家庭菜園超初心者向けのプランターの選び方!植木鉢と底面給水式と袋栽培でも野菜は育てられます

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今回は、家庭菜園超初心者の方向けのプランターの選び方を紹介します。

  • 家庭菜園を始めたいけど、どんなプランターを選べばいいかわからない。
  • 違う種類の野菜を同じタイプのプランターで育ててもいいの?
  • 家にあるプランターでも野菜が育てられるの?

このような疑問や要望のある方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

プランターの特徴

プランターや植木鉢には小さいものから大きいものまでたくさんの種類があります。

小さいものだと下の写真のように手のひらに乗るぐらいのサイズのものがあります。

この場合、入る土の量は大体1リットルから2リットルの間ぐらいになります。

それから、大きいものになると下の写真のような「10号鉢」と呼ばれる、直径30cmぐらいの植木鉢もあります。

この「〇号」という単位ですが、号数を3倍することで大体の直径を計算することができます。

例:10号×3=直径30cm

このように、植木鉢の号数を確認することで、おおよその直径を簡単に計算することができます。

この10号鉢の場合、土は8リットルぐらい入ります。

「土が何リットル入るのか」がプランターや植木鉢選びの一つの目安になるので必ずチェックしておきましょう。

また、同じ10号鉢であっても、下の写真のように深さの違うものもあります。

当然、同じ号数でも深さが半分になれば、入る土の量も半分になりますので注意してください。

次に紹介するのは長方形のプランターです。

一般的なサイズのプランターの場合、長さは60cm~70cmぐらいあります。

一見同じように見えても、長さや深さが違っていたり、中に上げ底の板が入っているものなど、様々なタイプがあります。

他にも以下のようなタイプのプランターもあります。

幅が広くて薄いもの

幅が広くてまあまあ深いもの

幅は普通だけど深いもの

このようにたくさんの種類のプランターが存在します。

上記は一例ですが、プランターといっても用途に応じてたくさんの種類があるということを理解しておきましょう。

野菜のタイプ別の容器選び

ホームセンターなどにプランターや植木鉢を買いに行っても、前述のようにかなりたくさんの商品があって迷ってしまいます。

そこで、育てたい野菜を3つのタイプに分類し、それぞれのおすすめの容器を紹介していきます。

①葉を食べるタイプの野菜

葉を食べるタイプの野菜の例として、サニーレタスや小松菜、ほうれん草、ニラなどがあります。

これらの野菜には以下のような特徴があります。

  • あまり葉っぱが大きくならない
  • 根っこがあまり深くは生えない

以上の特徴から、このタイプの野菜を育てる場合には、容器の深さが浅いものがおすすめです。

容器の深さが浅いので、土の量も少なくてすみます。

また、ほとんどの葉物野菜は収穫が一度しかできません。

そのため、たくさん収穫したい場合には、たくさん植える必要があります。

そのことを考慮して、植えられる面積が広めのものを選ぶのもポイントです。

ここでおすすめしているタイプとは反対に、植えられる面積が狭く深さが深いタイプの容器は、葉物野菜の栽培には不向きですので、注意してください。

➁実を食べるタイプの野菜

実を食べる野菜の例として、ミニトマト、なす、ピーマン、ししとう、パプリカ、きゅうり、ゴーヤなどがあります。

これらの野菜には以下のような特徴があります。

  • 深く、広い面積に根を生やす
  • 1株から何回も収穫できる

これらの特徴から、実を食べる野菜を育てる場合には、幅が広くて大きいもので深さのある容器がおすすめです。

下の写真のような植え付ける面積がほどほど広く、深さもしっかりある長方形のタイプの容器を選んだ場合、ミニトマトやナスを真ん中に1株だけ植える、もしくは2株植えるというやり方が可能です。

また、以下のようなタイプもおすすめです。

この容器であれば、植え付けられる面積も広く、深さもしっかりあるので、土もたっぷり入り、根っこもたっぷりと張ることができます。

このタイプの容器の場合は、真ん中に1株だけ植えるというやり方にしましょう。

③根を食べるタイプの野菜

根を食べるタイプの野菜の例として、人参、大根、カブ、ごぼう、じゃがいも、さつまいもなどがあります。

これらの野菜は、根の部分がしっかりと成長するために、深さと広さのある容器が必要になります。

下の写真のようなタイプがおすすめです。

逆に浅いタイプの容器では、根を食べるタイプの野菜はうまく育てられないので注意しましょう。

野菜のタイプ別の容器選びのまとめ

野菜のタイプ別の容器の選び方をまとめると以下の通りです。

  • 葉を食べるタイプの野菜 → 広くて浅い容器
  • 実を食べるタイプの野菜 → 広くて深さもある大きな容器
  • 根を食べるタイプの野菜 → 深さがしっかりある容器

この野菜のタイプ別の容器選びの説明では、標準的な長方形タイプのプランターについては紹介しませんでした。

なぜなら、標準的なタイプのプランターは、大体どんな野菜でも育てることができる反面、野菜のタイプ別の選び方となるとベストなものではないからです。

確かに、標準的なタイプのプランターを使えば、今回分類した3タイプのどの野菜でも育てることができます。

しかし、それぞれの野菜の特徴にあったベストなプランターを追求していくと、前述したそれぞれのタイプにあったプランターのほうが育てやすくなります。

それらを理解したうえで、「そんなにたくさんのプランターを用意できない」などの事情がある場合は、標準的なタイプのプランターを選ぶのもいいでしょう。

「せっかく育てるんだから失敗したくない」という方は、それぞれの野菜のタイプにあった専門型のプランターを選びましょう。

容器サイズの選び方

一番基本的な考え方として、容器のサイズを小さいものか大きいものかで迷ったときの選び方について説明します。

ポイントは以下の2つです。

ポイント①「大は小を兼ねる」

育てることを考えたら、大は小を兼ねます。

例えば、ミニトマトを1株だけ育てる場合、それほど大きな容器でなくても育てることは可能です。

但し、育てる難易度はかなり変わってきます。

容器が小さければ小さいほど、育てるのは難しくなります。

さらに、容器が小さいと水やりや追肥の頻度が増えて、作業の手間が増えます。

そのため、「できるだけ簡単に育てたい人」や「失敗をしたくない人」は、大きな容器を選ぶことをおすすめします。

ポイント➁保管場所や予算にあったサイズを選ぶ

ポイント①では、できるだけ大きな容器のほうが育てやすいということを説明しました。

しかし、ベランダなどの限られたスペースで家庭菜園を行う場合、大きすぎるプランターを選んでしまっては邪魔になってしまいます。

また、当然ながら大きなプランターは小さいサイズよりも値段も高くなります。

「大は小を兼ねる」というポイントの内容を理解したうえで、みなさんが野菜を栽培する場所の面積や、家庭菜園を始める際の予算にあわせて、ちょうどよいサイズの容器を選ぶようにしましょう。

容器選びの意外なポイント

実を食べるタイプの野菜について、深い容器を使うという説明をしました。

その理由は、根が深く成長するということだけではありません。

他の理由として、支柱が必要なことが挙げられます。

ミニトマトやナス、ピーマン、唐辛子などの野菜は、育てる際に支柱を立てる必要があります。

もし、深さの浅い容器で育てていると、支柱を立ててもしっかりと支えられず、ちょっとした風や衝撃で倒れてしまいます。

深さのしっかりある容器で育てれば、支柱もより深く刺すことができ、強風や衝撃でも倒れにくくなります。

葉を食べるタイプや根を食べるタイプの野菜の場合には、基本的には支柱は使いません。

このように、支柱を立てるかどうかもプランター選びのポイントとして考えてみてください。

プランターを使わない方法

これまで家庭菜園超初心者の方向けにプランターの選び方について説明してきました。

しかし、家庭菜園を始めるにあたり、プランターが絶対に必要というわけではありません。

ここでは、プランターを使わずに野菜を育てる、少し裏技的な方法を紹介します。

培養土の袋を使う方法

家庭菜園を始める際には、ホームセンターなどで培養土を購入する方がほとんどだと思います。

実は、その培養土が入っている袋に直接野菜を植え付けるという方法があります。

これは一般的には「袋栽培」と呼ばれる方法です。

培養土の袋を使った具体的なやり方は以下の2通りです。

  1. 培養土の袋を立てた状態で上部を開封し、そこに野菜の苗を植え付ける方法
  2. 培養土の袋を寝かせた状態でラベル面に穴をあけ、そこに野菜の苗を植え付ける方法

1の場合は、深さを活かしてミニトマトや茄子など、実を食べるタイプの野菜を育てるのに有効です。

2の場合は、玉ねぎやサニーレタスなど根を深く張らない野菜を育てるのに有効です。

この袋栽培のメリットは、ずばり今回のテーマであるプランターを購入する費用をなくせることです。

つまり、培養土のコストと、追加で必要な肥料のコストだけで野菜が育てられます。

プランターを購入する費用を節約したいという方は、ぜひこの袋栽培も試してみてください。

不織布の袋を使って育てる方法

もう一つの方法は、不織布と呼ばれる強度の強い布でできた袋に培養土を入れ、そこに苗を植え付けて育てる袋栽培です。

プランターの代わりに不織布の袋を使う方法になります。

不織布の袋は、ネット通販などでも購入可能で、値段もとても安いです。

不織布を使った袋栽培のメリットは、袋の大きさによって土の量が変えられるため、育てる野菜の種類に合わせて袋を選ぶことができることです。

また、不織布の袋は土がたっぷり入る容量のものが多いので、実を食べる野菜や根を食べる野菜をたくさん育てたいけれどもコストは抑えたいという方におすすめです。

プランターの「底」の話

プランターを選ぶ際には、底の状態について理解しておくこともポイントになります。

底に何もないタイプのプランターの場合、そのままだと排水性が悪くなってしまうので、プランターのそこに鉢底石を敷く必要があります。

底に板が敷いてあって、上げ底状態になっているものについては、排水性がいいので、鉢底石を入れなくても構いません。

そのため、鉢底石のコストを節約することができます。

底面給水式のプランター

最近では底面給水式のプランターも発売されています。

これはプランターの底の部分に水が溜まるようになっているプランターで、下に溜まった水が上部にある土に供給されるという仕組みです。

この底面給水式のメリットは、水やりの頻度が減らせることです。

さらに商品によっては、プランターの側面にスリットが入っていて、もし根が水に使ってしまっても、その隙間から酸素をもらえるようになっています。

例えば、きゅうりやゴーヤなどのつるが伸びて葉っぱがたくさん生い茂る野菜などは、水の消費量がかなり多いです。

そのため、毎日1回、もしくは2回程度水やりをしなければいけないのですが、この底面給水式のプランターを使うことで、水やりの頻度を減らすことができます。

これは、外出の頻度が多い方にとってもメリットになります。

但しデメリットとして、底にずっと水が溜まっていると根腐れしやすくなることが挙げられます。

根腐れは、根っこが呼吸できなくなって枯れてしまう症状です。

根腐れの対処法として、底面給水式のプランターを使う際は、何日かに1回は底の水をしっかり切ってあげる必要があります。

または、底面給水の底までたっぷり水に浸けずに、根っこの一部は空気と触れるようにするなどの工夫も有効です。

根腐れはしていなくても、底の部分に肥料などが溜まってしまう場合もあるので、定期的に底の部分の水の入れ替えは行うようにしましょう。

家庭菜園超初心者の方向けのプランターの選び方のまとめ

今回は、家庭菜園超初心者の方向けのプランターの選び方を徹底的に説明しました。

今回紹介したいろいろな種類のプランターは、ホームセンターやネット通販、100円ショップなどで購入できます。

庭やベランダなどで家庭菜園を始めてみたいという方は、今回紹介したプランターや植木鉢、袋などを使って野菜を育てるのがおすすめです。

庭を耕したり、畑を借りたりして育てるよりも、簡単により失敗しにくく野菜を育てることができます。

これから家庭菜園を始めてみたい方、やったことはあるけど失敗したのでもう一度挑戦してみたい方などは、ぜひ今回の記事を参考にして野菜を育ててみてください。

動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

三刀流の効果がある液体肥料の紹介

編集長が実際に買ったAmazonのおすすめ園芸グッズ

Amazonで編集長が実際に買って使っている園芸グッズを紹介します。

①イチゴ栽培用品

②トマト栽培用品

③ミニ植物工場用品

④家庭菜園に役立つ本

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Daisuke MiyazakiのAmazonの購入履歴

編集長が実際に買った楽天市場のおすすめ園芸グッズ

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編集長が家庭菜園の入門本を出版しました

動画でもっと詳しく見れます

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