ミニトマトを育て始めたけど、「わき芽がどれかわからない…」と困っていませんか?
そんなあなたに野菜栽培の農学修士号を持つ私が、トマトのわき芽の見分け方をわかりやすく説明します。
トマトやミニトマトの脇芽かき
今回は、トマトやミニトマトの脇芽の取り方をご説明します。
動画では「シェア畑」というところで栽培しているトマトを使って、脇芽の取り方を解説しています。
畑や庭で植えている場合もプランターや植木鉢で育てている場合も脇芽の取り方は一緒ですので、ぜひ参考にしてください。
トマトの脇芽を取る理由
要らない脇芽を放っておくと余分なエネルギーを使ってしまいます。
すると必要な葉や花の生育が悪くなり、収穫量が減ったり味が悪くなってしまいます。
なので、脇芽はできるだけ小さいうちに取るのが理想です。
トマトの脇芽の見分け方
葉と茎の間から出ているのが脇芽です。
そして、一つ目の芽が生えている茎が主茎です。
その主茎の先端が主芽、成長点です。
とても大事な部分ですので脇芽と間違えて取らないようにしてください。
ちなみに一本仕立ての場合は主芽だけを残し脇芽は全部取ります。
動画のトマトは二本仕立てで育てています。
トマトの二本仕立てのやり方は他の動画で解説しているので、ご興味のある方はそちらの動画をご覧ください。
脇芽は晴れた日の朝に取る理由
雨の日や雨の前日など天気が悪い日に脇芽をとると、脇芽をとった傷口が乾きにくく、そこが腐ったり病気になりやすくなります。
なので、脇芽は傷口が乾きやすい晴れた日の朝に取るようにします。
※動画では、撮影時期に雨が続いていたため曇りの日に脇芽を取っています。
トマトの脇芽の取り方
脇芽は手かハサミ(ナイフ)で取ります。
ハサミの方が早くきれいに仕上がります。
また、小さな脇芽は指先で簡単に摘み取れます。
手で取る場合
大きな脇芽は一度折った方向と反対方向にもう一度折ると傷口も小さくきれいに取れます。
無理に引っ張ると茎の皮が剥がれて傷口が大きくなり、病気の感染リスクが高くなってしまいます
ハサミや器具を使って取る場合
ハサミや器具は作業日ごとに殺菌・消毒してから使います。
石けんで洗ってから次亜塩素酸かキッチンハイターのようなものを使って消毒します。
病気を持っている株を切った器具で他の株を切ると、器具を介して病気が広がってしまう可能性があるので注意してください。
トマトの下葉の処理
一般的にトマトは収穫が終わった花房より下の古い葉は取ります。
また、土の際の葉が枯れていたり病気になっていたら取るようにします。
わき芽の取り残しがないか確認
最後に脇芽の取り残しがないか、ひとつひとつ葉っぱの根元を見て確認してください。
一度脇芽を取ったところも、また生えている場合があるのでよく確認してください。
トマトの脇芽取りは以上です。
おまけ:脇芽で苗を作る方法
取った脇芽は、水につけたり土に挿しておけば根が出てきて苗として使えます。
この方法は別の動画で詳しく解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。
トマトのわき芽取りのやり方まとめ
今回の動画ではトマトの脇芽の取り方をご紹介しました。
動画では実際に脇芽を取りながら説明していますので、ぜひ動画もご覧ください。