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【悲報】トマトの茎が折れた場合の対処方法と苗が折れないための予防策【枝と脇芽の挿し木,テープ固定】

今回は、トマトの茎が折れた場合の対処方法と苗が折れないための予防策を紹介します。

  • トマトの茎が折れたらどうしたらいいの?
  • そもそも折れないように対策するにはどうしたらいい?

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。

トマトの茎を折らないための予防策

ここでは、袋栽培で育てているミニトマトを使って、トマトの茎を折らないための予防策について説明します。

対策1:支柱を立てる

まず一つめの対策は、支柱を立てることです。

支柱を立てて、茎と支柱をビニタイで固定しておくとあまり茎が折れることはありません。

今回は園芸用の支柱を使っていますが、紐を使う方法もあります。

紐を使う場合は、上から紐を吊り下げて株元に固定します。

後はトマトを紐にクルクル巻きつけるように這わせていきます。

トマトは茎がある植物ですが、成長が進むにつれて、葉や実の重さを茎だけでは支えきれなくなってしまいます。

そこで、支柱や紐を使ってサポートすることで、茎が折れるのを未然に防ぐことができます。

但し、全てのトマトに支柱を立てる必要があるわけではありません。

例えば、加工用のトマトなどは地這い栽培で育てることが多いです。

また、背が低い矮性トマトを育てる場合にも支柱は不要です。

対策2:太陽の光をたっぷりと浴びせる

トマトの茎を折れないようにする対策として、太陽の光をしっかりと浴びせることも重要です。

なぜなら、太陽の光が足りないと、トマトが徒長して折れやすくなったり、組織も弱くなってしまうからです。

徒長というのは、葉と葉の間の節が長く伸びてしまい折れやすくなってしまうことを指します。

どの程度から徒長というかの明確な定義はなく、その判断は難しいですが、葉の大きさと節の長さの比率を見て判断することができます。

またどんな植物にも共通して言える注意点ですが、植物の背丈がどんどん高くなったことで「元気に育っている証拠だ!」と判断するのは危険です。

実はそれは徒長が起こっているだけであって、元気に成長しているわけではない場合もあります。

植物の生育を見る時には、高さだけではなく、葉の大きさや葉の枚数、厚み、色などもよく観察して判断するようにしましょう。

トマトに関して言うと、最初の花が咲いたときの花房の位置や、成長点から15㎝下の茎の太さなどで栄養診断をすることができます。

この栄養診断によって、生育の良し悪しや追肥が必要かどうかなどの判断できるようになります。

また、徒長以外にも太陽の光が十分に当たらないと組織が軟弱になることがあります。

こうなると茎がやわらかく貧弱になってしまうため、折れやすくなってしまいます。

特に室内で育てていると、日光が当たりにくいので組織が弱くなることが多いです。

対策3:茎に無理な力を掛けない

3つ目は対策というよりも当然のことにはなりますが、トマトの茎に無理な力が掛からないようにしましょう。

茎に無理な負荷を掛けたり、無理やり捻じ曲げたりすると当然折れてしまいます。

配置換えなどで苗を移動させる際など、茎を折ってしまわないよう十分に注意してください。

トマトの茎が折れた場合の対応策

では実際にトマトの茎が折れてしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか?

ここでは、茎が折れた場合の対応策について紹介します。

その1:テープを撒いて添え木を当てる

まず一つ目は、テープで折れた部分をぐるぐる巻きにして、そこに添え木を当てる方法です。

使用するテープは、ご家庭にある一般的なビニールテープで構いません。

もしなければ、セロハンテープやガムテープ、サージカルテープなどでも代用可能です。

折れた部分にテープを巻いて茎がくっつくのを待つのですが、もし支柱がしっかりしているのであれば、テープを巻くだけでも大丈夫です。

但し、風やちょっとした振動などの衝撃で折れた部分が動いてしまうようであれば、割りばしなどを添え木として当ててください。

割りばしがなければ、棒状のものなら何でも構いません。

添え木となるものを折れた部分に当ててテープで固定することで、茎が動かなくなるのでより効果的です。

これは人間の骨が折れたときと同じで、折れた部分をテープや添え木で固定することで、折れた組織がよりくっつきやすくなるという原理です。

テープや添え木で茎を固定したら、何日か待ちましょう。

固定したからといってすぐに治るわけではないので、3日から1週間程度は様子を見てます。

その間に葉が萎れたり枯れたりするかもしれませんが、そこは我慢してさらに数日様子を見てください。

その2:折れた部分よりも下の脇芽を残して伸ばす

テープで固定してくっつかない場合に備えて、もう一つの方法を紹介します。

それは、折れた部分よりも下の脇芽を残しておくという方法です。

植物の特徴として、折れた部分よりも下の脇芽が急成長するという特徴があります。

これは「頂芽優勢」と呼ばれるもので、一番高い場所にある芽に最も養分を送る性質のことです。

茎が折れてしまうと一番高い芽がなくなるので、その次の脇芽が一番高い芽になり、頂芽優勢によって養分が集まって急成長するようになります。

そのため、もしアクシデント等で茎が折れてしまった場合は、折れた部分の下の脇芽は取らないようにしましょう。

そうすることで、折れた部分の下の脇芽を折れてしまった主芽の代わりに育てることができます。

下の写真は、もっと近い位置でトマトの茎を撮影したものです。

もし脇芽を取ってしまった後でも、写真のようにもう一度脇芽が復活してくる可能性もあります。

脇芽を全て取ってしまっていたとしても、あきらめずにしばらく待ってみてください。

その3:脇芽を使って予備の苗を作っておく

もう一つおすすめの方法が、脇芽を使って予備の苗をあらかじめ作っておく方法です。

下の写真は、実際に脇芽から作った苗です。

脇芽を水に挿して根を出させて、その後土に植え替えます。

こちらは水耕栽培で育てているので、ハイドロボールを使用しています。

このように、念のために予備の苗を作っておくと、万が一茎が折れて復活できないような事態になってしまった場合でも、植え替えて対応することができます。

栽培のスペースの都合で、脇芽を作らないという方が多いですが、もしかすると現在植えているトマトのうちの何本かがアクシデントで折れてしまったり、病気で枯れてしまったりする可能性もあります。

そのような時に備えて、念のために脇芽を使って苗を作っておくのがおすすめです。

実際にトマトの茎が折れてしまった時の様子

ここからは実際にトマトの茎が折れてしまった時の様子と、その時にどのような対処をしたかを紹介します。

茎が折れてしまった水耕栽培のミニトマト

作業中のアクシデントにより、水耕栽培で育てていたミニトマトの苗が折れてしまいました。

元々肥料不足ではありましたが、順調に育っていた苗でした。

このまま落ち込んでいても仕方がないので、早速処置をしていきましょう。

まずは折れた部分をテープで固定し、さらに割りばしなどの添え木を当てて固定して折れた部分がくっつくのを待ちます。

折れた部分をできるだけ元の状態に戻しながら、ビニールテープなどでぐるぐる巻きにしていきます。

テープを巻き終えたら、割りばしなどを添え木として茎に当て、テープで固定します。

この状態で数日様子を見てみましょう。

1週間ほど待って苗が元気に戻ればこのまま栽培を継続できると思います。

もし上手く折れた部分が繋がっても、固定しているテープは取らずにそのままにしておいてください。

折れた茎が完全にちぎれてバラバラになってしまった場合は、あきらめて脇芽で使った予備の苗を植え替えるなど、別の方法をとりましょう。

処置をして1週間後のトマトの苗の様子

あの惨劇から1週間後のトマトの様子がこちらです。

処置が上手くいったようで、どうにか苗を復活させることができました。

茎が折れて1週間経って元気に育っているので、このまま継続して育てることができそうです。

下の写真が茎の折れた部分の様子です。

テープと割りばしで固定したことで、中の繊維が上手く繋がってくれたのだと思います。

実はこの処置を施してから3~4日ぐらいは葉が萎れていました。

上の方の葉も元気がなく、水分もなく垂れ下がっていました。

しかし、5~6日目になると葉に艶が戻り、だんだんと上に起き上がってきました。

起き上がってきた部分をサポートするために、支柱とビニタイを使って茎を固定しました。

また、肥料と光が不足していたので、水耕栽培の液肥を少し濃くして、LEDも強力なものに変更しました。

もし茎が折れてしまっても、繋がってさえいればその後の対処次第で、このように復活させることができます。

トマトの茎が折れた場合の対処方法と苗が折れないための予防策のまとめ

今回は、トマトの茎が折れた場合の対処方法と苗が折れないための予防策を紹介しました。

トマトを育てていると、作業中のアクシデント等により、茎を折ってしまう可能性は十分にあります。

そんな時にすぐにあきらめたりパニックになったりせず、今回紹介した方法を使って対処すれば、折れた苗を復活させることも可能です。

場合によっては、折れた苗を復活させることが難しいケースもあるので、そのような場合に備えて、脇芽を使って予備の苗を育てておくのがおすすめです。

まずは普段から支柱などを使って茎を支えたり、太陽の光をたっぷり浴びせるなど、茎が折れないための予防策を忘れずに行うようにしましょう。

動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。