉の色が黄色っぽく変色してきた場合などは、肥料が足りていないという合図なので、追加で肥料を与えてください。
有機肥料を与える場合は、少量を植木鉢の縁の部分に追加し、土とよく混ぜてください。
化学肥料を与える場合は、IB化成という肥料がおすすめです。
白い固形の肥料を1粒か2粒与えるだけで、1ヶ月程度は効果が持続します。
苗の保管場所と収穫について
植えたあとの苗は、必ず直射日光の当たる場所に置いてあげてください。
なぜなら、植物は直射日光を浴びることで光合成を行って成長するため、あまり光が当たらないところだと、上手く育たないからです。
バジルの収穫時期の目安は6月から8月頃です。
育ったバジルの葉を収穫する際は、上の方の柔らかい葉を少しずつ収穫するようにしましょう。
一度にたくさんの葉を収穫してしまうと、バジルが光合成できなくなってしまい、その後の成長が遅くなってしまいます。
摘心と切り戻し
そのままバジルを育てていくと、上に向かってどんどん成長していきます。
広い庭などで育てている場合は問題ないかもしれませんが、ベランダなど限られたスペースで栽培している場合は摘心が必要になります。
摘心とは、一番上の芽の部分を切る技術のことです。
摘心を行うことで、それ以上植物の背が高くならずに、その下に生えている脇芽が斜め横方向に生育するようになります。
また、摘心した芽は、水につけたり土につけたりしておくことによって新たに根が生えてきて、挿し木として別の苗を育てることができます。
バシルの収穫時期は6月から8月頃です。
葉の収穫が終わった8月の終わり頃から9月ぐらいになったら、切り戻しをしましょう。
切り戻しとは、植物の株の根元付近まで短く切る作業のことです。
切り戻しを行うことで、下のほうの脇芽から葉が出てきて、もう一度秋に収穫することができるようになります。
バジルの育て方のまとめ
今回はバジルの育て方を紹介しました。
バジルは病気や虫にも強いという特徴を持った、初心者の方でも育てやすいハーブです。
庭や畑でも育てられますし、今回のように植木鉢やプランターでも育てることができます。
肥料と水やりにさえ注意して栽培すれば、どんな方でも簡単に育てられる植物ですので、初めて家庭菜園をされる方にもおすすめです。
動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。