今回は5月に家庭菜園のイチゴ栽培でやるべきことをご紹介します。
イチゴの収穫がもうすでに終わった地域や、そろそろ終わる地域があるのではないでしょうか?
5月になると、イチゴの栽培方法がガラッと変わります。
なので家庭菜園でイチゴを育てている方は是非最後までご覧ください。
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5月のイチゴの様子
私が育てているイチゴをご紹介します。普段はベランダに置いて育てています。
天使のいちご エンジェルエイト(白いちご)
ひとつめは「天使のいちご、エンジェルエイト」というイチゴです。
エンジェルエイトは四季成り性品種です。
今は白いイチゴの実がなっています。
今ちょうど花が咲いているところで、今日咲いた花が一つあります。
エンジェルエイトの収穫は6月上旬ぐらいまでできそうです。
白色イチゴを収穫する時のポイント
- 花が咲いてから、大体一か月後ぐらいを目安に収穫する
- 香りがしてきたら収穫する
- 見た目の僅かな色の判断で収穫する
以上のことを基準に収穫してみてください。
露地栽培用の東京おひさまベリー
もうひとつは「東京おひさまベリー」という品種です。
東京ひさまベリーは一季成り性品種です。
露地栽培に向いています。
赤い実がなってます。
そろそろ収穫できるので、明日ぐらいには収穫しようと思います。
東京おひさまベリーの株には新しい花も出てきています。
ちょうど咲き終わったぐらいです。
この花の収穫は、今からだいたい1ヶ月弱ぐらいかかるので、5月末~6月上旬ぐらいまで収穫ができそうです。
こんな感じに今収穫している方もいると思います。
品種改良中のいちご株
私が今、品種改良中の株もあります。
品種改良中の株は、おそらく一季成り性だと思います。
ひとつがYTB-01で、もうひとつが YTB-03です。
YTB-01には今は実がないです。
YTB-03は今は実がなっていて、新しい花も出てきています。
それから両方ともランナーが出てます。
ランナーと花の違い
ランナーというのは、棒みたいなやつです。
たまにランナーと花の違いがわからないという方がいらっしゃいますが、花は花が咲いて実がなる棒です。
ランナーは花は咲かずに、ただひたすら棒が伸びていきます。
その棒が伸びていくと、その先に葉っぱが出てきて苗ができます。
その葉っぱの枚数が2枚くらいになると、根元から根っこが生えてきます。
これを使って苗を作ります。
なので5月は花が咲いてたり実がなっていたり、ランナーが出ていたりと、なかなか忙しい時期です。
イチゴの収穫や花が終わる時期
実の収穫は地域にもよりますが、5月ごろに終わることが多いです。
西日本なら5月上旬ぐらいで最後の収穫かもしれません。
東北や北海道や長野県のように涼しい地域だと、おそらく6月下旬までイチゴの収穫ができます。
これはイチゴの品種や栽培条件によってかなり変わってきます。
花が咲かないイチゴがあるぞ!
イチゴは一つの品種であれば全部クローンなので、DNAは一緒です。
しかし、環境の違い+個体差で一株一株が微妙に状態が違います。
家庭菜園では数株しか育てていないと思うので、その中の一株の花が出なくても、それは何かすごい複雑な要因ではないです。
単純にその個体差、その個体がたまたまそういうものだった可能性もあります。
イチゴの花はいつまで咲く?
5月に花が出なくなった株は6月以降も花が出ません。
5月に花が出たとしても6月に花が出るのが止まったら、7月以降に花は出ません。
イチゴは基本的に温度が低くて日の長さが短い方が花が出やすく、温度が高くなって日の長さが長くなると花ができにくくなるからです。
花が出る期間を延ばす方法はあるの?
今から何とかして花が出る期間を延ばせないかな?と考えている方がいるかもしれません。
しかし、花が出てくるタイミングは実際に花が誕生(花芽分化)してから1ヶ月ぐらい経った後です。
例えば、今日咲いた花が実際にこの植物の体内に誕生したのは1ヶ月前です。
1ヶ月前の環境がイチゴが花を作るのに最適な環境なら花が出てくるし、そうでなければ花が出てこないということになります。
なので、今から何か花を作るような環境を作ったとしても、その結果が表れるのは1ヶ月先です。
要するに、今何とか花を作りたいと思っても、そのためには1ヶ月前に何らかの処理をしなければいけないのです。
今与えた肥料は、今出ている花の誕生には関係ない
よくある勘違いとして「肥料を与えたり水を与えたら、急にイチゴの生育がよくなって花が出てきた」と言う方がいますが、そういったことは有り得ません。
もし肥料を与えて、その3日後に花が出てきたとしても、その肥料はその花の誕生には関係していません。
花が誕生してから、実の収穫までには約2ヶ月かかる
さらにややこしいのは、花の誕生(花芽分化)から我々人間が花を見れるようになるまで、大体1ヶ月くらいの期間があります。
そして、花が咲いてから実際に収穫するまでの期間も、だいたい1ヶ月ぐらいあります。
なので花の誕生から実の収穫までは、ざっくり言うと2ヶ月ぐらいの期間があります。
5月中旬に実が収穫できたとしたら、その実は3月中旬ぐらいに誕生した花から収穫できていることになります。
5月中旬に実の収穫ができないのは、3月中旬ぐらいの環境がイチゴが花を作るのに適していなかったと考えられます。
今、説明したのはあくまでも一般的な一季成り性イチゴの話です。
四季成り性イチゴの場合
四季成り性イチゴに関しては話が全然違ってきます。
四季成り性イチゴの成長は、これから気温が高くなって日の長さが長くなると花を作りやすくなります。
なので、6月から12月ぐらいまで、ずっと収穫ができます。
四季成り性イチゴについては、別の動画で詳しく説明しているのでぜひそちらをご覧ください。
実を収穫した後の枝の処理
実を収穫した後の残った枝の部分は根元から取ってしまって大丈夫です。
この部分は
- カンザシ
- ハナガラ
- カボウ
- エダ
など地域や人によって色々な呼び方があります。
これは特に残しておいてもメリットはないので、取ってしまいましょう。
5月に収穫したイチゴが甘くない理由
5月に収穫できる実は、甘さがあまり感じられなくて悲しいと思っている方が多いかもしれません。
それには大きく2つの要因があります。
①そもそも甘さが弱い品種だった可能性
イチゴの味を決めるのは品種の影響がものすごく大きいです。
なので甘さが強い品種でないと、なかなか甘い実は収穫できません。
②温度の影響
イチゴは温度が低ければ低いほど甘さが高くなり、温度が高ければ高いほど甘さは低くなります。
なので、1月や2月など、すごく寒い時期はとても甘くなります。
逆に4月下旬や5月6月の気温が高い時期は、どんどん甘くなくなります。
温度の影響で5月や6月に収穫できる実は、あまり甘くないと思うかもしれません。
5月のランナーの管理
5月は花が咲いたり実がなった状態でどんどんランナーが出てきます。
そうすると「このランナーをどうしたらいいんだろう?」と悩む方がいらっしゃるかもしれません。
結論としては取ってしまっても残しておいても、どっちでも大丈夫です。
たくさん苗を増やしたい場合
とにかく苗をたくさん増やしたい方はランナーは取らずにそのままにして、できるだけたくさんランナーを作るようにしてください。
苗をあまり増やさなくても良い場合
あまりランナーは増やさなくてもいいという方は、5月に出てくるランナーは全部切ってください。
花や実を残して、そちらに養分がいくようにしましょう。
そして、6月以降に出てきランナーから苗を作って、来年の分の苗を用意するのがおすすめです。
一番シンプルな管理法
基本的には花や実が出てこなくなった株はランナーを残して、花や実がまだ残っている株のランナーは取ってしまう、これが一番シンプルで分かりやすいです。
苺の苗作りのスケジュール家庭菜園編
5月からランナーを残し始めると、6月にはかなり長く伸びて、苗の元になるランナーの子株がいくつもできます。
その子株を6月から7月にポットに固定して苗を作ります。
そうすると7月から8月、遅くても9月ぐらいまでにはしっかりとした苗が作れます。
その苗を7月から10月ぐらいの間に、順次植えていくといった形になります。
日本の自然条件での流れ
日本の自然条件だと10月から12月ぐらいには花芽分化をして、早ければ11月や12月に花が出てきます。
遅ければ翌年の春の2月3月に花が出てきます。
そうすると2月から5月に実が収穫できるようになります。
苗を作る量は来年どれだけ作りたいかによって決める
来年も全く同じ株数でよければ、収穫が終わった親株をそのまま残して、来年育てるという方法もできます。
もしくは、例えば2株だったらランナーの苗も2株分作って、親株は処分して来年は作った苗から実を収穫するという方法もできます。
とにかくたくさん苗を作りたい場合は、5月や6月から苗を増やして、できるだけ早くポットや植木鉢や畑に植えます。
そして今度は作った苗を親株代わりにして、また苗を作ります。
そこで作った苗を来年栽培するやり方もあります。
1つの株からどれくらいの苗が作れるのか?
1つの株から、うまくいけば20〜30個ぐらいのランナーが取れます。
ただ品種や育て方、ランナーを伸ばす期間によって全然違うので、家庭菜園の場合はとりあえず10倍に増えると仮定しましょう。
例えば5月からランナーを伸ばし始めて、6月や7月ぐらいまでに苗が10個取れたとします。
その苗を親株として植え付けて育て、秋までの間にその苗からランナーを伸ばさせます。
そこでまた10個ぐらいの苗が作れるとします。
すると10×10で100個の苗が作れます。
うまくいけば1個の苗から100個の苗が作れるのです。
こんな風にイチゴは実が収穫できるだけではなく、苗は簡単にたくさん作れるのも魅力です。
苗を勝手に作るのは違法?
苗と聞くと種苗法のことを思い出して「苗を勝手に作るのは違法ではないのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、種苗法は農家向けの話で家庭菜園は種苗法の適用外になります。
なので、家庭菜園の人はあまり気にしなくても大丈夫です。
家庭菜園の場合でも作った苗を販売したり、譲渡するのは注意が必要!
ただ自分で作った苗を販売したり、誰かにあげるとなると話は変わってくる(禁止です)ので、しっかり種苗法のルールを守るようにしてください。
ホームセンターで買える苗であっても、それを勝手に誰かに販売したり譲渡することは禁止されている場合が多いです。
ただし、登録品種でなければ禁止ではありません。
それは品種によって変わってきます。
種苗法|e-Gov法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=410AC0000000083)
苺の苗を作る時のポイント
苗を作る際のポイントをご紹介します。
病気になってしまった株は使わない
育てている株に病気が発生している場合は、その株から苗は作らない方がいいです。
うどんこ病や灰色かび病だったら気にせずに苗を作っても大丈夫です。
ただ、炭疽病や萎黄病などの病気の場合は、ランナーを介して子株に病気が広がってしまうので、親株として使わない方がいいです。
炭疽病や萎黄病については、後で説明します。
花を作らなかった株は使える?
花を全然作ってくれなかった株からランナーを取った場合、そのランナーの苗も花を作らない可能性がありますが、作ってくれる可能性もあります。
もし他にも親株があれば、わざわざ花を作らなかった株から苗は作らない方がいいです。
育てている株数が少ない場合には、そういった株から苗を作ってもいいでしょう。
ランナーの本数は芽の数に依存する
芽の数が1個しかないとランナーが発生する場所が少ないので、出てくるランナーの数も減ります。
芽の数がたくさんあるとランナーが発生する場所が多いので、ランナーの数も増えます。
なので、苗を増やしたい場合は脇芽は取らずに残して、芽の数をできるだけ多くするようにしましょう。
太郎苗は使っちゃダメなの?
イチゴのランナーを使うときに、太郎・次郎・三郎・四郎のうち「太郎は使っちゃダメ」とか「四郎は使っちゃダメ」などの話があります。
太郎、次郎、三郎というのは、親株から一番近いのが太郎でその次が次郎、その次は三郎、その次は四郎みたいなことです。
それは話すとすごく色々細かい話がありますが、家庭菜園の場合は全部使って大丈夫です。
色々こだわりたい場合は、次郎と三郎だけ使うとか、サイズを全部統一させるとか色々ありますが、家庭菜園の場合はこだわらなくてもいいと思います。
好きなやり方を選びましょう
プロの農家の人でも太郎を使わない方はもちろんいますが、太郎を普通に使う方もいます。
四郎を使わない方もいるし、四郎を使う方もいます。
これは本当に人によって違っていて、それぞれ好きなやり方を選んでください。
ただ私としては、家庭菜園をやってる人なら、特にそんなにこだわらずに全部使っていいと思います。
イチゴの太郎苗については、この動画で詳しく説明しています。
苗作りに使う道具
実際に苗作りで使う道具をご紹介します。
ポット
たくさん作る人は連結トレイを使ってください。
農家はすくすくトレイやカタツムリポットなどの連結トレイを使います。
家庭菜園の場合は、ホームセンターで売っている連結トレイでもOK。
培養土
イチゴの育苗用の培養土でもいいですし、野菜栽培用の培養土でも大丈夫です。
肥料
化成肥料でも有機肥料でも構いません。
私はIB化成という、つぶ状の肥料が使いやすいのでそれをよく使っています。
ハイポネックスなどの液体肥料でも構いません。
ランナーピン
ランナーピンというのはイチゴのランナーを固定しておく道具です。
二股に分かれている小さいピンです。
イチゴ農家の人はそういったものをよく使います。
それからランナーピンの中には生分解性のランナーピンもあります。
使っているうちに分解されるので、ランナーピンを回収して洗う作業が不要になります。
最近ではネット通販でも買えますが、なかなか小さなロットで売っているお店が少ないので、100〜1,000個ぐらいのロットになってしまうことが多いです。
家庭菜園の人は使い切れないかもしれません。
そういう場合は、100円ショップなどで売っているビニタイがおすすめです。
中心に細い針金が入っていて周りにビニールがついてるものです。
ビニタイをちょうどいい長さにカットして折り曲げて使うと、大体ランナーピンと同じような使い方ができます。
細い針金を使う方もいます。
農家の方の中には挿し苗をする時に、ランナーピンを使わない方もいらっしゃいます。
ランナーを連結トレイの上に並べていくだけで、ランナーを動かさずにしっかり根を張らすことができるという方です。
それはなかなか高度な技術が必要になります。
普通の方はランナーピンのようなランナーを固定する道具を使うのがおすすめです。
イチゴの苗作りについてはいろんな動画で説明しているので、苗作りを始めたい方はそちらの動画をご覧ください。
5月の水やり
5月から気温がどんどん上がって暑くなってくるので、水やりの量を増やしてあげてください。
5月の水やりの量と回数
例えば、今まで2日に1回ぐらい水をあげていたら、これからは毎日水をあげた方がいいです。
もちろん水のあげすぎも良くないですが、水が足りなくて萎れてしまうとあまり良くないので、土の表面が乾いたら水をあげるようにしてください。
地面で育てている場合も、雨が何日も降らなくて土が乾いてきたら水をあげるようにしてください。
葉っぱが大きく多くなるほど、水の消費量が増える
これからどんどん葉っぱが大きく育っていきます。
葉っぱが大きければ大きい程、枚数が多ければ多いほど、葉っぱの裏からの蒸散量が増えて、水の消費量が増えます。
株が大きく育ってきたら、それに伴ってあげる水の量も増やしてください。
しかも5月6月はランナーを伸ばし始めます。
ランナーの葉っぱからもどんどん蒸散しています。
なので、ランナーを伸ばし始めたら、今までよりももっと水を必要とします。
1株が必要な水の量の具体的な目安
単純にランナーなしで育てている場合、真夏は大体1日1株あたり500ml ぐらいの水が一つの目安です。
使っている土や土の量、植えている株の間隔などでも変わってきます。
ただそこにランナーを伸ばすことをプラスすると、もっと水が必要になります。
1日1株1リットル近く水が必要になります。
3月や4月とはだいぶ状況が違ってきますので、その点気をつけてください。
マルチは剥がす?そのまま?
地面でイチゴを育てている場合、畝を作ってマルチを使っている方が多いのではないでしょうか。
そのマルチはおそらく黒色のマルチだと思いますので、そのマルチはずっと使い続けていただいて構いません。
中には白色の方もいるかもしれません。
白色のマルチもそのままで大丈夫です。
藁みたいな植物性のマルチを使っている方もそのまま使ってください。
おそらくいないと思いますが、もし透明のマルチを使っている方がいれば、すでにそのイチゴは枯れていると思います。
透明なマルチを使おうと思っている方は絶対にやめてください。
マルチをする意味、目的
マルチがあった方が土の水分を保持してくれますし雑草を防いでくれます。
それから雨が降った時の泥の跳ね返りも防いでくれるので、マルチはあった方がいいです。
畝と畝の間に防草シートを張っておくと雑草を防げるのでおすすめです。
5月に気を付けるべきイチゴの病気
5月以降厄介な病気は炭疽病、萎黄病があります。
炭疽病
炭疽病は葉っぱや茎の部分に黒い斑点というか腐りというか欠けみたいなものが発生して、枯れる場合と、突然萎れて枯れてしまう場合があります。
萎黄病
萎黄病は新しく出てくる新葉の部分が右側だけ小さくて左側は正常とか、新葉が左右非対称になる症状です。
さらに生育が非常に悪くなって最終的には枯れます。
炭疽病と萎黄病はランナーを介して苗に広がる
この2つの病気はうどんこ病や灰色カビ病とは違って、植物の体内に入るタイプの病気です。
なのでランナーを介して苗に広がってしまいます。
萎黄病や炭疽病が出てしまうと、その後に農薬を撒いてもその株を治療し回復させるということは非常に難しいです。
農薬を使うこともありますが、それはその株を回復させるというよりは、その株から他の株にうつさないようにする目的が大きいです。
炭疽病や萎黄病になった株は捨てましょう
炭疽病や萎黄病のような症状の株を見つけたら、抜き取って捨てるのがおすすめです。
抜き取るのが嫌だったとしても、その株からランナーを取るのは避けてください。
できればその株の近くに植わっている株からランナーを取るのも避けた方がいいです。
なぜ萎黄病や炭疽病になったのか?
そもそもホームセンターなどで売られているイチゴの苗は、そういう病気にかかっている可能性があります。
プロの農家の場合は、病気にかかっていない特殊な苗を購入することがあります。
しかし家庭菜園の場合、それは現実的ではありません。
なので、ホームセンターで買った株の中から病気が発見されたらすぐに処分し、病気の症状が出ていない株だけを選んでください。
5月に発生するイチゴの害虫
5月以降暑くなってくるといろんな虫が発生します。
例えば
- アブラムシ
- ハダニ
- ホコリダニ
- アザミウマ
- ナメクジ
- ヨトウムシ
あとはいろんなイモムシ系の虫などです。
5月は特にチャノキイロアザミウマに注意!
5月以降に花が咲かなくなれば、アザミウマの被害はなくなります。
しかし、チャノキイロアザミウマという別のアザミウマが厄介になってきます。
イチゴの白い花に寄生するアザミウマは主に花に寄生します。
ただチャノキイロアザミウマというアザミウマは、花ではなくて葉っぱに寄生します。
その症状はホコリダニの症状に似ています。
このアザミウマはなかなか厄介なので気を付けて下さい。
チャノキイロアザミウマについてはこちらの動画で詳しく説明しています。
害虫の対処法
だいたいどの虫に対しても、ホームセンターなどで売っている殺虫剤を使うのがいいです。
化学合成成分のものや、食品由来の成分のものも売っています。
ナメクジの駆除
「ナメトール」や「スラゴ」というナメクジ用の農薬が売っているので、それがおすすめです。
もしくは自分で捕まえて駆除するという方法でも良いです。
ヨトウムシの駆除
ヨトウムシは昼の間は土の中に隠れていて、夜になった時だけ葉っぱのところに出てきて葉っぱを食べる虫です。
なので葉っぱが食べられているのに虫が全然見当たらない場合は、ヨトウムシを疑ってください。
ヨトウムシを捕まえるなら、昼間のうちにイチゴの株の周りの土をちょっとほじくってみたり、夜に懐中電灯を使ってヨトウムシを見つける方法がおすすめです。
【家庭菜園のイチゴ】5月にやるべきこと,管理方法と注意点【苗作り, ランナーを残す, 水やり】まとめ
今回は5月にイチゴ栽培でやるべきことをお伝えしました。
5月は地域によっては実の収穫が終わっている場所も、まだまだ6月まで実の収穫ができるという地域もあります。
5月ぐらいからはランナーが盛んに出るようになって、実の収穫が終わってランナーの増殖に切り替わる境目の期間です。
5月は来年のイチゴのことを考える時期
5月ぐらいからイチゴの管理の仕方ややるべきことがガラッと変わっていきます。
このタイミングを逃してしまうとよくありません。
なぜかというと、苗の増殖が始まるということは、次のイチゴ栽培がもうスタートしています。
今はまだ今年のイチゴ栽培をしていたり、そろそろ終わりかなと考えてると思いますが、違います。
次のイチゴ栽培がスタートする時期なんです。
もちろん今年の栽培もまだまだ大切ですが、もう頭の中では来年のイチゴのことを考えないといけない時期です。
だから5月は大変です。
イチゴについてたくさんの動画があります!
今回説明した苗の作り方や炭疽病や萎黄病、色々な害虫の話なども既に過去の動画で説明をしています。
詳しい話を知りたいという方はそちらの動画を見てください。
「イチゴの育て方」という再生リストを見ていただくと、ずらーっとイチゴ栽培に関係する動画が現れますので、ぜひチェックしてください。
↓こちらです
YouTubeチャンネル【Daisuke Miyazaki】
この記事の内容は、こちらの動画で詳しく説明しています。