あれ?イチゴの葉っぱが穴だらけだけど、何か虫に食べられたのかな?
葉っぱがなくなっていて、このままだと枯れちゃいそう…
一体誰が犯人なんだろう?
よく見たらここに虫がいる!こいつが犯人だ!
ということで、今回はイチゴの葉っぱを食べた犯人を現行犯逮捕しました。
間違いなく「お前が食べたな!」というのが分かっています。
犯人以外にもイチゴの葉っぱを食べる虫はいます。
なのでイチゴの葉っぱを食べる虫を紹介しながら、ここで捕まっている犯人は誰なのか皆さんに推理していただきたいと思います。
イチゴを育てていて、葉っぱを何者かに食べられてしまったという方は是非最後までご覧ください。
イチゴの葉っぱが食べられた犯行の状況
まずは犯行の状況から説明します。
時期は7月下旬です。
場所は私の自宅なので関東の地域です。
ここに被害に遭ったイチゴ君に来ていただきました。
これが食べられてしまった葉っぱです。
実は葉っぱの食べ方に犯人の特徴が現れるので、結構重要な要素です。
詳しい方なら、葉っぱの食べられ方で「犯人はアイツじゃないか?」と予想がつくと思います。
この植木鉢が置いてあったのは2階のベランダです。
これはそこまで重要じゃないかもしれません。
このイチゴ君は吊り下げ用の植木鉢に植わっています。
ただ台風が来ていた影響もあって、吊下げずにベランダの床に置いた状態で育てていました。
土は普通のヤシ柄培地です。
ヤシ柄という、よく「軽い土」とか「捨てられる土」という名前で販売されている土を使って育てています。
犯行時刻というか、私が現行犯逮捕した時間は朝8時です。
ちょうどイチゴの葉っぱを食べているところを見つけたので、逮捕できました。
イチゴの葉っぱを食べた疑いのある虫たち
ざっくりと犯行状況を説明したので、ここからは皆さんに探偵になっていただいて犯人が誰なのか推理をしていただきたいと思います。
今回の事件の容疑者を5種類ご紹介します。
あいうえお順で紹介します。
- オオタバコガ
- ケムシ
- コガネムシ
- ゾウムシ
- ハスモンヨトウ
以上の5種類です。
今回の犯人はこの5種類のうちの1種類ですが、他の4種類もイチゴの葉っぱを食べます。
もしかしたら皆さんの家で育ててるイチゴの葉っぱが食べられていて、その犯人は私と同じ犯人かもしれないし、残りの4種類かもしれません。
ここから皆さん推理してみてください。
イチゴの葉っぱを食べた犯人はこの虫だ!
では、今回の犯人が一体誰なのか発表します!
犯人は、コガネムシです!
予想が当たった方、おめでとうございます。
素晴らしいですね。
名探偵です。
ハズレてしまった方は残念ですが、皆さんが予想した容疑者もイチゴの葉っぱを食べる虫なのでご注意ください。
コガネムシってどんな虫?
では、ここからはコガネムシを紹介します。
まず、コガネムシ君をお見せします。
コガネムシってかわいいですよね。
朝、イチゴを見たらこいつが葉っぱをむしゃむしゃ食べてました。
その食べている時の様子はこちらです。
イチゴの葉っぱをこいつがむしゃむしゃ食べていました。
なので、その場で捕まえて袋の中に入れておきました。
では、ここからはコガネムシの特徴や駆除の方法について紹介していきます。
コガネムシは5~9月ぐらいまで発生する
コガネムシはだいたい5~9月ぐらいまで発生します。
初夏から秋の初めぐらいまでという感じです。
コガネムシは
- イチゴ
- サツマイモ
- 枝豆
などの野菜で発生します。
イチゴの場合、苗作りをしている期間に発生します。
苗を作っている時に親株の葉っぱを食べられたり、子苗の葉っぱを食べられるという問題がよく起きます。
コガネムシには色々な種類がいる
今回はコガネムシと広いくくりで言いましたが、実はコガネムシの中にも色々な種類がいます。
イチゴで問題になるのは、
- ドウガネブイブイ
- アオドウガネ
- ヒメコガネ
- マメコガネ
です。
こんな種類のコガネムシがイチゴの葉っぱを食べます。
カナブンとハナムグリはイチゴの葉っぱを食べるのか?
コガネムシの仲間で、少し違う虫なのに見た目はすごく似ている虫もいます。
それがカナブンとハナムグリです。
カナブンは木の樹液を餌にしています。
実は体に光沢があるコガネムシを全体的にカナブンという場合もあるんですね。
その辺が非常にややこしいと思います。
ハナムグリはコガネムシの仲間ですが、体に白い斑点があって綺麗な虫です。
こちらは花の花粉や蜜を餌にしています。
なので農業で野菜を育てていて問題になるのは、カナブンとかハナムグリではなくてコガネムシです。
コガネムシは何が問題?
具体的にコガネムシがどういう問題を起こすのか説明します。
今回のようにコガネムシの成虫は葉っぱや花を食べたりします。
コガネムシ被害には特徴があります。
まず1つ特徴は、食べる量が非常に多く早い点です。
なので被害が出ると一気に葉っぱを食べられてしまいます。
他の虫だとちょっとだけ穴が開いて、またちょっとだけ穴が開いてという感じで被害がゆっくりな場合もあります。
でもコガネムシはバクバク食べるので、気がついたら「あれ?一気に葉っぱがなくなってる!」ということがあります。
2つの特徴は、食べる時に葉脈を食べずに、葉脈と葉脈の間ばかり食べる点です。
葉脈というのは、葉っぱの中を走ってる細い道みたいなものです。
なので食べられた後が葉脈だけ残った穴だらけみたいな形になります。
網目状に葉脈が残ると言った方が分かりやすいかもしれません。
他の虫だとポコポコと穴があったり、逆に全部食べるという感じです。
コガネムシが食べた後は、葉脈だけ残って網目状になるのが特徴です。
なので、コガネムシだと当てた方は、葉っぱの食べられ方を見て当てたんじゃないかなと思います。
コガネムシは幼虫も厄介
他にも問題があります。
それは、コガネムシの幼虫です。
コガネムシの幼虫は野菜や植物の根っこや芋を食べちゃうんですね。
なのでコガネムシは幼虫も問題になるし、成虫も問題になるという非常に厄介な虫です。
コガネムシの対策
では、どういった対策が取れるのか紹介します。
コガネムシの対策①補殺
1つ目は捕殺です。
捕まえてやっつけるということですね。
今回私がしたようにコガネムシはすぐに捕まえられます。
サイズが大きいので見てすぐわかります。
注意点は、コガネムシは空を飛べるのであまりもたもたしていると飛んでいってしまいます。
なので見つけたらすぐに捕まえましょう。
幼虫の駆除は、土を掘り返している時にカブトムシの幼虫のすごい小さいバージョンみたいなヤツがいたらそれを捕まえてやっつけるのがいいです。
こちらがコガネムシの幼虫です。
苗を植える前や畑を耕している時にこういう虫を見つけたら、やっつけるようにしてください。
コガネムシの対策②農薬
農薬を使う方法もあります。
その場合は野菜の苗を植え付ける時に植え穴に入れるタイプの粒状の農薬が良いです。
農薬は使っていい野菜、使っていい回数、使っていい方法などルールが細かく決まっています。
なので、使い方をよく読んでそのルールを守って使うようにしてください。
いちごの葉を食べる犯人は?コガネムシ?ヨトウムシ?ケムシ?【苗作り中の食害に注意】のまとめ
今回はイチゴの葉っぱを食べている犯人は誰なのか?という推理を皆さんにしていただきました。
容疑者として挙げられたのは
- オオタバコガ
- ケムシ
- コガネムシ
- ゾウムシ
- ハスモンヨトウ
の5種類の虫でした。
皆さんの推理はあっていたでしょうか?
イチゴなどの葉っぱが網目状に食べられたら、まずはコガネムシを疑ってみてください。
もしかしたら、今まさにむしゃむしゃ食べているかもしれません。
見つけたら、すぐに捕まえてやっつけてしまいましょう!
虫が苦手な方は、農薬を使用するのがオススメです。
家庭菜園初心者向けの農薬の選び方はこちらの動画で詳しく説明していますので、気になる方はぜひご覧ください。
コガネムシは食いしん坊ですので、大切な植物の葉っぱが全て食べられないように注意してくださいね。
今回紹介した内容はこちらの動画でご覧になれます。