今回は、ワイルドストロベリーの簡単な育て方について紹介します。
- ワイルドストロベリーって何?
- 実際にワイルドストロベリーを育ててみたい
このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。
ワイルドストロベリーの特徴
ワイルドストロベリーはホームセンターなどでも普通に販売されているので、見たことがある人も多いと思います。
一方で見たことはあるけど、どんな植物かはよくわかっていないという人もいると思いますので、ここではワイルドストロベリーの特徴について説明します。
特徴1:食用にはあまり向かない
ワイルドストロベリーはイチゴの仲間ではありますが、普段みなさんが食べているイチゴとは違うタイプのイチゴです。
ワイルドストロベリーの葉を見てみると、イチゴと同じような葉をしていますが、普通のイチゴより葉が細かったり、細くて背が高いなどの違いがあります。
成る実もとても小さく、味も甘くはならないため、直接生で食べるのにはあまり向いていないイチゴです。
乾燥させてハーブティーに入れてみたり、冷凍した実を砕いてジュースにするなど加工して使用することは可能です。
このように、食用にはあまり向かないワイルドストロベリーですが、一方では「幸せを呼ぶ植物」とも言われています。
実を食べるためではなく、観葉植物として育てるのもおすすめです。
特徴2:四季成り性のイチゴ
ワイルドストロベリーは「四季成り」と言われるタイプになります。
四季成りというのは1年中花が咲く品種のことです。
では日本でも四季成りになるかというと、かなり気温が上がる真夏に花を咲かせることは珍しいため、実際には春と秋に花を咲かせて実を成らせるのが一般的です。
このような植物を「二期咲き」や「二期成り」といいます。
そのため、ワイルドストロベリーは日本では二期成りに近い性質の植物ということになります。
ワイルドストロベリーの育て方
今回は、鉢植えやプランターに植えるのではなく、吊り下げ鉢に植える方法を紹介します。
これはベランダなどにあまりスペースがない場合にも有効な方法で、また見た目もお洒落な育て方なのでとても面白いのではないかと思います。
手順1:容器の底に鉢底石を入れる
まず、用意した容器の底に鉢底石を入れていきます。
鉢底石にはいろいろ種類がありますが、ネット入りのものを使うと再利用する際に、すぐに土と分けることができるのでとても便利です。
ネット入りの鉢底石をそのまま容器の底に入れた場合、容器の形状によっては上手く底全体に広がらないことがありますので、その際はネットの口を広げるなどして、鉢底石が底全体に平らに広がるようにしましょう。
手順2:培養土を入れる
次に培養土を入れていきますが、ここで一つポイントがあります。
ワイルドストロベリーは、野生種に近い植物になります。
このような植物の場合、人間が作る作物のように肥料をあげればあげるほど収穫量が増えるわけではありません。
ワイルドストロベリーのような野生種に近い植物の場合、逆に肥料が多いと枯れてしまいます。
そのため、ワイルドストロベリーを育てる場合には、普通のイチゴよりも肥料を少なめにしてください。
このタイミングで入れる培養土についても、元肥が入っていないものをおすすめします。
元肥が入っていないものに少し肥料を入れるくらいがちょうど良いです。
もし元肥入りの培養土を使用する場合は、最初はそのままで大丈夫ですが、しばらくは追肥をしないで栽培してください。
今回は元肥入りの培養土と元肥が入っていない培養土の2種類を混ぜて使用します。
この2種類を混ぜることで普通の土よりも肥料分が少なめの土となり、ワイルドストロベリーを栽培するのに適した土を用意することができます。
追肥については、葉の色が黄色くなって明らかに生育が悪くなった場合に行ってください。
有機肥料を一つまみ与えるか、化学肥料を一粒だけ与えるなど、ほんの少しの量で構いません。
手順3:苗を植える
培養土の準備が出来たら、次はワイルドストロベリーの苗を植えます。
ホームセンターなどで販売されているポット苗を購入して植える場合には、ズボッと引き抜くと、根が切れてしまったり傷めたりすることになるので、必ず土を抑えてひっくり返して抜くようにしてください。
上手にポットから取り出したら、苗を植え付けていきます。
この時のポイントは、ポットの土の高さと植木鉢の土の高さを合わせることです。
高さが合わない場合は、苗を少し深く植えたり、土を少し足すなどして調整してください。
ワイルドストロベリーは脇芽がたくさん発生します。
普通のイチゴであれば、実が小さくなってしまうので脇芽を取ってしまいますが、ワイルドストロベリーは脇芽を減らしても大きな実はならないので、脇芽はそのまま残しておいて大丈夫です。
但し、枯れた古い葉などは取るようにしましょう。
また、ワイルドストロベリーは成長につれてランナーを出すので、他のイチゴと同じようにランナーを伸ばして苗を増やすことができます。
もし苗を増やしたくない場合にはランナーが出てきたらすぐに取るようにしましょう。
手順4:水やりをする
水やりについては、土の表面が乾いたタイミングで水やりをするので大丈夫です。
どちらかというと普通のイチゴよりも水の量は控えめにしてあげてください。
ワイルドストロベリーは野生種に近いたくましい植物なので、肥料や水をあげ過ぎると逆に良くない状態になってしまいます。
また、ワイルドストロベリーは寒さにもとても強い植物です。
冬になると冬眠の準備を始めるため、枯れたような姿になってしまいますが、また春になって暖かくなると元気に復活しますので、心配しなくても大丈夫です。
手順5:鉢を吊り下げる
植え付け作業が完了したら、ベランダなど吊り下げたい場所に鉢を吊り下げます。
今回は吊り下げ式の鉢の植え方を紹介していますが、もちろん普通のプランターや植木鉢、庭の花壇などに直接植えてもらっても構いません。
ワイルドストロベリーの簡単な育て方のまとめ
今回は、ワイルドストロベリーの簡単な育て方について紹介しました。
ワイルドストロベリーはどこでも育つとてもたくましい植物で、普通のイチゴよりもかなり育てやすいです。
但し、普通のイチゴを育てる感覚で肥料や水を与えると、過剰で枯れてしまうという可能性もあるので気を付けてください。
家庭菜園初心者の方や観葉植物を育ててみたいという方には、ぜひこの記事の内容を参考にワイルドストロベリーを育ててみてください。
動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。