今回は結球レタスとサニーレタスをプランターで簡単に育てる方法をご紹介します。
レタスは大まかに分けると2種類あります。
- 結球するタイプのレタス
- 結球しないタイプのレタス
こちらには2つのレタスの苗を用意しています。
右が結球するタイプ、左が結球しないタイプです。
どちらの種類もだいたい同じように育てることができます。
少し違う部分もあるので、今回は2種類をご紹介します。
レタスとサニーレタスの育て方
レタスとサニーレタスの栽培方法について簡単に説明します。
レタスは春か秋に植えて育てる
レタスは春もしくは秋に植えて育てる野菜です。
夏や冬でも育てられる地域はありますが、なかなか難しいです。
なので初心者の方は、春もしくは秋に植えるのがオススメです。
今回私は秋にレタスを育てようと思っています。
秋に育てる場合は、大体8~9月ぐらいに種播きをして、9~10月くらいに苗を植えつけます。
そうすると11~12月ぐらいに収穫できます。
品種によりますが、種を蒔いてから収穫までの日数は大体60日ぐらいです。
レタスは種からでも簡単に育てられる
レタスは種から育てるのも簡単です。
ホームセンターや100円ショップで売っているレタスの種を購入して自分で苗を育てたり、直播(ちょくは)といって栽培容器に直接種を撒くのもオススメです。
ただ市販の種は量が多くて、全て播くと食べきれない程できてしまいます。
それから苗作りは失敗する可能性もあるので、初心者の方や栽培する株数が少ない方は、種ではなくて苗を購入するのがオススメです。
購入した結球レタスとサニーレタス
今回はホームセンターで苗を購入しました。
まずは購入した苗をご紹介します。
結球レタスが4株、サニーレタスが4株です。
これぐらいの株数があれば、一人暮らしや二人暮らしでは十分レタスを楽しむことができます。
もう少し人数が多いご家族の場合は、もう少し株数を増やしてみてください。
結球性のレタスの品種名は、エクシードといわれている品種です。
非結球性のサニーレタスの品種名は、なんそうべにという品種です。
レタスもいろんな品種がありますので、好きな品種を育ててください。
結球レタスとサニーレタスはどちらが育てやすい?
結球性と非結球性のサニーレタスはどちらの方が育てやすいのかというと、私はサニーレタスの方が育てやすいと思います。
なぜかというと結球性のレタスは結球しないと収穫ができません。
サニーレタスは結球しなくても、少しずつ収穫することができます。
なので収穫を始めるまでの期間がサニーレタスの方が短くなります。
それからサニーレタスは少しずつ収穫ができます。
結球レタスは基本的には結球したものを一度で収穫する形になるのでその辺が少し違います。
超初心者の方はサニーレタスがオススメです。
何度かサニーレタスを育てたことがある方は結球レタスがオススメです。
レタスの苗を買う際のポイント
ホームセンターなど苗を選ぶときのポイントをご紹介します。
- 株全体を見る
- 虫がついていないか?
- 病気にかかっていないか?
- 葉っぱの色が悪くないか?
- 生育が悪い株はないか?
などを確認してください。
4株セットで売っている場合、一株だけ枯れている場合があるので問題を抱えていないかを確認してください。
例えばこんな感じの葉っぱができているとすごくいいですよね。
逆にこういうふうに葉っぱが枯れているような株がたくさんあったら、そのようなものは選ばない方が良いです。
レタスは他の野菜と比べて、非常に葉っぱが脆いというか、傷つきやすいです。
例えばこの葉っぱみたいに折れてしまうことがあります。
なので購入する時や購入した後に家まで持ち運ぶ時に葉っぱを折らないように気をつけてください。
レタスの種はホームセンターや100円ショップなどで手に入るので、種から育てるのもオススメです。
レタスは直播といって、栽培容器に直接播いて育てることもできます。
ポットに種を播いて苗を作ってから移植させることもできます。
苗作りの方法はこちらの動画で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
レタスが好きでたくさん育てたい方は、苗で買うよりも種で買う方がオススメです。
レタスとサニーレタス栽培で使用する容器
次は栽培容器についてご紹介します。
今回いろんな栽培容器を用意しました。
大体どの容器でも栽培しようと思えばできます。
65cmのプランター
一番標準的な65cmの長さのプランターの場合、結球性のレタスなら3株植えるのがちょうど良いです。
サニーレタスなら、4株植えるのがちょうど良いでしょう。
なぜかというと結球レタスはなかなか大きな姿になるからです。
サニーレタスの場合は、周りの端から少しずつ収穫することができるので、結球レタスよりも密植して大丈夫です。
65cmの長さのプランターだったら、結球レタスが3株、サニーレタスは4株くらいがオススメです。
15cmの植木鉢・30cmのミニプランター・ボールプランター
直径が15cmくらいの小さな植木鉢だったら、サニーレタスでも結球レタスでも1株が限度でしょう。
できればもう少し土の量が多い方がいいですが、栽培するペースが限られている方はこのような容器でも構いません。
30cmくらいのミニプランターの場合は、結球レタスなら1~2株、サニーレタスなら2株ぐらいがいいと思います。
それからこういう形のボールプランターもあります。
この容器を使う場合には結球レタスは1~2株、サニーレタスは2~3株ぐらいがいいと思います。
深い容器はオススメしない
直径が30センチぐらいの深い植木鉢もありますよね。
この容器でも育てようと思えば育てられますが、あまりオススメしません。
なぜかというと、レタスの根っこはあまり深くまでは伸びないからです。
どちらかというと浅めの根っこが張ります。
なので、深い容器を使うと下の土が使われないのでもったいないです。
レタスを育てる時は、深い栽培容器よりは浅めの容器がオススメです。
レタスは色々な容器で栽培することができるので、お好みの栽培容器を用意してみてください。
レタスとサニーレタス栽培で使用する培養土
次は使用する培養土についてご紹介します。
家庭菜園初心者には市販の培養土がオススメ
初心者の方に一番オススメなのは、ホームセンターで売っている野菜用の培養土です。
どのホームセンターで色々な種類の培養土が売っているので、どれを使っていただいても構いません。
最近私はアイリスオーヤマさんの「花・野菜の培養土」を使っています。
なぜかというと量がたくさん入っていて、値段が安いからです。
これ以外の培養土でも構いません。
市販の培養土には元肥が入っているので、レタスを栽培する場合には基本的には肥料は必要ありません。
元肥入りの土があれば大体栽培できます。
一度使った培養土を再利用する
また、一度栽培に使った培養土を再利用することもできます。
土を再利用する方法はこちらの動画で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
レタスとサニーレタス栽培で使用する鉢底石
次に必要になるのが鉢底石です。
プランターの底に入れて使用します。
排水性を良くするために鉢底石を使います。
なぜ排水性を良くしなければならないかというと、排水性が悪いと根腐れを起こしやすいからです。
なので、鉢底に入れる石を使用するのがオススメです。
特にこちらはネット入りのタイプなので、繰り返し利用するのが楽です。
ネットに入っていないと培養土と混ざって、次に使う時に手間がかかります。
ネットに入っていれば培養土と簡単に分けることができるので、再利用する時に便利です。
ただしこれは絶対に使わなければいけないというものではないので、野菜栽培に慣れている方は特に使わなくても大丈夫です。
レタスとサニーレタス栽培で使用する肥料
次に肥料について説明します。
レタスは栽培期間が短い野菜なので、基本的には追肥はしません。
ただサニーレタスを外側の葉っぱから少しずつ収穫する栽培方法だと、栽培期間が長くなります。
なので、その場合には追肥をしてください。
基本的には元肥が入っていれば、元肥の効果が1ヶ月以上続くので問題なく栽培できるはずです。
新品の元肥入りの培養土を使う場合は、肥料を加える必要はありません。
しかし、再利用した培養土を使う場合は、肥料分が不足しているのでこのような肥料を元肥として使ってください。
化学肥料なら
- マガンプK
- マイガーデンベジフル
有機肥料なら
- 鶏糞
- 醗酵油かす
などがオススメです。
これらの肥料は肥料ごとに使う量が違うので、それぞれの肥料に書かれている使用量を守って土に混ぜて使用してください。
これだけあればレタス栽培が始められます。
レタスとサニーレタスの栽培準備
実際にレタス栽培の準備を始めましょう。
レタスを植える容器を準備する
今回は標準的な65cmのプランターを使います。
プランターに鉢底石を並べていきます。
この上に培養土を入れます。
培土は大体こんな感じでOKです。
容器に目一杯の土を入れると、水をあげた時に土が流れてしまうので、容器の縁より3~5センチくらい下まで土を入れるようにしてください。
逆に土の量が少なすぎると、野菜が上手く根っこを張れなかったり、土の中に含まれている肥料分が少なすぎてうまく育たないということがあるので土が少なすぎるのもよくありません。
時々にプランターの半分くらいまでしか土を入れない方がいますが、それはあまり良くないです。
結球レタスの植え付け
結球レタスから植え付けます。
65cmのプランターなら、3株えるのが良いと思います。
2株でもいいですが、2株だとスペースがもったいないかなという感じですね。
4株入れると狭すぎてあまりうまく育たないかもしれません。
穴を掘ってどこに植えるのか決めましょう。
苗を抜く際に茎を持って上にグッと引っ張るのは絶対にやらないようにしてください。
運が良ければスポッと抜けることもありますが、運が悪いとブチッと切れて枯れてしまいます。
この容器なら下の部分をもんで、下から押してみてください。
そうすると土が下から出くるので、出てきた土の部分を持って引き抜くというのが一つの方法です。
他の方法は、引き抜きたいもの以外をしっかりと押さえてひっくり返して引き抜くという方法もあります。
どちらの方法でもいいですが、とにかく茎や根っこをできるだけ痛めないように注意してください。
連結ポットの底の穴に割り箸を挿すというやり方もあります。
どんな方法でも構いません。
レタスはやや浅めに植える
ポットの土の深さと同じくらいの穴を掘って、苗を穴の中に入れます。
あまり深く穴を掘ると株元の部分まで土に埋まってしまいます。
すると株元が腐ってしまうので、苗の土の高さよりも上に土が被らないように注意してください。
苗の土の高さと同じか、もしくは土の高さよりも少し低いぐらいの位置まで土を入れます。
ポットの土が見えているのがわかりますか?
ポットの土が見える状態にしてください。
苗の株元に大量に土が被さっている状態は、深植えなのでよくありません。
やや浅植えを意識してください。
これからどんどん葉っぱが出て、これぐらいまで葉っぱが茂ります。
そうすると内側の葉っぱがどんどん結球していきます。
今回は3株植えたので少し葉っぱが重なってしまうかもしれません。
葉っぱが重なるのが嫌な方は、2株植えていただいても構いません。
プランターを置くスペースに限りがある方は、3株くらい植えるのがオススメです。
植えた直後は直射日光に当てない
レタスを植えたプランターを日当たりが良い場所に置いて水をたっぷりあげます。
特に一番最初は土がかなり乾燥しているので、容器の底から水が出てくるまでたっぷりとあげてください。
レタスを秋に植える場合、夏の残暑と重なってしまいます。
なので、植えた直後に直射日光が当たる場所に置くと萎れてしまう可能性があります。
植えてから数日間は遮光したり、半日陰ぐらいの強い光が当たらない場所に置いてあげた方が安心です。
春に植える場合はそこまで日差しが強くないのであまり気にしなくてもいいですが、8月の終わり~9月の上旬に植える場合は気を付けて下さい。
今回私はベランダに遮光ネットを張って、その下に置いておく予定です。
水やりは、基本的に土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。
レタスの病害虫
病気や害虫に関しては色々なものが発生します。
虫だったらアブラムシやナメクジ、青虫です。
ナメクジ対策はこちらの動画で詳しく解説しています。
病気に関しては、連作障害を気にされる方が多いと思います。
ベテランの家庭菜園愛好家の方で何年も野菜を作り続けていたり、商業的な農家の方でレタス畑で大量にレタスを作っている方はかなり気を使わないといけません。
ただ、家庭菜園を始めてから1年ぐらいしか経ってないという方は、あまり気にしなくて大丈夫です。
また、新品の培養土を使えば連作障害の心配はありません。
サニーレタスを植え付ける
次はサニーレタスを植えます。
サニーレタスは結球レタスよりも密植してもいいので、65cmのプランターに4株植えます。
基本的な植え方は先ほどと一緒です。
今度は底の穴に尖ったものを挿す方法で苗を取り出します。
この尖ったものは品種名などを書いておくネームタグです。
これでポットの底をグッと押してみましょう。
尖ったもので底を押すと、下から苗が出てくるので出てきた苗を取る方法もあります。
これで植え付けが終わりました。
少し浅植えを意識して植えてみてください。
サニーレタスは大体4株ぐらいが丁度良さそうです。
これでも葉っぱは少し重なってしまいますが、サニーレタスは外側の葉っぱから少しずつ収穫できるので問題ないと思います。
もちろん結球レタスと同じように一度にごっそり収穫していただいても構いません。
こちらも同じように太陽の光がたっぷり当たる場所に置いてください。
まずは上から水をたっぷりとかけます。
サニーレタスも暑さが強いところにいきなり置くと葉っぱが萎れてしまう可能性があります。
最初の数日間は遮光ネットの下に置く、もしくは半日陰の場所に置いておくのがオススメです。
サニーレタスに現れる病気や害虫も基本的にはレタスと一緒です。
栽培期間が長くなる場合は、追肥をする
今は土に元肥が入っているので肥料を入れる必要はありません。
元肥から肥料分を吸収してサニーレタスが成長します。
ただ、サニーレタスは外側から少しずつ収穫するので栽培期間が長くなり、途中で培養土の中に含まれている元肥がなくなる場合があります。
そうなったら追肥をしてください。
追肥は先ほどご紹介したような肥料を株元に与えていただければ構いません。
今後このサニーレタスが大きくなって肥料が足りなくなったら、追肥についてもご紹介したいと思います。
別の野菜を使った追肥の与え方についてはこちらの動画で解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
【秋冬野菜】レタスとサニーレタスの初心者向けの簡単な育て方【プランターで秋冬野菜栽培】まとめ
今回は、結球レタスと非結球レタスをプランターで育てる方法をご紹介しました。
ご家庭でレタスやサニーレタスを育てれば、手軽に新鮮なサラダが作れます。
ぜひ、試してみてくださいね。
ここからは余談になりますが、私はサニーレタスと結球レタスをLEDを使った植物工場で育てたいと思っています。
メタルラックを使って準備する予定です。
植物工場の作り方はこちらの動画で紹介していますのでぜひご覧ください。
太陽の光は一切使わずにLEDを使い、水耕栽培でレタスを育てる予定です。
レタスは水耕栽培もやりやすい野菜ですので、プランター栽培に飽きてしまったという方は、ぜひ水耕栽培も試してみてください。
今回の内容はこちらの動画で詳しく説明しています。