今回は野菜の袋栽培シリーズで、育てた野菜はホーム玉ねぎです!
- 家庭菜園を始めてみたい方
- 家庭菜園をやっていて新しいことをやってみたい方
- 他の人とはちょっと違うことに取り組んでみたい方
は是非最後までご覧ください。
袋栽培とは袋で野菜を育てること
まず簡単に袋栽培について説明します。
袋栽培とはその名前の通り、袋で野菜を育てることです。
培養土と栽培用の袋を別々に用意する場合や、培養土が入っている袋をそのまま野菜栽培に使う場合もあります。
ナスの袋栽培のやり方は、こちらの動画でご覧になれます。
ズッキーニの袋栽培のやり方は、こちらの動画でご覧になれます。
唐辛子とミニトマトの袋栽培のやり方は、こちらの動画でご覧になれます。
ホーム玉ねぎって何なの?
ホーム玉ねぎについて簡単に説明します。
普通の玉ねぎは、種から作った玉ねぎの苗を畑やプランターに植えて育てます。
ホーム玉ねぎは種ではなくて、小さい玉ねぎの結球を使って育てます。
ホーム玉ねぎは栽培期間が短い
種から苗を作って育てると、どうしても栽培期間が長くなります。
ホーム玉ねぎは結球を植えて、それが大きくなったらすぐに収穫ができるので収穫期間が短いという特徴があります。
プランターで育てた玉ねぎと袋栽培の玉ねぎの結果発表
昨年9月頃に種を植えたホーム玉ねぎを今日(2月上旬)収穫します。
プランターと袋栽培の玉ねぎの生育の違いをお見せします。
それではドーンといきなり結果からお見せします。
これが私が育てたホーム玉ねぎです!
植えた日付がちゃんと書いてありました。「過去の私偉い!」という感じですね。
プランターには9月12日に植えて、袋には9月14日に植えました。
2日違いますが、ほぼ一緒と考えてもいいですよね。
9月中旬に植えてから12月ぐらいには収穫できそうでしたが、実際に収穫をしているのは2月上旬です。
プランターに植えたホーム玉ねぎ
ミニプランターに植えたホーム玉ねぎです。
プランターの大きさは30cmぐらいで、3株植えつけました。
ホーム玉ねぎは最初はとても小さかったのですが、ドドーンと大きく育ちました!
※ホーム玉ねぎは2~3cm程度が一般的
結球の状態は小ぶりかもしれませんが、これぐらいできれば十分でしょう。
土は野菜栽培用の培養土を使っています。
時々、有機肥料や化成肥料などをあげていました。
玉ねぎは病気や害虫がつきにくいので育てやすく、ともて簡単に栽培できます。
葉っぱは青々としていて元気ですよね。
私はベランダで育てていますが、寒さを浴びてもちゃんと育っています。
光さえ当たれば大丈夫ですね。
私は関東に住んでいるので、寒さはそこまで厳しくありません。
東北や長野県、北海道あたりの人だと寒さが厳しくて育てるのは難しかもしれません。
関東より西の方だったら比較的簡単に育てられると思います。
ホーム玉ねぎのいいところは、9月に植えて12月ぐらいには収穫ができるだけではなく、葉っぱも食べられるところです。
普通の玉ねぎは葉っぱを刈り取って玉ねぎを乾燥させて食べるので、葉っぱはあまり食べませんよね。
ホーム玉ねぎは葉っぱも食べられます。実は採りたてをバクバク食べるのがおすすめです。
プランターで育てる人は、9月に植えて12月に収穫する方法で良いでしょう。
袋栽培で育てたホーム玉ねぎ
次は袋栽培で育てたホーム玉ねぎを紹介します。
プランターで育てたホーム玉ねぎはあくまでも比較用で、袋栽培が今回の主役です。
見覚えのある培養土の袋
この袋栽培のホーム玉ねぎを見て何かわかるでしょうか?
もしかしたら見たことがある方もいるかもしれません。
この袋はHYPONEXさんです。HYPONEXさんは液肥で有名な会社です。
この培養土にはリキダスやマグァンプKが入っているそうです。
リキダスは植物の活力剤
リキダスは活力剤なので肥料ではありません。
微量要素などがたっぷり入っている液肥です。
人間で言うところの白米でも肉でもなく、サラダやオレンジジュースやサプリメントのような…。
無くても育つといえば育つけど、あった方が元気に美味しくなるみたいなものです。
マグァンプKは遅効性の肥料
マグァンプKはすごくゆっくり利くタイプの肥料です。
悪く言うと即効性がないので、すぐに植物に肥料を吸わせたい時は向きません。
例えば1~3ヶ月や半年~1年など、植物にゆっくり肥料分を吸収してほしい場合や、途中で何回も追肥するのが面倒な人におすすめな肥料です。
こちらの動画は色々な肥料を比較しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。
今回使用した培養土の内容量は2L
今回使用したハイポネックスさんの培養土には、リキダスとマグァンプKの2つが入っているそうです。
この培養土は「野菜・ハーブ用」「土のプロが配合した培養土」と書いてあります。
内容量は2Lなので、すごく小さいですよね。
2Lっていうとイチゴを育てる時の一株分ぐらいしかありません。
袋の幅と私の手を比べてみると約20cmです。袋の長さは30cmぐらいしかありません。
ホームセンターで売っている培養土の一番小さい培養土です。
東京の「Olympic」というホームセンターで購入しました。
東京に住んでいる時は、Olympicさんでよく培養土などを買っていました。
Olympicさんはハイポネックスの培養土の色々なシリーズやもっと大きなサイズ、色々な栽培にあった培養土を売っていました。
袋栽培で使う培養土は袋の素材で選ぶのがおすすめ
この培養土を選んだ時のポイントは袋の素材です。
袋の素材が丈夫じゃないと袋栽培の容器としては使えません。
直射日光や温度変化などでボロボロになってしまうので、あまり薄い袋に入ってる培養土だと良くありません。
なので分厚そうな袋に入っている培養土が売っていたら、ぜひ使ってみてください。
今回のホーム玉ねぎは袋を横に置いて植える
トマトや唐辛子の栽培をした時には、袋の上の部分を切って縦に置いて植えました。
(画像は、【袋栽培】安く簡単にたくさん収穫する方法とコツ【家庭菜園ベランダ菜園】から引用)
今回は見ての通り袋を平らに置いて切り目を入れ、そこにホーム玉ねぎの粒を植えました。
しかもたった2Lの袋に4株植えたので、狭いところにたくさん植える密植栽培と言っていいんじゃないでしょうか。
袋栽培の結果は、いい感じですよね。
袋を突き破るぐらいホーム玉ねぎが膨らんできています。
栽培の途中で、袋と玉ねぎの隙間から追肥に向いている化成肥料や有機肥料、鶏糞などを何回か与えました。
今はパンパンになっていますが、植えたばかりの時はひょろんとしていて隙間があったのでそこから追肥ができました。
ホーム玉ねぎの袋栽培は水があげにくくなる
ホーム玉ねぎの袋栽培には一つの欠点がありす。
何かというと、見ての通りパンパンになっていて隙間がありませんよね。
なので、水があげられません!
ホースでかけても水を弾いてしまいます。玉ねぎが植わっていない部分には穴が開いてないので水が入っていきません。
仕方ないので玉ねぎと袋の隙間を破って、そこから水をあげました。
外に置いておいて雨が降った時も隙間から水が入るような感じだったので、勝手に節水栽培のようになっていました。
それでも元気に育ってくれましたね。
ちゃんと水をあげたい人は、隙間を広げてそこを狙って水をあげたり、玉ねぎが植わっていない部分に切り口を入れてそこからホースで水をあげて下さい。
たった2Lの土でホーム玉ねぎ4個を収穫できた
今回の栽培のポイントは、たった2Lの袋でホーム玉ねぎが4玉できたということでしょう。
プランターで育てた玉ねぎを見ると、まあまあな土の量ですよね。
容器の高さもあるし、土と容器が必要で3玉しか植えられません。
袋栽培をした方は少ない土の量でプランターを買う必要もありません。
土だけ買って、ただホーム玉ねぎ入れておくだけで4玉も採れるってすごいですよね。
2Lで4玉なので、もっと大きい袋だったら何個も作れます。
ホームセンターに行って、ホーム玉ねぎの小さい粒と培養土だけ買ってくれば野菜が育てられるということです。
すごい面倒くさがり屋な人や初めて野菜育てる人でもすぐ始められるっていう意味で、私は袋栽培の可能性を感じています。
ホーム玉ねぎを収穫する
では早速収穫をしてみましょう!
袋の中はすごい量の根っこ
ちょっと袋を切ってみます。
見えるでしょうか?
見てください、この根っこ!袋の底にびっちり生えています!
横から見るとこんな感じです。
袋の上の部分には根っこが全然ありませんが、袋の底の部分にびっちり生えています。
袋の底に養分や水分が溜まっていたからでしょうか?
もちろん袋の底には穴を開けていました。
食べてもおいしくない気はするんですけど、この根っこも食べたいと思うような根っこです。
根っこが凄すぎて笑えてきました。
この根っこは植物残渣として捨てるか、積み上げてコンポストみたいに使うのがいいと思います。
美味しそうじゃないですか?
これを茹でたらラーメンの代わりになりそうですよね。
「袋栽培では根っこがうまく育たないのでは?」と心配かもしれませんが、意外と立派な根っこが生えます。
なので根っこがうまく育たないという心配はありません。
小ぶりな玉ねぎが4個収穫できた
ここから玉ねぎを取らないといけないので、カッターで根っこを切ります。
じゃじゃーん!収穫できました!ちょっと小さいですね。
4玉も植えたので小さい気はしてましたが、小さくてもたくさん採れて楽しいのでアリでしょう。
もう1個も収穫できました!これも小さめなサイズです。
最後のやつもオッケーです!これが一番ちっちゃいかな?
袋栽培は半年~1年ぐらいで収穫が終わる野菜が向いている
袋の耐久性はプランターと比べたら弱いので、何年も育て続けるのは難しいです。
なので、半年~1年ぐらいで収穫が終わる野菜が向いています。
アスパラガスやこんにゃくやみょうがなど、何年も育てる植物の袋栽培には向いていません。
今回のホーム玉ねぎは、9月から2月まで育てたので半年間ずっと屋外に置いておきました。
直射日光も当たるし温度もマイナスになったり、20℃を超えるような時など色々ありましたが、耐久性は十分ありました。
今回はハイポネックスさんの培土を使いましたが、この培土じゃないといけないということはありません。
野菜栽培用の培養土だったら何でもいいです。
ただ最初にも言った通り、培養土が入っている袋の内外が白黒タイプのものが私のおすすめです。
使い終わった培養土は再利用できる
ホームセンターで売っている土の再生材を混ぜてもいいです。
再生材の中身は、
- 完熟堆肥
- バーク堆肥
- 微生物資材
- もみ殻くん炭
- パーライト
- ピートモス
等なので、自分で購入して混ぜてもいいと思います。
この土は後で根っこを取ってキレイにします。
土に根っこが残っているとあまり良くないので、取れる範囲で取ってください。大体取れれば大丈夫です。
使い終わった袋はゴミとして捨ててください。
培養土の再生の方法についてはこちらの動画で紹介しているので、ぜひご覧ください。
ホーム玉ねぎの袋栽培は少ない培養土だけで十分楽しめる
収穫したホーム玉ねぎの葉っぱは青々としていて実は真っ白で綺麗です。
小粒ではありますが、小さな袋で4個も取れればいいでしょう。
こちらがプランターで育てた玉ねぎです。
こっちの方が実は大きいですが、そもそも植えている個数が少なく土の量も多かったです。
それを考えたら袋栽培も全然負けていませんよね。
もっと大きくしたければ、植える数を減らしたり袋のサイズを大きくすればいいので、見劣りはしていないと思います。
培養土の袋に植えるだけのホーム玉ねぎの簡単な育て方【野菜の袋栽培】のまとめ
今回はホームタマネギを袋栽培で育てる方法と収穫の様子をご紹介しました。
ホーム玉ねぎの栽培も袋栽培もすごく簡単な育て方です。
この2つを組み合わせると、めちゃくちゃ簡単に野菜が育てられます。
家庭菜園初心者の人も真似しやすいと思いますので、是非チャレンジしてみて下さい。
他にも
- トマト
- ナス
- ズッキーニ
- 唐辛子
など色々な野菜が栽培できます。
部屋に広がる玉ねぎ臭も家庭菜園の醍醐味
実は皆さんにお伝えできていないことがあります。
それが何かと言うと匂いです。
部屋で玉ねぎを収穫したので、部屋がすごく玉ねぎ臭くなっています。
この玉ねぎの匂いは根っこから出ているのか、葉っぱから出ているのか?
汚い葉っぱを毟ったので、そのせいかもしれません。
でも、根っこからも玉ねぎ臭がしてます。
特に目に滲みたりはしませんが…。
あ、そう言ったら目に滲みるような気がしてきました。
あと10年くらいしたら動画や写真などで臭いを伝えられるかもしれませんが、今のところ伝えられないので残念です。
でも、これが嗅げるのも家庭菜園の楽しみかもしれませんね。
スーパーで売っている玉ねぎを買ってもそこまで玉ねぎ臭を感じられないので、この臭いも一緒に楽しんでいこうと思います。
今回ご紹介した内容は、こちらの動画でご覧になれます。