今回は、お手軽簡単に毎日の水やりを自動化する方法を紹介したいと思います。
- 毎日の水やりが面倒くさい
- どうやって水やりを自動化するの?
- 水やりを簡単に自動化したい
という方におすすめの内容です。
家庭菜園で野菜を育てていると毎日の水やりが面倒くさいという風に感じる方もいらっしゃると思います。
育てている野菜が2~3株だったらそんなに大変ではないと思いますが、10株とか20株ぐらいになってくると水やりが結構面倒くさいですよね。
今回はそういう方向けに水やりを自動化してくれて、それが市販のものを組み合わせるだけでできる簡単な方法を紹介したいと思います。
自動水やりについて
作業時間の計算とコストパフォーマンス
今回使うのはここにあるものです。
こういったものを買うのはお金がかかってしまうので、本来ならこんなものは使わずに全部自分の手作業でやりたいですよね。
ただその作業時間を計算してみると意外とこういったものを買った方がコスパは良いんじゃないかなと思っています。
野菜を寒い時期に育てる場合は、野菜の水の消費が多くないので水やりの頻度は少なくていいですよね。
ただミニトマトとかナスとかピーマンとかキュウリとか夏野菜を育てようと思うと暑いですし、夏野菜の葉っぱは大きくて成長も早いので水やりの頻度がすごく多くなります。
例えば、1日10分水やりに時間をかけているとすると一ヶ月で300分になります。
大体5時間くらいです。
夏野菜を育てるのが5ヶ月だとすると25時間分にあたります。
大体丸1日と同じぐらいですね。
そういうのを考えるとこういった物を使って自動化してしまえば何年も水やりの作業が不要になるので、こういったものをわざわざ買う価値はあるんじゃないかなと思います。
それから土日にお出かけをしたりとか、忙しくて水やりの時間が持てない場合にもおすすめです。
人がいなくても機械が自動で水をあげてくれます。
自動水やりに必要な条件
今回のこういった設備を整うためには、1つの条件があります。
それは何かと言うと、水道の蛇口が必要になることです。
水道の蛇口がないところでは、今回紹介する方法は使えません。
例えばベランダとか庭先とか畑の近くに水道の蛇口があるという方は参考にしてみてください。
自動水やりに必要なもの
自動水やりに必要なものを紹介します。
タイマー
まずここにあるのはタイマーです。
このタイマーを使って自動的に水が送られるようにします。
このタイマーは色々なメーカーさんから商品が出ています。
一番有名な所だと、タカギという会社のタイマーです。
私の実家では、そのタカギさんのタイマーを使っています。
それから、セフティーというタイマーもあります。
今回私が用意したのは、モノタロウと言うネット通販会社のオリジナルブランドのタイマーです。
どのタイマーを選んでいただいてもいいんですが、信頼性で言うとタカギさんが一番いいんじゃないかなと思います。
値段の安さで言うと、多分このモノタロウさんのものが一番安いです。
それからそのタイマーはものによって設定できるないようが違っています。
タカギさんだと1日2回まで水が流せるという風にありますし、例えばこのタイマーですと最大で4時間おきに水が流せるという風になっています。
なのでどれぐらいの頻度で水を流したいのか、それによっても変えてみてください。
こういったタイマーは乾電池で動きます。
電源が取れない場所でも動かすことができます。
分岐の道具
それから次に必要になってくるのが、このような分岐の道具です。
この分岐の道具は実は無くても大丈夫です。
ただし分岐の道具が無いと、水道の蛇口をこのタイマーで独占してしまいます。
そうすると水道の蛇口で物を洗いたいという時に不便です。
それからこういった物を使えばタイマーが2つ付けれるので、2つの設定や2倍の量の植物に水を与えられます。
なのでこういったものを使うのがおすすめです。
これもいろんなメーカーさんから商品が出ています。
これに関してもおそらく一番信頼できるのはタカギさんのものだと思います。
値段が安いものが良いという方はモノタロウさんがいいんじゃないでしょうか。
自動水やりの注意点
一点注意してもらいたいのは、こういったものは寒さで凍結をした場合に破裂して壊れることがあります。
例えば私の実家の長野県では、寒い時期というのはこういった装置は全て取り外します。
そうしないと、部品や水道とかが凍結して破裂するからです。
私は今関東に住んでいまして、関東の冬の寒さだったら凍結する心配はないんじゃないかなと思っていたんですが、実は昨年の冬にこの部品が凍結して割れて水が漏れるというトラブルが起きました。
そうすると水道の蛇口が常に開きっぱなしになっているので、破裂した部分から水が常に出っぱなしになってしまいます。
すぐに気づいたので良かったんですが、例えばその時にちょうど出かけていて何日か家を留守にしたりするとその間中水道の水が溢れっぱなしになるので大惨事になります。
なので冬に水道が凍結するような地域にお住まいの方は冬場はこういった装置は使わないのがおすすめです。
冬になったら全て取り外してください。
自動水やりにおすすめの道具
分岐の道具を取り付けた場合、その水道の近くでちょっと物を洗いたい時とか、少しだけ水を出したい時にはここに別のホースを繋げて、こういったホースの先の部分を付けて近くで水を出せるようにしておくのがおすすめです。
こういったホースの先の部分は100円ショップでも売ってますし、ホームセンターでもいろんな物が売っています。
ホースは細いホースでもいいですし、普通の太さのホースでもオッケーです。
ただ接続の部品も必ず買うようにしてください。
それから分岐の道具を選ぶときに重要なものは、ここの接続とタイマーの接続がしっかりできるものを用意することです。
メーカーさんによっては、ここの形状が違っていて合わないことがあります。
なので、この分岐のメーカーとタイマーのメーカーは合わせるのがおすすめです。
そうすれば基本的に接続はできるようになっています。
分岐とタイマーを別々のメーカーにすると、合わない使えないということが起きます。
それからホースとか、この分岐などを接続する時にはこういう感じの接続の部品が必要になってきます。
この辺が結構ややこしくて、この接続を選ぶときに心が折れて諦めてしまう人が結構いると思います。
ホースの太さだけ気をつけてもらえれば、大体は大丈夫だと思います。
ホースの太さとか、あとはオス側メス側その辺りだけは間違えないように気をつけてください。
それからこのように2つに分岐する道具も売っています。
これもいろんなメーカーさんから、いろんなものが出ています。
これがあるとタイマーで動かすノズルの数を2倍に増やしたり、手作業でホースを分岐できます。
なのでこういったものもあると良いと思います。
ここにコックが付いていて、水の開け閉めができます。
このホースから水を出させるノズルまでの間の区間はホースを使います。
こんな感じにホームセンターとか、ネット通販とかで買えるものでオッケーです。
このホースは太さが何種類かあります。
この接続の部品と合う太さのものを選んでください。
基本的にホースが太いほど水量は多くなります。
それからホースにもいろんな種類がありまして、とにかく安いとか、耐久性が高くて値段が高いとか、ねじれにくいとか、苔が生えにくいとかいろんなものがあります。
だいたい標準的なものを選んでいただければオッケーですが予算と合わせてどういったものを使うのか決めてください。
点滴ノズル
それから、今回使うのはこの点滴ノズルです。
これはセフティ3というブランドのものです。
これは10個のノズルが付いているので、10個の場所に水を与えられます。
例えば植木鉢だったら1個ずつ付けて10個の植木鉢に水をあげたりとか、プランターだったら1鉢に2個ずつ付けて5個のプランターとか、そういった感じに使えます。
この部分を手作りで作るという方法もあります。
ただそうするとちょっと難易度が上がりますので、今回はこの簡単な市販の点滴ノズルを使いたいと思います。
手作りで作るとかなり応用が効いて、自分の好きな数を好きな間隔で付けられるようになります。
市販のものの場合、数とか分岐の場所が決まっているのがデメリットです。
ただ家庭菜園初心者の方や自動の水やり装置を初めて作るという方には市販のものを使うのがおすすめです。
ホームセンターに行くとこういった感じのものが何個か売っているのでそちらを使うのもいいと思います。
ちなみに私はこのノズルを4つ使います。
たくさん植物を育てているので、これだけ必要です。
タイマーも2つ使います。
自動水やりの設置方法
では実際にこの取り付けの様子を紹介したいと思います。
基本的な使い方は、それぞれ説明書が付いているのでそれに従っていただきたいんですが、どんな感じで接続するのか知りたい方もいると思うのでちょっとその様子を紹介します。
まずはこれですね。
これを水道の部分に付けます。
これだと水道の蛇口に付かないので付ける部品を付けます。
こんな感じのものですね。
このネジを回して水道に付けます。
この付ける部分というのは水道の蛇口の形によってどんなものが合うのか違います。
この部品はホームセンターでいろんなものが売っているのでお使いの蛇口にあっているものを買ってください。
もしくはタイマーにも付属されています。
タイマーに付属しているものをそのまま使える場合もあります。
ただタイマーに付属しているものを使ってしまうと、タイマーしか付けれないということがあります。
タイマーだけを使う場合には良いですが、例えばこれを水道の蛇口に付けたら今度はこの部分をここに付けます。
今回はこの分岐についていたところと接続をして、この分岐にタイマーを繋げるという方法でやります。
このタイマーのここの部分には、水道を直接繋げる場合にはこれをつけますがそうでない場合にはこれが付けられます。
これをここに付けます。
付いたら、これがここと繋がります。
こんな感じです。
そうすればここの水道からの水は常に流しっぱなしにして、ここのコックを開けて、使ってないところは閉じておいて、そうすればここから先の部分はこのタイマーで制御できるようになります。
ここにはこんな感じのやつがあるのでそれを付けます。
ここから先は普通のホースを繋げます。
ホースはこんな感じの太さですね。
これだったらこれしか繋がらないです。
例えば100円ショップに行くと、こういう細いホースが売っています。
見ていただくと分かると思うんですが、ホースも太さが違っているんですね。
それぞれ合う部品があります。
例えばこっちは100円ショップとかの細いホース用の物です。
こちらが太いホース用の物。
ここの太さが違っていますよね。
必ず使うホースと、接続の部品の大きさを合わせてください。
この端にホースの接続の部品を付けて、このコックを開いて、この先の部分にこれを取り付けてみましょう。
ジョイントの付け方
まずはここを外します。
そうしたらこれを入れまして、こういう白いのが付いているのでそれも入れます。
向きとしてはこっちですね。
広いのがこっち側になるように付けます。
そうしたらこれをホースの中にぐいっとしっかり入れて、これも寄せておいて、閉じてネジを回していきます。
しっかりと最後までネジを押し込みます。
これでオッケーです。
これでもうバッチリできました。
そうしたらホースの先の部分をここに接続します。
ただこれは力いっぱい押せばOKです。
これでもう外れなくなりました。
これを外したい時には、ここをこっち側に下げるんですね。
下げて、後は引っ張れば外れます。
押せばハマると、こういったものです。
分岐の方法
後は分岐の物も、こんな風に使えます。
この接続のパーツをつけて、これでワンタッチで外せるようになるのであとはここにホースを繋げて、こっちにもホースを繋げて、ここにも接続の部品を噛ませてホースを繋げます。
そうすればホースを二股に分岐できるようになります。
それからこれはノズルです。
10本出てます。
ここの部分を回すことで水の量を調整できます。
それからここもこういうジョイントの部品が出ているので、ここにホースが接続ができます。
ここにホースをつけて、そのホースの先をここに接続するというイメージです。
ここにまた接続の道具を付けてホースを繋げて、接続の部品をここに繋げてこのタイマーと繋げるといった形になります。
点滴ノズルについて
この点滴ノズルの説明もちょっと読んでおきましょう。
こんな感じです。
ホースは内径が12~15ミリを使ってくださいという風に書いてあります。
それから最大の水圧とかも書いてありますね。
後は水道栓を開けて水量の調整が必要だそうです。
強すぎても弱すぎても駄目なんですね。
後はノズルを緩めたり締めたりして水の量を調整してください。
タイマーについて
このタイマーは乾電池で動きます。
この裏面の部分に乾電池を入れる場所があります。
アルカリの単三乾電池を2本入れました。
この電池が切れると水が出っぱなしになるとか、逆に止まってしまうとかトラブルが起きます。
なのでこの電池の残量にかなり気をつけてください。
こちらのタイマーの場合には右下に乾電池の残量が出ます。
これを見て少なくなったら切れる前に交換してください。
切れてから交換するとトラブルが起きるので、切れる前に交換するのがおすすめです。
後はこの設定の仕方は説明書をみていただければいいんですが、私の場合は朝の6時と夕方の6時に2分ずつ水が出るように設定しました。
とりあえずこの設定で使ってみて水の量が多すぎるとか少なすぎるというのが発生したら、水の量を調整したり、水の流れる時間を調整したり、水が流れる感覚を調整します。
説明書もちらっと見ておきましょう。
乾電池はこんな風に入れました。
水道の取り付けだけちょっと注意が必要ですね。
後は水道に直接繋げちゃうと、その水道がもう使えなくなってしまうので分岐を使うのがおすすめです。
操作方法はそれぞれタイマーごとに違っているので、その操作方法に合わせて時間の設定とかをやってください。
このタイマーの良いところは水を流す間隔をかなり細かく設定できるところですね。
4時間間隔で設定することもできるので1日に6回水を流すこともできます。
最大で2時間水を出しっぱなしにすることも出来るそうです。
水をジャブジャブ流して洗いたい時とか、そういった時にも良いかもしれません。
コネクターとホースについて
このコネクターが結構たくさん必要になります。
コネクターが付いた状態で売っている部品もありますが、無い部分は自分で買わなければいけません。
どれだけコネクターが必要になるのか数を数えて、計算してから買うようにしてください。
あとはホースの長さです。
どこからどこまで水を送りたいのかによって、ホースの必要な長さが変わってくるので必要な分だけの長さのホースを買ってください。
この太さがそれぞれの部品ごとに適正な太さが違うのでその点注意してください。
標準的なものを買えばとりあえず問題はないと思います。
この標準的な太さであれば、この標準的なコネクターが使えるのですごく便利です。
細いホースを使いたいという場合には細いホース専用のコネクターが必要になってくるのでその点に注意してください。
自動水やりのセッティング
セッティングは終わりました。
この水道の蛇口にこの接続する部品を付けて、そこにコネクターを付けて、この分岐させるものを付けています。
そこの分岐させる物の1つにタイマー、もう1つにホース、もう1つにまた別のホース、もう1つに別のタイマーという感じで付けています。
今こっちはまだ付けてないんですが、ここにホースを付けました。
このホースがビニールハウスに繋がっています。
こんな風にセッティング出来ればOKです。
後は決まった時刻に決まった時間だけ水が流れるという仕組みです。
それから常にこの水道の栓は開けた状態にしておきます。
それぞれのここの弁で開け閉めをすることも出来ます。
普段はここは全部開けておきましょう。
このホースの先はこういったものに付いていて、このグリップを握れば水が出るし、何もしなければ水が出ないという状態になっています。
今日はこの分岐は使わなかったんですが、これを使えばホースを二股に分けることができます。
これも結構便利なものです。
私の実家ではこれを使っています。
点滴ノズルからの水やり
こんな風にホースが来ていまして、ここで接続をしていてそこからいろんな場所にコードが伸びています。
例えばこんな感じですね。
水が勢いよく出ています。
ここをちょっと締めてみましょう。
こうやって閉めると水を止めることもできます。
ここを開ければ、ちょっとだけ水が出るようにしたりとかたくさん水が出るようにしたりとか水の量の調整ができます。
例えば、ここのトマトに水をあげるのであればちょっと水を少なめにしたりとか、他の野菜はちょっと多めにするとかそういったことができます。
これは土に挿せるのでこんな風に植木鉢とかプランターに挿しておけばオッケーです。
水やりを簡単に自動化する方法まとめ
設置の工事が終わりました。
水道の蛇口に分岐を付けて、タイマーを付けて、そこから点滴ノズルを付けるということを行いました。
これで私が風邪で寝込んでしまったとしても、どこかに出張してしばらく家を空けたとしても、忙しくて水やりの時間が作れなかったとしても、タイマーが自動的に野菜に水を与えてくれます。
すごく便利なものなので、ぜひ使ってみてください。
自動水やりの注意点のおさらい
注意点をもう一度お伝えしておくと、寒い時期には凍結するので必ず外すようにしてください。
乾電池のバッテリーが切れてしまうと、水が流しっぱなしになるとか、水が全く流れないということが起きるので乾電池が切れる前に交換するようにしてください。
それから出る水の量はノズルの先端部分で調整してください。
たまに何かしらのトラブルで誤作動が起きたりとか、逆に全然動かないということがあるので機械に頼りっぱなしにせずに、たまに自分の目で確認するようにしてください。
こういった点を守って頂ければ非常に便利で時間を短縮できるグッズだと思います。
こちらの動画でも紹介しています。