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しその再生栽培のやり方、苗を作る方法とコツ、紫蘇を畑や庭で育てるときの注意点【リボベジ】

今回は、シソの再生栽培のやり方と注意点を紹介します。

  • どんなシソでも再生できるの?
  • 再生栽培の手順は?
  • 上手に苗を作るコツを知りたい。

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。

再生栽培に使用できるシソ

まず、再生栽培に使用できるシソの種類についてですが、茎に葉っぱがついた状態のシソであれば使用できます。

スーパーなどでよく販売されている葉っぱだけの状態のシソは、再生栽培には使用できません。

葉っぱだけでは、新しい葉や根っこが出てこないからです。

茎の付いた状態のシソは、農家の方が直接野菜などを販売している直売所やスーパーなどの直売コーナーなどで購入できます。

特に夏場は、茎の付いた状態でシソが販売されていることが多いです。

すでにシソを栽培している場合は、そのシソの先端部分を切り取って再生栽培に使用することもできます。

また、シソの苗を購入し、そこから何本か切り取って使用するのも一つの方法です。

これらをまとめると、再生栽培に使用できるシソは以下の3つになります。

  1. 茎の付いた状態の市販品
  2. 既に栽培中の株
  3. 購入した苗

みなさんが一番入手しやすい方法で再生栽培に使用できるシソを準備しましょう。

シソの茎から根を出させる

再生栽培に使用できるシソを用意したら、次にその茎から根を出させます。

ここではその手順について説明します。

手順1:一番下の葉を摘み取る

まず一番下についている葉を摘み取ります。

これは後の工程で茎を水に浸ける際に、下のほうに葉があると邪魔になってしまうためです。

摘み取った葉はもちろん食べられますので、捨てずに料理などに使ってください。

手順2:茎を水に浸ける

次に、水を入れたプラスチック製のカップなどを用意しましょう。

ここに先ほどのシソの茎を浸けておきます。

この状態で直射日光が当たらない場所で数日間おいてください。

おそらく3日目ぐらいから根が生えてきます。

根が生えてきたら、そのまま1~2週間ほど水に浸けてください。

そのぐらいになると、十分に根が成長し、苗として使えるようになります。

尚、カップの水は3日に1度の頻度で交換してください。

下の写真は、2週間ほど前に手順2までを行ったシソの苗の様子です。

このように根が生えてきています。

下の写真のように、根の長さが10cmくらいまで成長すると、苗として使用することができます。

シソの苗を植え付ける

次に、先ほどの根が生えた状態の苗を育てて、最終的に畑やプランターなどに植え替えるまでの手順を説明します。

手順1:苗を植え付けるポットを用意する

まず、先ほどの苗を植え付けるためのポットを用意します。

園芸用のポットが手に入らない場合は、根を生やす際に使用したプラスチック製のカップの底に穴を開けたものでも代用可能です。

カップの底にキリなどで穴を開けて使用してください。

手順2:培養土を入れる

苗を植え付けるポットが用意できたら、それに培養土を入れます。

培養土については、市販のものを購入するか、地面の土に肥料を少し混ぜたものを使用しても大丈夫です。

手順3:真ん中に穴を開けて苗を植え付ける

培養土を入れたポットが準備できたら、その真ん中に苗を植えるための穴を開けます。

適当な大きさの穴が開いたら、そこにシソの苗を植え付けてください。

周りの土を戻したら、苗の植え付けは完了です。

根が生えているものの、まだまだ量としては不十分なので、植え付け後は毎日水やりを行ってください。

うまくいけば、2週間から1カ月ほどで苗が十分な大きさに成長します。

手順4:成長した苗を畑やプランターなどに植え替える

苗が十分な大きさまで成長すると、普通のシソの苗と同じように使うことができるようになり、畑やプランターなどに植え替えることが可能です。

また室内で本格的に育てたい方であれば、ペットボトル栽培や水耕栽培などもできます。

こちらはペットボトル栽培の様子です。

こちらは水耕栽培の様子です。

シソのペットボトル栽培や水耕栽培の具体的な方法については、下記の動画で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

茎のまま植え付ける方法

通常は、今回紹介したようにシソの茎を一度水に浸け、根が生えた状態で植え付けを行いますが、水に浸ける工程を省略して、シソの茎をそのまま土に挿す方法もあります。

この方法の場合、必ず毎日水をあげてください。

そうすると3日後ぐらいには茎から根が生えてくるようになります。

水やりを忘れてしまうと枯れてしまう可能性がありますので、注意してください。

また、根が生えるまでの間は水を吸う力が弱いので、直射日光が当たらない日陰に置くようにしましょう。

当然ながら、最初に紹介した水に浸けて根が生えた状態で植え付けする方法のほうが、枯れる可能性は低いのでおすすめです。

枯れてしまうリスクを考えると、この茎のまま植える方法はおすすめできません。

苗が萎れてしまった場合の対策

苗を植えた直後や、茎のまま植えた直後などに葉が萎れてしまう場合があります。

そのような場合は、上の新しい葉は残して、下の葉を摘み取ってください。

苗が萎れてしまう理由は、根の給水量と葉の蒸散量が釣り合っていないからです。

植物は根で吸い上げた水を、葉の裏の気孔から蒸散しています。

そのため苗の植え替え直後など、葉が大きいのに根っこが少ししかない状態の場合、苗が萎れやすいです。

そこで、下に生えている古い大きな葉を摘み取ることで、給水量と蒸散量のバランスが取れ、苗が萎れなくなります。

但し、葉を取ると、光合成できる量も減るため苗の生育が遅れてしまいます。

特に苗が萎れてしまうような症状がない限り、なるべく葉は取らないようにしましょう。

シソを畑や庭に植えたときの注意点

シソは今回紹介したような方法で再生栽培が可能なくらい、とても生命力と繁殖力が強い植物です。

そのため、畑や庭に植えた際に、まるで雑草のように増えてしまうことがあります。

シソは秋になると花を咲かせ、実をならし、種を播き散らします。

播き散らされた種は地面に埋まり、翌年の春には芽を出し、またそこからシソが収穫できます。

毎年勝手にシソが収穫できるのは良いことですが、一方で次第にシソが周囲に侵攻してしまい、他に育てている野菜の生育を妨げてしまいます。

このようなシソの被害を減らすために、シソの穂(花)が出たら早めに摘み取るようにしましょう。

種さえ出なければ、シソが雑草のように繁殖することはありません。

また、シソが雑草化するのを防ぐために、プランターなどで別の場所に隔離して栽培することをおすすめします。

しその再生栽培のやり方、苗を作る方法とコツ、紫蘇を畑や庭で育てるときの注意点のまとめ

今回は、シソの再生栽培のやり方と注意点などを紹介しました。

シソの再生栽培について、どのような状態のシソが使用できるか、何を用意すればよいか、どんなことに注意すればよいかなどがおわかりいただけたのではないでしょうか。

実は、今回紹介した方法と同じようなやり方で、他にもいろいろな野菜で再生栽培をすることができます。

例えばクレソンやミント、空心菜なども同じように再生栽培で育てることが可能です。

今回の記事の内容を参考に、ぜひみなさんも試してみてください。

動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。