100円ショップダイソーの園芸培土4種の中身が同じ説を検証してみた

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今回は、100円ショップダイソーさんで売っている4種類の園芸用培養土の違いを検証してみたいと思います。

100円ショップダイソーさんには、4種類の培養土が売っています。

  • 野菜の土
  • 花の土
  • 観葉植物の土
  • ハーブの土

こちらの4つの培養土の違いが気になりませんか?

私は、実はパッケージだが違うだけで中身はすべて同じなのでは??と少し疑っています。

本当に違いがあるのか?違いがあるとしたらどんな違いなのか?を調べてみたいと思います。

目次

100均ダイソーの園芸培養土のパッケージを比較

まずはパッケージを見てみましょう。

野菜の土のパッケージ

こちらは野菜の土です。

内容量 2.5L
pH調整済 5~7
EC調整済 0.8以下

それからここが重要です。

主な配合原料名を見てみましょう。

主な配合原料名:ココピート、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、たい肥、赤土、くん炭

花の土のパッケージ

次は花の土です。

内容量 3.0L
pH調整済 5~7 
EC調整済 0.8以下

主な配合原料名:ココピート、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、たい肥、赤土、くん炭

観葉植物の土のパッケージ

これは観葉植物の土です。

内容量 2.5L
pH調整済 5~7 
EC調整済 0.8以下

主な配合原料名:ココピート、パーライト、たい肥、赤土、くん炭

ハーブの土のパッケージ

次はハーブの土です。

内容量2.0L

それからこちらは右上に「基本用土」と書かれています。

野菜の土、花の土、観葉植物の土には「専用培養土」と書かれていました。

ハーブの土だけは基本用土と書かれていて表記の仕方が違っていて、培養土の基礎となる土らいしです。

裏面も見てみましょう。

主な配合原料名 くん炭、ココピート、腐葉土、ピートモス、パーライト、たい肥
pH 5~7
EC 0.3以下

こんな感じです。

100均ダイソーの園芸培養土の公表値の比較

4つの土を色々調べてみると、土の量で最も多いのが花の土で3Lです。

最も少ないのがハーブの土で2Lと、量がこれだけ違います。

ECはハーブが0.3以下で、それ以外が0.8以下と書いてありました。

pHは全て5~7でした。

100均ダイソーの園芸培養土の公表値の配合原料

原料には若干の違いがありました。

野菜の土と花の土

野菜の土と花の土は同じで、

  • ココピート
  • バーミキュライト
  • パーライト
  • ピートモス
  • 堆肥
  • 赤土
  • くん炭

この順番で書いてあります。

観葉植物の土

観葉植物の土は、

  • ココピート
  • パーライト
  • 堆肥
  • 赤土
  • くん炭

なので野菜の土と花の土と違って、バーミキュライトとピートモスが使われていませんでした。

ハーブの土

それからハーブの土は、

  • くん炭
  • ココピート
  • 腐葉土
  • ピートモス
  • パーライト
  • 堆肥

と書いてあるので、最も量が多いのがくん炭です。

それから腐葉土も入っています。

バーミキュライトは入っていません。

というわけで表記の内容を見ると、これだけの違いがあります。

100均ダイソーの園芸培養土の中身を比較

実際はどうなのか、中身を見てみましょう。

4種類の土を袋から出してみました。

右から、野菜、花、観葉植物、ハーブの土の順番です。

それぞれシャーレとプラスチックのカップに出しました。

次にシャーレで培養土の状態を観察して、カップでpHとECを測定しましょう。

pHは土の酸度を示す数値で、ECは土のおよその肥料濃度を示す数値です。

野菜の土の見た目

これは野菜の土です。

ココピート、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、たい肥、赤土、くん炭が入っています。

この白いのがおそらくパーライトでしょう。

これはくん炭ですね。

この繊維質のものはココピートです。

若干、色が茶色っぽくなっているのはココピート、バーミキュライト、赤土の影響だと思います。

これが野菜の土の見た目です。

花の土の見た目

こちらは花の土です。

花の土の原料は野菜の土と全く一緒で、ココピート、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、たい肥、赤土、くん炭です。

なので見た目も似ていますよね。

白いパーライトがちょっとあって、ココピートの繊維質もちょっとあって、あと黒い部分はくん炭です。

左が野菜の土、右が花の土です。

見た目はかなり似ています。

原料は同じですが、その配合比率は違うかもしれません。

観葉植物の土の見た目

こちらは観葉植物の土です。

この土の中身は、ココピート、パーライト、たい肥、赤土、くん炭です。

なので、バーミキュライトとピートモスが含まれていません。

そのせいか色が黒っぽいです。

左がバーミキュライトとピートモスが含まれている花の土で、右がバーミキュライトとピートモスが含まれていない観葉植物の土です。

比べてみると観葉植物の土の方が色が黒っぽいのがわかります。

配合の違いもあると思いますが、バーミキュライトとピートモスが含まれていない影響かなと思いました。

ただそれ以外の中身は一緒なので、白いパーライトや繊維質のココピート、くん炭などが見てわかります。

ハーブの土の見た目

最後がハーブの土です。

これが他のものとは大きく違っていて、くん炭、ココピート、腐葉土、ピートモス、パーライト、たい肥でできています。

原料名は多い順で記載するルールがあるので、くん炭の量が最も多いはずです。

アップにしてみるとわかりますかね。

もみ殻を炭にしたものや、木くずの炭のようなものもあります。

そして白いのはパーライトで、長い繊維質はココピートです。

腐葉土も含まれているみたいですが、肉眼ではわかりにくいですね。

左が観葉植物の土、右がハーブの土です。

見た感じもちょっと違いますね。

ハーブの土の方が粒が大きく、観葉植物の土の方が粒が小さいです。

ハーブの土はココピートの割合が多くて、観葉植物の土はくん炭の割合が多いのでその影響かもしれません。

一度に映すとこんな感じです。

左上が野菜の土、右上が花の土、左下が観葉植物の土、右下がハーブの土です。

100均ダイソーの園芸培養土のpHとECを測定

次はpHとECを測定します。

こちらのpHメーターとECメーターを使います。

まずは水道水のpHとECを測定します。

測定機器が正常か確認するためと、水道水の影響を調べてるためです。

水道水のECは180μS/cmなので、0.18mS/cmです。

次は水道水のpHを測定します。

pHメーターは測定に時間がかかるのでこのまま数分間待ちます。

pHメーターの値が安定してきたら数値を読みます。

水道水のpHは7.3くらいです。

東京都の水道水のpHは7.6なので正常です。

右から野菜の土、花の土、観葉植物の土、ハーブの土と用意したので同じ量の土に同じ量の水を加えます。

※量や比率が適当な大雑把なやり方

同じ量の土に同じ量の水を加えました。

これをよくかき混ぜます。

しっかり混ぜたのでECを測定します。

野菜の土のECは1.08mS/cmです。

測定機器は毎回水道水で洗いました。

花の土のECは0.92mS/cmです。

観葉植物の土のECは1.02mS/cmです。

ハーブの土のECは0.86mS/cmです。

今回測定に使ったECメーターは安物なので制度が低いです。

正確に測るには土と蒸留水を計測して1:5の比率で混ぜないといけません。

次はpHを測定します。

pHは測定するのに時間がかかるので、数分間待ちます。

野菜の土のpHは6.7くらいの値です。

花の土のpHは6.7くらいです。

観葉植物の土のpHは7.5くらいです。

ハーブの土のpHは8.5くらいです。

というわけで今の結果を見てみましょう。

野菜の土、花の土、観葉植物の土はpHが6.7~7.5くらいでハーブの土は8.5くらいです。

ただpHメーターも安物なので精度が低く、希釈比率も不正確なのでざっくりした数字ではありますがハーブの土がpHが高いかなと思いました。

それと、土を溶かした水を見ても違いがあります。

野菜の土は完全に分離しています。

上の層、中間の層、下の層の3つにはっきりと分かれています。

花の土も3つの層に分かれています。

ただ野菜の土と花の土は、中間の層の色が違います。

若干、花の土の方が濃いです。

それから観葉植物の土とハーブの土ですが、全体的に暗い色で層が分かれているのか不明です。

水に溶かしてみても土の違いがありました。

100均ダイソーの園芸培養土の比較実験の結果

パッケージが違うだけで中身は同じなのでは?と思ったんですけれども、どうやら中身も本当に違うみたいでした。

疑って申し訳ありませんでした!

シャーレに出して観察すると、培養土ごとに違いがありました。

それからプラコップに出して水に溶かしてECやpHを測定しても、培養土ごとに違いがありました。

特に違いが大きいのはハーブの土です。

ハーブの土は製造している業者も他の3つの培養土とは違うようです。

なので基本的にはダイソーさんの推奨に従って作物に合わせた培養土を使いましょう。

ただいろいろ比べた結果、この4つの培養土の中でのおすすめの培養土があったのでご紹介します。

それはこちらの花の土です。

花の土だけ容量が3.0Lで、野菜の土と観葉植物の土は2.5L、ハーブの土は2.0Lしか入っていません。

花の土だけ3.0Lなので量が最も多くてお得です。

花の土は野菜の土と原料が同じです。

ただ配合率は違う可能性はありますが、pHとECに大きな違いはないのでどちらの土を使っても大きな影響はなさそうです。

そう考えると量が多いほうがお得なので、ダイソーさんの4つの培養土で迷ったら花の土がおすすめです。

それからハーブの土は、

基本用土
「目的に応じてブレンドする培養土の基礎となる土」

と書いてあります。

なのでハーブの土と書いてあるけれど、ハーブ栽培にこれだけを使うというものではないです。

例えば、赤玉土と混ぜたりピートモスと混ぜて使ったりという使い方になると思います。

あくまでも今回の適当な測定方法ではpHとECが高い結果になりました。

しかも量量が2.0Lと少なめです。

ただし他の培養土よりもくん炭が多く、腐葉土も含まれています。

なので他の土と違ってハーブの土だけの特徴もあるので、くん炭や腐葉土入りの培養土が使いたい場合にはハーブの土がいいと思います。

100均ダイソーの園芸培土4種の中身が同じ説を検証してみたまとめ

今回は、100円ショップダイソーさんで売っている4種類の園芸用培養土の違いを検証してみました。

ダイソーさんには園芸用品がたくさん売っています。

観葉植物、野菜の種、培養土、プランターなどホームセンター並みの品揃えです。

家庭菜園や観葉植物を育てたい人はぜひダイソーさんでいろいろアイテムを揃えてみてください。

こちらの動画でも紹介しています。

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