今回は家庭菜園で4月にやるべきこと8選をご紹介します。
- 4月に何をしたらいいのかわからない…
- 作業をする目的を知りたい!
- 忘れていることがないか確認したい!
このような方におすすめの内容です。
①野菜の種まき、苗作り
4月は気候が暖かく、野菜の種を撒いたり苗作りを行ったり家庭菜園に向いた時期です。
家庭菜園に慣れた方は2月、3月辺りから苗を作り始めていますが、特に早い時期からの収穫を希望していない方は4月に種撒きしていただいても十分間に合います。
ただ注意しなければならない事があります。
4月中は関東でも最低気温が5度以下になることがあります。
そうなると芽が出にくかったり、出た芽が枯れてしまうことがあります。
4月下旬ですと遅霜の可能性もあります。
そのため種を撒く場合は、夜間に保温対策が必要です。
トンネルのようなものをかぶせてあげたり、室内の日当たりが良い場所で撒くようにしましょう。
サツマイモの苗作りも4月頃に行うとやりやすいと思います。
苗ができる5月くらいに土に植えると、秋にサツマイモが収穫できます。
私はキャッサバの苗も作っています。
キャッサバっていうのはタピオカの原料になる熱帯でよく育てられている作物です。
ぜひ色々な野菜にチャレンジしてみてください。
②夏野菜の苗を買おう
植えるのに良い時期はゴールデンウィーク前後になります。
外に植えた後に急に冷える事も4月はあります。
そうなった場合、苗はダメージを受けてしまい成長が遅れてしまったり、ひどい場合は枯れてしまいます。
家庭菜園初心者の方は早い時期に夏野菜の苗を購入しない様にして欲しいのです。
ただ、ゴールデンウィークにホームセンターへ行っても、すでに欲しい苗は売切れていたり人が多くてゆっくり選ぶ時間がない可能性があります。
私のオススメは「ゴールデンウィークが始まる1週間から2週間くらい前にホームセンターへ行って夏野菜の苗を購入する」です。
自分が育てたい野菜とか育てたい品種の苗を確保し、室内の窓際日当たりが良い場所に置いておくとゴールデンウィークを安心して迎えられます。
また、この時期になるとイチゴの苗も出回ります。
一般的にイチゴの苗を春に植えると本格的な収穫は翌年になりますが、「四季なり性品種」というイチゴの苗は春の初めに植えるとその春の終わり頃から夏秋にかけて収穫できます。
イチゴを育ててみたいなぁと思っている方は「四季なり性品種」と書かれたイチゴの苗を購入してみてください。
③夏野菜の畑の準備
夏野菜の苗をゴールデンウィークに植えたいと思っている方は、畑の準備をゴールデンウィークの2週間くらい前、4月中旬から下旬に行いましょう。
土壌改良剤を混ぜたり、石灰を混ぜたり、畝を作ったり、マルチを張ったり等の作業が必要になります。
土壌改良材を入れてマルチを敷いてそこに畝を立てたりするなど、ゴールデンウィークよりも少し前に畑の準備は終わらせてください。
④春野菜のお世話
追肥、水やりの量の調整、支柱立て、摘心、芽かき、ランナーを取ったり、収穫、とう立ちしてしまったものを捨てるのか?収穫するのか?種を取るのか?
その辺りも考えておきましょう。
とう立ちした野菜の収穫と種取り
とう立ちというのは、本来葉っぱを食べている野菜が花を作ってニョキッと伸びてくることを言います。
例えば、私の家でカーボロネロという野菜を定期的に追肥を行い育てています。
とう立ちをしてきたんですが、とう立ちした部分も食べられるのでそこを切って、茹でて食べています。
白菜とかルッコラなど様々な野菜がとう立ちをします。
私はすごく面白いなあと思って、特に切らずに残しています。
これをずっと残していると実になって種が採れます。
自分で種を取りたいという方は、そのまま残してみても面白いと思います。
ジャガイモの芽かき
また、ジャガイモを育てている方は芽かきも行いましょう。
こちらは芽かきをする前のジャガイモの苗です。
もう少し大きくなったら芽かきを行います。
芽かきは大きな実を作るために、余分な小さな芽を取り除く事です。
実は私は、春のジャガイモ栽培に失敗してしまった事があります。
たこ焼き程度の小さな芋しか取れなくてめちゃくちゃショックを受けました。
その時は収穫した小さな芋を種芋として使うことで、秋のジャガイモ栽培は大きな芋を収穫できました。
皆さんは同じ失敗をしない様に、芽かきを行ってください。
支柱を立てる
それからサヤエンドウはなど支柱を立てる必要のある野菜には支柱を立ててあげましょう。
家のフェンスなどを活用する事もできるので、ちょうど良い場所にある方はお試しください。
豆は新芽がたくさんできて収穫量が増えるように摘心を行いましょう。
一番上の芽の部分をポキンと手で取ります。
植物には頂芽優勢という特徴があります。
一番上の先端部分の芽に優先的に養分を送るというものです。
一番上の芽を残したままにすると、まっすぐに1本しか芽が成長しません。
摘心を行うと、その下の脇芽の方に養分、植物ホルモンなどが入る様になり急成長を迎え、花の本数が増え、グンっと収穫量が増えます。
⑤病気と害虫の予防と対策
4月は虫が動き始める時期でもあります。
本格的に虫が大量繁殖するのは5月以降ですが、4月中に予防していくことが大切です。
4月の予防を怠ると5月、6月に虫が大量発生してしまい抑え込みがとても大変になります。
虫がまだ余り動いていない4月から予防策を講じましょう。
防虫ネットで畝やプランターを囲ったり家庭菜園向けの農薬を活用がオススメです。
虫が寄りにくくなる薬や病気になりにくくなる薬など最近は販売されています。
化学合成成分のもの、食品由来のもの、様々な菌が入っているものなどがあります。
使用方法も、小さなボトルに入っており希釈し散布機を使って撒くタイプ、薄める必要がなく販売されているスプレーボトル容器の状態ですぐに使用できるタイプもあります。
庭やベランダではなく、広い畑でたくさん野菜を育てているという方は小さなボトルタイプがおすすめです。
スプレーボトルタイプは庭やベランダでで野菜を育てている方向けです。
以前、私の家の庭で珍しい現象が起きました。
これは何かというとアブラムシに寄生するアブラバチという虫です。
このアブラバチはアブラムシに卵を産み付け、アブラムシを食べて大きく育ちます。
ある程度大きくなるとアブラムシを繭のような状態にし、成虫となったアブラバチがアブラムシの体を破って出てくる寄生蜂です。
このように虫の中には、他の虫の体を利用したり、他の虫を食べてくれるものがいます。
こういったものを天敵と言います。
この「天敵を利用する」という事が農業業界では非常に大切な事になります。
自然に生きている天敵を利用する場合もありますし、天敵を繁殖し「天敵製剤」という農薬として販売している会社もあります。
農家の中には、天敵製剤を購入し農薬として虫を放っている方もいますが、家庭菜園の場合はそこまでは行わなくても自然の中にいる天敵を活用してもいいと思います。
⑥再生栽培を始めよう
再生栽培はスーパーなどで販売されている野菜の一部を使い、その一部をもう1回収穫できるように育てていく栽培方法です。
再生栽培は4月頃から始めると非常にやりやすいです。
どんな野菜が再生栽培できるのか?というと、クレソン、ミニトマト、いちご、パイナップル、アボカド、豆苗など色々な野菜でできます。
ぜひ試してみてください。
⑦ミニ植物工場を作ってみよう
ミニ植物工場は普通のメタルラックに LEDや水耕栽培の装置を取り付けたりしたものです。
室内にエアコンがあれば野菜を一年中収穫することができます。
但し、私が今ミニ植物工場を行っている部屋にはエアコンがない為、私はエアコンなしで育てています。
エアコンがないと真冬とか真夏はちょっと生育は悪くなりますが、サニーレタスとかサンチュとかイチゴを栽培して収穫してきました。
今ここでは、7種類ほどの野菜を数カ月間育てています。
ミニ植物工場は意外と沢山の野菜が育てられます。
是非作ってみてください。
⑧無限シソ水耕栽培装置
無限シソ水耕栽培装置ご存知ですか?
無限水耕栽培装置というのはこんな感じのものです。
パッと見はただの発泡スチロールの箱にしか見えないと思いますが、箱の中に液体肥料を入れ水と水中ポンプが入っています。
ふたの部分にシソの苗をポッドごと嵌め、箱を閉じます。
中では水中ポンプが水を循環させて、紫蘇を無限に収穫するというそういう機械です。
これは私の友人の片岡さんからこの栽培装置の作り方を教えて頂き、何年か前から無限水耕栽培をしています。
こちらの装置の良いところは作るのがすごく簡単で、育てるのもすごく簡単なところです。
特にシソとの相性は良くて沢山収穫できます。
もちろんシソは普通に畑とかにはとかプランターで植えてもとても簡単に育てられますが、水耕栽培もとても楽しいので一度試してみて下さい。
この栽培装置を試される方は、4月の間に無限シソ水耕栽培装置を作り、5月辺りにシソの苗を購入し植えられる様に準備しておくと良いと思います。
4月に家庭菜園でやるべきこと8選でした
春に収穫できる野菜のお世話とか夏に収穫できる野菜の準備、ちょっと変わった栽培の準備など色々やることがあります。
4月になると、家庭菜園シーズンが始まるという感じがしてきます。
良いスタートが切れるように今のうちから準備をいろいろやっていきましょう。