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じゃがいもを収穫したら芋がない、小さい、大失敗した理由を解説【小芋の毒に注意】

今回は、じゃがいもを収穫したら大失敗した理由を紹介します。

  • 家庭菜園で栽培したじゃがいもの収穫の様子を知りたい
  • 失敗した理由は何?
  • どのような対策をすれば上手に収穫できるの?

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。

植え付けたじゃがいもの様子

今回栽培したのは「インカのめざめ」いう品種です。

収穫するまでに、芽かきという作業を行いました。

2株あるうちの一つは芽かきを行っていないので、芽かきをした場合としない場合の株の様子を見てみましょう。

下の写真は芽かきをせずに茎を全部残して放任した株の様子です。

一方で、下の写真は芽かきを行って芽を2本だけにした株の様子です。

それでは、この2つの方法でイモの大きさや収穫量にどんな違いがあるかを比較してみましょう。

葉っぱの様子はこのような感じです。

黄色くなって枯れかけているのがわかります。

葉っぱについている白いかすれはハダニの影響です。

今回、じゃがいもを植えた植木鉢を東側のベランダに置いていたのですが、日当たりが悪い場所に置いていたので、光を求めて茎が長く伸びてしまう徒長と呼ばれる症状が出ています。

じゃがいもの収穫の様子

それでは実際にじゃがいもを掘ってみましょう。

今回は、3月に種芋を植え付けしたものを、約3か月後の6月に収穫します。

日数で言うと、植え付けしてからちょうど88日目の収穫になります。

まず、茎を切っていきます。

茎をすべて切ると、このような状態になりました。

いよいよ植木鉢からじゃがいもを収穫します。

残った茎を持って、土ごと植木鉢から引き抜きます。

その後、この土をほぐしてじゃがいもを掘っていきます。

この時に、植え付けの際に植木鉢の底に敷いていた鉢底石が回収できるので、もう一度野菜を育てる場合はぜひ再利用しましょう。

ネットに入っていないタイプの鉢底石は土と混ざってしまい、回収するのがとても大変です。

ネットに入っているタイプを使用すると、土と混ざらずにすぐに回収できるのでとても便利です。

土をほぐしていくとじゃがいもが見えてきました。

下の写真は、放任栽培で芽かきをしなかった株です。

小さいじゃがいもがたくさんついています。

下の写真は、芽かきをして2つにした株です。

こちらもじゃがいもができてはいますが、かなり小さいです。

このように、かなり小さいじゃがいもも混ざっているため、収穫するのには少し早過ぎたかもしれません。

収穫まであと2週間以上待ったほうが良かったと思います。

本来であれば、じゃがいもは一株だけ試し掘りをして、イモが小さければ他の株はもう少し待ってから収穫するのが普通です。

今回は2株しか栽培していなかったので、一度に全てを収穫しました。

じゃがいもを収穫する際は、あまり早く収穫しないように気をつけてください。

収穫したじゃがいもの比較

今回は収穫したタイミングが少し早過ぎましたが、ここまで掘ってしまうともう元に戻せないので、じゃがいもの状態を見てましょう。

芽かきをしたほうじゃがいもはこのような感じです。

まだまだ全体的にイモが小さいです。

このように小さくて未熟なイモには毒が含まれているので、農林水産省から食べないことが推奨されています。

絶対に食べないように注意してください。

下の写真は、芽かきをせずに放任栽培していたじゃがいもです。

こちらのほうが若干ですがイモが大きいようにも感じます。

全てのじゃがいもを収穫すると、残った部分はこのようになります。

根元に小さなイモの赤ちゃんが付いているのがわかります。

これが大きくなるとじゃがいもになります。

また、使用した土は再利用できますので、次回の野菜栽培のために保管しておきましょう。

収穫したじゃがいもの重さの比較

収穫したじゃがいもの重さを測ってみましょう。

まずは、放任栽培したほうのじゃがいもから測ってみます。

一番大きいイモで30gありました。

小さいものも含めた総重量は209gでした。

次に、芽かきを行ったほうのじゃがいもを測ります。

一番大きいイモで39gありました。

小さいものも含めた総重量は151.5gでした。

前述の通り、未熟な小さなイモは有毒なので、食べないことが推奨されています。

食べると体調を崩したり、最悪の場合、死亡してしまうケースもあるので注意してください。

そのため、今回収穫した小さなイモについては、今後の水耕栽培などの実験用に使用したいと思います。

じゃがいもの収穫に失敗した理由

結論から言うと、今回のじゃがいもの収穫は失敗でした。

収穫量があまりにも少なすぎたのもその理由の一つですが、その要因を考察してみましょう。

理由1:光不足

今回は東向きのベランダでじゃがいもを栽培したのですが、午前中の数時間は光が当たりますが、正午からは光が全く当たらなくなります。

植物は光が不足すると光を求めて茎を伸ばす習性があります。

今回、じゃがいもが徒長してしまったのも、この光不足が要因であると考えられます。

じゃがいもに限らず、植物は光が少ないと十分に光合成ができず、生育が劣ってしまいます。

光合成量が少ないので、貯蔵するデンプンも少なくなり、じゃがいもが上手く育たなかったというのが今回失敗した理由の一つです。

例えば、畑やビニールハウスで栽培する場合は、一日中光が当たるので光合成がたっぷりできます。

しかし、東、西、北向きのベランダの場合には、光が当たるのが半日もしくはもっと少ないので、やはりその分どうしても生育は悪くなってしまいます。

理由2:収穫が早過ぎた

もう一つの理由として挙げられるのが、収穫のタイミングが早過ぎたということです。

今回は、種芋の植え付けから約90日で収穫を行いました。

この期間だとやはりじゃがいもが十分育つには短過ぎたため、100~120日程度経ってから収穫したほうが良かったと思います。

さらに言うと、今回じゃがいもの芽出しという作業を行いませんでした。

本来であれば、イモから芽が出てから植え付けを行うのですが、今回は芽が出る前に植え付けを行っています。

そのため、芽が出てから植えた場合よりも発芽が遅れており、初期成育もかなり遅れている状態です。

栽培期間は約90日ありましたが、実際の生育期間はもっと短かったと考えられます。

理由3:2株しか栽培していなかったので試し掘りができなかった

じゃがいもは、試し掘りをしてイモの大きさを見て、他の株の収穫時期を決めるのが一般的なやり方です。

しかし、今回はたった2株しか栽培していなかったため、試し掘りができませんでした。

このように収穫する前に、試し掘りをして生育の状況が確認できないのも失敗した大きな理由の一つになります。

理由4:ベランダが狭すぎてじゃがいもを育てるスペースがない

今回、じゃがいもを2株しか栽培できなかったのは、他にもいろいろな野菜を栽培していたため、十分な量のじゃがいもを同時に栽培できなかったのと、これ以上じゃがいもを置いておけなかったということがあります。

本格的にじゃがいもを育てたい場合は、試し掘りができるぐらい十分な数のじゃがいもを育てられるスペースを確保するようにしましょう。

理由5:ハダニがたくさん発生していた

病害虫の面で言うと、今回ハダニがたくさん発生していたことも失敗した理由の一つです。

通常であれば、ハダニが発生すればそれを駆除すれば大丈夫ですが、今回はハダニをYouTube等で紹介するために、ハダニを見つけても敢えて駆除をしませんでした。

そのため、じゃがいもがハダニにかなり養分を取られてしまい、生育が悪くなってしまいました。

今回の失敗を防ぐための対策

今回の失敗した理由を踏まえて、その対策を考えてみましょう。

下記の通り、重要なポイントをまとめてみました。

  1. 日当たりが良い場所で育てる
  2. あまり早く収穫しすぎない
  3. スペースに限りがある場合、野菜を育て過ぎないようにする
  4. 病気や虫を発見したらすぐに対応する

失敗を未然に防ぐためにも、これらの点に注意してじゃがいもを育ててみてください。

収穫したじゃがいもは、小さいものは毒がある可能性があるので、食べないよういに注意してください。

食べられるサイズのじゃがいもについては、収穫後しばらく天日干しで乾燥させて、新聞紙で包んで冷蔵庫に入れるか涼しい場所で保管してください。

じゃがいもを収穫したら大失敗した理由のまとめ

今回は、じゃがいもを収穫したら大失敗した理由について紹介しました。

前述のような理由から、じゃがいもの収穫には失敗してしまいました。

ルーフバルコニーや屋上、南向きのベランダ、庭付きの家などであれば、このような失敗は防げるかもしれません。

みなさんも、今回の失敗例を参考に、上手にじゃがいもを収穫できるよう栽培してみてください。

動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。