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トマトの追肥のタイミングは?葉と茎と花で栄養診断しよう

今回はトマトの栄養診断についてご紹介します。

私は主にイチゴ栽培の仕事をしていますが、実はトマトやミニトマトの栽培についても色々な仕事をしています。

家庭菜園で栽培している場合、追肥を与えるタイミングで結構悩まれている方が多いんじゃないかなと思います。

なので、今回は追肥をする際の基準や判断の仕方をご紹介します。

  • 育てているトマトの元気がない
  • ミニトマトに追肥していいのかわからない!
  • 家庭菜園で手軽にできる栄養診断の方法が知りたい

という方におすすめの記事です。

メジャーを使ったトマトの栄養診断

トマトの栄養診断には色々なやり方があります。

今回は家庭菜園で使える簡単な技術として、メジャーを使った方法をご紹介します。

この方法以外にも、葉の葉柄や茎を絞って硝酸態窒素濃度を測定する方法があります。

ただそのためには機械などが必要なので、家庭菜園ではメジャーを使った方法をぜひ実践してみてください。

メジャーや15cmくらいの定規があればできます。

メジャーを使ったトマトの栄養診断のやり方

生長点と呼ばれているトマトの先端部分にメジャーの先を合わせます。

成長点から15cm下の部分の位置を確かめてください。

成長点から15cm下の茎の直径を測定してください。

本来はノギスを当てて測るといいです。

約1cmぐらいの太さです。

成長点から15cm下の茎の太さを測ることで栄養診断ができます。

成長点から15cm下の茎の太さが1.0~1.2cmくらいの太さがベストだといわれています。

もちろん時期や品種などによって多少違いがあるので完璧にそうだと言い切れませんが、一つの指標として考えてみてください。

トマトの成長点から15cm下の茎の太さが1.2cmよりも太い場合

成長点から15cm下の茎の太さが1.0~1.2cmらいの太さが最適な状態だと考えてください。

もし1.2cmよりも茎が太い場合は、少し肥料が多すぎる状態になっています。

肥料分が多すぎるということなので追肥をする必要はありません。

もし液肥で育てている場合は、液肥の濃度を下げたり量を減らしてください。

トマトの成長点から15cm下の茎の太さが1.0cmよりも細い場合

逆に1.0cmよりも細い場合は、肥料が不足していると考えてください。

なので追肥を与えましょう。

もし液肥で育てている場合は、液肥の濃度や量を増やしてください。

固形肥料で育てている場合は、固形肥料や化学肥料、有機肥料でも構いませんので追肥として株元に少し与えてください。

これはプランターで育てている場合でも畑で育てている場合でも一緒です。

新葉の状態からトマトの栄養診断を行う

新葉の状態を見ることで栄養診断ができます。

トマトの葉っぱは肥料が多いと丸まる

新しい葉っぱがくるんと内側に丸まっていますよね。

肥料が多すぎると葉っぱが内側にくるんとまわるようになります。

なので葉っぱが内側にくるんとなってしまったら、少し栄養が多いかもしれないと思ってください。

葉っぱの色からトマトの栄養診断を行う

もう1つの見分け方が葉っぱの色を見ることです。

こんな風に緑色なら肥料が十分に足りています。

逆に葉っぱの色が黄緑色になっていたら肥料が薄いということです。

(上の画像は「【トマト】栄養診断と成長バランス測定!茎の太さと花の位置を測るだけ」より引用)

トマトの生殖成長と栄養成長のバランス

植物には生殖成長栄養成長というものがあります。

栄養成長とは、葉っぱが伸びるという成長です。

生殖成長とは、花ができて実ができるという成長です。

そのバランスを見る方法をご紹介します。

トマトの生殖成長と栄養成長の見方

まず、成長点から一番最初の花が咲いている位置までの距離を測定します。

その距離が10~15cmぐらいがベストです。

けれども10cm以内、成長点のすぐ近くで花が咲いてしまっていたら生殖成長(花ができる方の成長)に偏ってしまっているということです。

逆に15cm以上間隔が空いていたら、栄養成長に偏ってしまっているということになります。

こういうのもひとつの栽培の指標にしてみてください。

栄養診断の詳しいやり方はこちらの動画でご紹介しています。

トマトの追肥のタイミング!葉と茎と花で栄養診断のまとめ

今回は

  • メジャーを使った栄養診断
  • 新葉で判断する方法
  • 葉っぱの色で判断する方法
  • 生殖成長と栄養成長の見方

をご紹介しました。

栄養診断にはいくつかの指標があるので、1つだけに頼らずに複数の観点から栄養診断を行うのが重要です。

トマトの状態を見ながら、タイミングよく追肥をしてあげましょう。

今回お伝えしたのは商業的な栽培でよく利用されている方法なので、家庭菜園でわざわざ栄養診断をするのはハードルが高いかもしれません。

ただ、こだわった栽培をしたい方はぜひ試してみてください。

今回ご紹介した内容はこちらの動画でご覧になれます。