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格安の培養土にちょい足しで節約しながら野菜を育てやすくする裏技【アイリスオーヤマの園芸培土】

今回は、格安の培養土にちょい足しで節約しながら野菜を育てやすくする裏技4選を紹介します。

  • 野菜を育てたいけど、できるだけコストは下げたい
  • 培養土を買う場合、できるだけ安い培養土を使いたい
  • 安い培養土を工夫して、高い培養土と同じような使い方ができる方法を知りたい

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。

格安の培養土の紹介

今回紹介する格安の培養土はこちらです。

この培養土は、ネット通販で購入すると、時期によって値段が前後はしますが、1リットルあたり30円程度(送料込み)で購入することができます。

これまでこの培養土を様々な野菜の栽培を使ってみて、ある特徴を発見しました。

その特徴は、排水性は非常にいいものの、保水性や保肥性が弱いということです。

今回は、この培養土のように保水性や保肥性が弱い格安の培養土を、どういう工夫でより野菜栽培がやりやすい状態にするのかを紹介していきます。

そのため、同じような格安の培養土であっても、ものによってその特徴は違います。

例えば、商品によっては、今回紹介した培養土とは真逆の特徴を持っているものもあるかもしれません。

今回紹介するちょい足しや工夫は4種類ありますが、それらはあくまで「排水性は非常にいいものの、保水性や保肥性が弱い」という特徴をもった培養土に限った方法ですので、その点はあらかじめご了承ください。

方法その1:ピートモスをちょい足しする

まず一つ目の方法はちょい足しの工夫です。

保水性と保肥性が弱い培養土に対して、保水性と保肥性が高いピートモスをちょい足しします。

そうすることで、今回使用する培養土の弱点を補ってくれて、とても良い状態に改善することができます。

注意点として、ピートモスは2種類のタイプが販売されています。

一つはpHが未調整のもので、もう一つはpHが調整済みのものです。

ピートモスは大きなロットで購入すると非常に安く、少量だけ購入したい場合は100円ショップなどでも購入できます。

調整済みのものであれば、なんの心配もなく混ぜてもらって大丈夫です。

未調整のものを使う場合には、たくさん混ぜ込むのであれば、ピートモスのpH調整をしてから混ぜ込むようにしてください。

少量の場合は、それほど影響がないのでわざわざpHを調整をしなくても大丈夫ですが、何を育てるかでも変わってくるので注意が必要です。

ピートモスを混ぜ込む割合については、どのぐらい保肥性を改善したいかによって変わってきます。

目安としては、大体2~3割ぐらいが良いでしょう。

ピートモスを混ぜ込む作業

まず今回使用する格安の培養土の見た目はこのような感じです。

粒の大きな鹿沼土や日向土みたいなものが入っていて、木のチップのようなバーク堆肥や腐葉土みたいなものも含まれています。

さらにピートモスやヤシガラのようなものや砂利のようなものも入っています。

使い始めはとても良いのですが、水やりを繰り返すうちにどんどんと細かいものが流れ出てしまい、最終的に粒状のものだけが残ってしまいます。

このような状況を改善するため、ピートモスを混ぜ込んでいきます。

写真の左側が今回紹介した培養土のみのもので、右側がピートモスを足したものです。

ピートモスを混ぜた右側の土は、色が少し薄くなっているのがわかります。

ピートモスは水苔が堆積してできたもので、CECと呼ばれる肥料持ち能力や保水性がとても高いのが特徴です。

そのため、ピートモスだけで使用すると肥料持ちと保水性が良すぎて根腐れなどが起きやすくなってしまいますが、排水性が良い土と混ぜるのにはとても相性が良いです。

今回はpH調整をしていないものを混ぜているので、土としてのpHが少し下がっていますが、それほど生育には影響はありません。

心配な場合には、ここに苦土石灰などを混ぜ込むことでpHを調整することができます。

しっかりとpHを管理したい場合は、測定紙を使って測定して調整してもいいですし、ピートモスの量に対してどのくらいの量の石灰を混ぜることで中性になるかを調べて量調整したのでも構いません。

今回のような排水性が高い格安の培養土を使う場合には、そのまま使うよりもピートモスを混ぜ込んでから使うのがおすすめです。

方法その2:土の量を増やす

2つめに紹介する方法は、「土の量を増やす」ことです。

ここでは、その3つの具体的な方法を説明します。

1.大きな容器で栽培する

実は、野菜を植える容器の大きさを小さいものから大きなものへと変えるだけでも、野菜栽培はしやすくなります。

その理由は、容器の大きさが大きくなれば、それだけ土の量も増えるため、保てる水や肥料の量が増えるからです。

今回の格安の培養土のように、保水性や保肥性が弱い培養土を使う場合には、栽培容器を大きくして使う土の量を多くすることがポイントになります。

2.鉢底石を使わない

鉢底を石を使わないというのも、土の量を増やすためには有効な手段です。

通常、プランターや植木鉢に植物を植える際は、排水性をよくするために底の部分に鉢底石を入れます。

しかし、当然ながらこの鉢底石を入れると、その体積分だけ培養土の量も減ってしまいます。

そのため、排水性の良い培養土を使う場合には、鉢底石を使わずに培養土を入れてしまうことで土の量を増やすことができます。

そうすることで、結果的に土の量が増えることで、保てる水や肥料の量も増やすことができます。

但し、鉢底石を使わないと、排水性が悪くなって根腐れが起きる可能性もありますので注意しましょう。

3.植える野菜の数を減らす

例えば、一つのプランターに3株の野菜を植えている場合、その本数を2本に減らすことで、一株当たりが使える土の量を増やすことができます。

こうすることで、一株当たりが受け取る水や肥料の量も増えます。

今回のように保水性や保肥性が弱い培養土を使う場合には、このような植え付ける野菜の本数を減らすという工夫はとても効果的です。

但し、この方法をで野菜を育てると、同じスペースで育てられる野菜の本数が減ることや、減らす前と同じ本数を育てたい場合には、プランターや植木鉢の数が増えることになるので注意してください。

方法その3:水やりや追肥をこまめに行う

3つめに紹介する方法は、「水やりや追肥をこまめに行う」です。

それぞれ詳しく説明します。

水やりの回数を増やす

最近はネット通販やホームセンターなどで、様々な種類のタイマーや点滴ノズルが販売されています。

これらを活用することで、決められた時間に水やりを自動で行ったり、わざわざ手作業で水をあげなくても、それらを設置した植木鉢やプランターに直接水やりを行うことができます。

そうすることで、比較的簡単に水やりの回数を増やすことが可能です。

これは、今回のように保水性が弱い培養土に有効な工夫の一つです。

追肥の回数を増やす

追肥に関しては、粒状の追肥を与える場合には、例えば今までに2カ月に1回の頻度で与えていた肥料を1カ月に1回の頻度で与えるなど、追肥の回数を増やしてみましょう。

与えた肥料というのは、直接植物の根から吸収されるというよりは、溶け出した肥料分を土が一旦吸着して、そこから植物が根から養分を吸収するという流れになります。

つまり、土の保肥性が弱いと、肥料が溶け出たときにその肥料分がどんどん流れ出てしまうことになります。

そのため、今回のように保肥性が弱い培養土の場合は、一度にたくさんの肥料を与えるよりも、このようにこまめに肥料を与えたほうがいいということです。

方法その4:ちょい足しをして種まき用の培養土として使う

4つめに紹介する方法は、「ちょい足しをして種まき用の培養土として使う」です。

野菜の種を撒いて苗を作る場合には、このような野菜栽培用の培養土ではなく、種まき用の培養土を使用します。

このような土は、通常の培養土と比べて肥料分が少なかったり、粒の大きさが小さいなどの特徴があります。

その方が、野菜の種を撒く時には向いているからです。

今回使用している格安の培養土そのまま種まきに使うこともできますが、ちょっとした工夫でより種まき用に適した土へと改善することができます。

その工夫というのは「バーミキュライトを混ぜること」です。

バーミキュライト自体は肥料分を持っていませんが、保水性と排水性のバランスがとても良いと言われています。

そのため、市販の種まき用培土には必ずと言っていいほどこのバーミキュライトが含まれていたり、主な材料として使われていたりします。

格安の野菜栽培用の培養土でも、このバーミキュライトを混ぜ合わせることで、種まきや苗づくりに最適な土を作ることが可能です。

混ぜる割合は、育てる野菜の種類や種の種類によって多少変わりますが、大体一対一の割合で混ぜると良いでしょう。

バーミキュライトは、ホームセンターや100円ショップなどでも簡単に購入することができます。

大きなロットで購入するとより安く買うことができます。

バーミキュライトを混ぜ込む作業

下の写真は、今回使用している格安の培養土に対して、1:1ぐらいの割合でバーミキュライトを混ぜたものです。

これを種まきや苗づくりなどに使用することができます。

野菜栽培用の培養土には、元肥という肥料分が含まれているため、あまり種まきなどには向いていません。

しかし、このように培養土に対して同じぐらいの量のバーミキュライトを混ぜ込むことで、土の容量が約2倍になるため、土全体に対して含まれる肥料分が半分になります。

そうすることで、芽の出やすさや苗の育ちやすさも改善され、種まきや苗づくりに適した土へと改善することができます。

また、バーミキュライトは粒が細かいので、細かい種を撒くときにも種が土の奥に入ってしまうのを防ぐこともできます。

ちなみに下の写真は市販の種まき用の培養土です。

やはりバーミキュライトがたくさん入っているのがわかります。

その他、パーライトや腐葉土のようなものも含まれています。

通常、この種まき用の培養土には、肥料分はかなり少ないかほとんど入っていないものが多いです。

ちなみに、今回ブレンドした土と市販の種まき用の培養土を比較した写真がこちらです。

3つの土の比較

今回使用した格安の培養土と、ピートモスやバーミキュライトをちょい足しした土を2種類、合計3種類の土を並べて比較してみました。

写真左が格安の培養土、真ん中がピートモスを3割ほどちょい足ししたもの、右側が1:1の割合でバーミキュライトを混ぜたものです。

見た目の色が違っていたり、ピートモスが入っているものは粒が細かく、バーミキュライトが混ざっているのが見てわかると思います。

面倒くさい人向け

ここまで格安の培養土で野菜を育てやすくする方法を4つ紹介してきましたが、中には「めんどくさいなぁ~」と感じた方もいるかもしれません。

めんどくさいと感じた方には、今回の4つの方法は使わずに、市販されている種まき用の培養土を使ったり、それぞれの植物専用に販売されている培養土を使うことをおすすめします。

例えば、ブルーベリーを育てた場合には、「ブルーベリー用の土」なども販売されています。

このような商品を選んでおけば、育てたい植物に最適な土が既にブレンドされているので、そのまま使うことができます。

今回紹介した方法がめんどくさいと感じた方や、自分でやるには自信がない方などは、植物ごとの専用の培養土を使うことをおすすめします。

また、培養土の中には、今回の紹介したような格安のものばかりではなく、少し高めの価格帯で販売されている「プレミアム培養土」というものもあります。

格安培養土の2~3倍ぐらいの価格にはなりますが、この価格帯の培養土になると保水性、排水性、保肥性に加え、中に含まれている有用菌などのバランスが良くなるようにブレンドされているのでおすすめです。

今回紹介した4つの方法は、あくまで低コストで格安の培養土をどのように改善するかという工夫ですので、コストを気にしないのであれば、最初からプレミアム培養土のような商品を購入するのも良いでしょう。

格安の培養土にちょい足しで節約しながら野菜を育てやすくする裏技4選のまとめ

今回は、格安の培養土にちょい足しで節約しながら野菜を育てやすくする裏技4選を紹介しました。

できるだけコストを掛けずに野菜栽培に適した土を作る方法でしたが、めんどくさい方向けには、コストは無視して初めから高い培養土を買ってしまうという方法もあります。

今回の記事の内容を参考に、みなさんに合った方法で、家庭菜園をより良くするための土作りを試してみてください。

動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。