今回は、トマトの紐で吊り下げ誘引栽培のやり方について紹介します。
- 支柱を立てる以外のトマトの栽培方法が知りたい
- 紐で吊り下げる栽培方法を試してみたい
このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。
トマトを紐で吊り下げる誘引栽培とは?
今回紹介するトマトを紐で吊り下げる誘引栽培ですが、支柱栽培で育てていたトマトが、支柱よりも高くなってしまった場合などに有効な栽培方法です。
この吊り下げ栽培は「ハイワイヤー栽培」とも呼ばれており、大型の鉄骨ハウスで商業的にトマトを栽培する際によく使われる方法でもあります。
そのため、家庭菜園ではあまりおすすめする方法ではないのですが、支柱で育てるのに飽きた方や、試しに吊り下げ栽培をやってみたいという人は、ぜひ今回紹介する内容を参考に挑戦してみてください。
支柱から吊り下げ栽培に切り替えるタイミング
通常、支柱を立ててトマトを栽培している場合、トマトが支柱と同じ高さになったら、さらに支柱を伸ばすか摘心を行います。
今回はこのタイミングで支柱は延長せず、吊り下げ栽培へと切り替えます。
ベランダでトマトを育てている場合、その上にある物干しざおなどから紐を吊るし、その紐にトマトの茎を回転させながら固定するといいでしょう。
吊り下げ栽培の方法
吊り下げ栽培では、物干し竿に紐を結んで、反対側をトマトの根元に結びます。
短期間の栽培であれば、普通のビニール紐で大丈夫です。
もし長期間使用するのが前提であれば、麻紐などもっと丈夫な紐を用意しましょう。
紐を敢えて長めに用意しておくと、長期多段採りをすることができます。
手順1:トマトの根本と物干し竿に紐を結ぶ
まずはトマトの根元に紐を結びます。
この際、あまり強く締め過ぎないことと、茎と紐の隙間をあまり大きくとり過ぎないことがポイントです。
そして反対側は、上にある物干し竿に結びつけます。
手順2:支柱を外して茎を紐に巻き付ける
次に、元々あった支柱を外して、トマトの茎を紐にクルクルと巻き付けていきます。
株元から物干し竿まで繋がっている紐をつたって、上手に茎を巻き付けてください。
上まで茎が伸びたら、敢えて多めに余らせておいた紐を下に垂らして、下に向かって茎を落とすか、または結びを変えてさらに斜め上方向に伸ばしていくこともできます。
家庭菜園でこの吊り下げ栽培をおすすめしないのは、実はこれが理由で、最終的にはスペースの問題で限界が来てしまい、それ以上伸ばせる場所がなくなってしまうことがあります。
実際にプロの農家であれば、この吊り下げ栽培を活用して、大規模な長期多段栽培を行っているところもたくさんあります。
家庭菜園初心者の方には、通常の支柱栽培がおすすめです。
トマトの紐で吊り下げ誘引栽培のやり方のまとめ
今回は、トマトの紐で吊り下げ誘引栽培のやり方を紹介しました。
今育てているトマトがあれば、支柱を外して紐で吊るすだけの簡単な方法です。
十分なスペースがない家庭菜園の場合、あまりおすすめできない栽培方法ではありますが、通常の支柱栽培に飽きてしまった方や、吊り下げ栽培に挑戦してみたい方はぜひ今回の内容を参考に試してみてください。
動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。