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ゴールデンウィーク中に家庭菜園初心者がやるべきこと!野菜の苗の植え付けにベストシーズンだがホームセンターが大混雑するので延期も

今回は、ゴールデンウィーク中に家庭菜園初心者の方がやるべきことを紹介します。

  • ゴールデンウィーク中に家庭菜園を初めてやってみよう。
  • 以前やってみてうまくいかなかったのでもう一度挑戦したい。
  • どんな野菜を育てたらいいのか、何を準備すればいいのかわからない。

このような疑問や要望がある方は、ぜひ最後までお読みください。

ゴールデンウィークから家庭菜園を始める理由

そもそも、なぜゴールデンウィークから家庭菜園を始める人が多いのでしょうか。

関東を基準に考えた場合、ゴールデンウィーク頃から夏野菜の苗を植え付けるのに適した気候になるからです。

ゴールデンウィーク頃に夏野菜を植え付けると、収穫が早く始まったり、収穫期間が長く取れるというメリットがあります。

また、多くの方の場合、ゴールデンウィークはお仕事がお休みになるため、ホームセンターに苗や肥料などを買いに行く時間が取れるというのもその理由の一つです。

どの地域でもゴールデンウィークが夏野菜の栽培開始に最適?

注意しなければならないのは、ゴールデンウィークが夏野菜の栽培を始めるのに最適な気候になるのは、あくまでも関東を基準に考えた場合であるということです。

例えば、北海道や東北、長野県の場合、また関東やそれ以外の場所でも標高が高く気候が涼しい地域の場合には、実はゴールデンウィークは夏野菜の栽培を始めるのには適した気候ではありません。

もしそのような地域で、ゴールデンウィークに夏野菜の苗の植え付けを行っても、寒すぎて苗がうまく育たなかったり、枯れてしまったりする恐れがあります。

このような寒い地域にお住まいの方は、ゴールデンウィークではなく、5月中旬から下旬、あるいは6月に夏野菜の苗を植え付けるのが良いでしょう。

一方で九州地方など、西日本の暖かい地域にお住まいの方の場合は、ゴールデンウィークまで待つ必要はありません。

4月中旬から下旬頃に夏野菜の苗を植え付けても構いません。

ゴールデンウィークを逃したらもう夏野菜は栽培できない?

地域によっては、ゴールデンウィークが夏野菜の栽培を始めるのに最適な気候ではないというのは前述の通りです。

では、関東地方の場合に、もしゴールデンウィークを逃してしまったらどうなるのでしょうか。

その場合、5月中旬以降や6月に苗の植え付けを行っても、夏野菜の栽培は可能です。

但し、苗の植え付けや種まきが遅れた分、収穫も遅れますし収穫期間も短くなります。

そのため関東地方を前提とした場合、できるだけ長く家庭菜園を楽しもうと思えば、ゴールデンウィーク中に苗を植え付けるのがおすすめですが、遅れてしまっても問題はありません。

家庭菜園に慣れた方の場合、その特徴を利用して、苗の植え付けや種まきをわざと数週間ずつずらして行い、収穫期間を少しずつずらすという工夫をすることもあります。

もしホームセンターが混雑していたり、旅行などで時間が取れなかった場合など、ゴールデンウィーク中に苗の植え付けができなくても家庭菜園は始められますのでご安心ください。

ゴールデンウィークはホームセンターが大混雑する

ゴールデンウィークになるとホームセンターが大混雑して、目当ての夏野菜の苗が売り切れてしまうという可能性があります。

全ての苗が売り切れてしまうというわけではなく、珍しい品種の苗や状態のいい苗は売り切れてしまう可能性が高いです。

但し、ホームセンター側もゴールデンウィークが明けて5月中旬以降になれば、再度苗を入荷しますので、苗が手に入らなくてもそこまで焦る必要はありません。

対策として、ホームセンターが混雑するゴールデンウィーク前に欲しい苗をあらかじめ購入しておいてから、最適なタイミングを待って苗を植え付けるという方法もできます。

家庭菜園初心者がゴールデンウィーク中にやるべきこと

ここからは、家庭菜園初心者の方にゴールデンウィーク中にやってもらいたいことを紹介していきます。

庭や畑の土づくり

まず、庭や畑で家庭菜園を始める場合には土づくりが必要になります。

植木鉢やプランターで育てる場合には必要ありません。

土作りの手順は以下の通りです。

  1. 石灰と土壌改良剤を土に混ぜ込む。
  2. 畝を立ててマルチを張る。

ここまでの工程を、野菜を育てる2週間前に終わらせてください。

どうしてもすぐに野菜を育てたい場合は、石灰を撒かずに土作りをしたり、有機石灰を使うことで対応できます。

植木鉢やプランターの場合は、市販の培養土を使えば、思い立ったその日のうちに野菜栽培が始められます。

プランターの選び方

プランターなどの容器で育てる場合、小さな容器ではなく、できるだけ大きなものを選ぶようにしましょう。

大は小を兼ねます。

大きなものを選らぶと当然値段は高くなってしまいますが、それ以上に得られるメリットのほうが大きいです。

また、昨年使ったプランターと培養土がある場合には、その培養土に再生材を混ぜるとリサイクルして使用することができます。

新しい培養土を購入する場合には、少し値段が高めの培養土を買うのがおすすめです。

一番安い培養土でも野菜栽培は可能ですが、少し難しくなってしまうので、初心者の方には高めの培養土をおすすめします。

種ではなく苗を買う

次に野菜の苗を購入しましょう。

夏野菜は種から育てることもできますが、種から苗を作るのは難易度が高くなるため、初心者の方には苗を購入するのがおすすめです。

オクラやトウモロコシ、エダマメのように野菜によっては、種から育てた方がいいものもあります。

しかし、これらの野菜も最近では苗で売られていることも多いので、その苗を購入して育ててもらっても大丈夫です。

野菜の苗の選び方

苗を選ぶときのポイントは以下の通りです。

  1. 苗を横から見て背が低いものを選ぶ。
  2. 苗を上からみて葉っぱが大きいもの、葉っぱの枚数が多いものを選ぶ。

この2点に注意して苗を購入したら、ポットを外してみて根の量を確認しましょう。

この確認作業は必ず購入後に行ってください。

もしポットの底まで根が到達していれば、植え付けが可能です。

そうでなければ、もう少しポットのまま育てて植えたほうがいいでしょう。

例えばミニトマトの場合、一番最初の花が咲いたときが植え付けにいいタイミングとされています。

その状態の苗があれば、迷わずそれを購入しましょう。

育てやすい夏野菜

初心者の方でも簡単に育てやすい夏野菜の例は以下の通りです。

  • ミニトマト
  • シソ
  • シシトウ
  • トウガラシ

このあたりの野菜であればとても育てやすいです。

失敗したくないと思っている方は、ぜひこれらの野菜を選んでください。

これ以外にも育てたい野菜があるのであれば、それを育てるのが一番です。

食べて美味しいナスや、実のなり方がおもしろいラッカセイ、種まで食べられるスイカの品種「ピノガール」、その地域ならではの伝統野菜など選択支はたくさんあります。

ぜひ、自分のお気に入りの野菜を育ててみましょう。

苗の植え付けの手順と注意点

ここからは、実際に苗を植え付ける手順や注意点などを詳しく説明します。

苗を植え付ける

育てたい野菜の苗を購入したら、実際に植え付けをしてみましょう。

植え付けの方法は、庭や畑の場合でも、植木鉢やプランターの場合でも大体同じです。

そのポットの土の高さと同じぐらいの深さになるように穴を掘って植え付けるだけです。

虫が苦手な方や有機栽培に特にこだわりがない方は、植え付けの際に、粒状タイプの農薬を購入してそれを植穴に混ぜ込むことで、その後しばらくはその野菜に虫が付くのを防ぐことができます。

これらの農薬はホームセンターの農薬売り場でも購入が可能です。

「植え付けるときに混ぜ込む農薬」という風に表記がされているので、その農薬を選んでください。

またこれらの農薬は、使える野菜の種類と使用方法が決まっているので、その注意書きをよく読み、そのルールに従って使用しましょう。

直射日光が当たる場所に置く

植木鉢やプランターなどで野菜を育てる場合、それを置く場所がとても大切になります。

そのポイントは、直射日光ができるだけ長い時間当たる場所に置くことです。

夏野菜は太陽の光が大好きで、直射日光が長時間当たらないとよく育たないからです。

農家の方が野菜を上手に育てられるのは、日当たりが良い畑や、日当たりが良いビニールハウスを使って育てているからです。

家庭菜園で野菜がなかなかうまく育たない理由の一つは、この直射日光がよく当たっていないからです。

そのため、できる限り直射日光が長時間当たる場所に植木鉢やプランターを置いてください。

例えばベランダに置くときに、壁があって影になってしまうという場合は、プランターの下に台を置くなどして高さを高くするのもありです。

但し、壁よりもプランターを高い位置に置いてしまうと、台風などで強風が吹いた際に落下してしまう恐れがあるので注意してください。

また、どうしても日当たりが悪い場所で野菜を育てる場合には、実を食べるタイプの野菜よりは、葉を食べるタイプの野菜を育てることをおすすめします。

水やりの方法

苗を植え付けたら、最初は水をたっぷりとあげてください。

庭や畑に植える場合も、植木鉢やプランターの場合も同じです。

庭や畑に植える場合など、雨が当たる場所に植える場合、基本的にはその後の水やりは必要ありません。

但し、雨が降らない日が何日も続いて苗が萎れてきたら、水をたっぷりとあげてください。

1株に対して5リットルぐらいあげるといいでしょう。

プランターや植木鉢などで、雨が当たらない場合には必ず水を与えてください。

土の表面が乾いたり、苗が少し萎れたぐらいが水やりのタイミングです。

底面給水式のプランターを使う場合には、一週間に一回ぐらいの頻度で底に溜まった水を捨てて下さい。

底の部分に肥料分が溶け出して濃度が高くなることがあるからです。

支柱の立て方

植え付けをしたら、支柱を立てます。

最初は仮支柱という短い支柱を立てておくのがおすすめです。

仮支柱の場合には、長さが50~100cmぐらいあれば十分です。

支柱の長さを決める時には、地面に差し込む長さを考慮して選びましょう。

1mの長さであったとしても、通常30~50cmぐらいは土に埋め込んでしまうので、地上に出る部分は残りの50~70cmぐらいになります。

そのため、思ったよりも長めの支柱が必要になります。

本支柱は、野菜によっても違いますが、150~200cmくらいの長さがおすすめです。

ミニトマトの場合には、支柱を一本だけ立てることが多いので、支柱を一本用意してください。

最近は三角形になるような3本の支柱と、その間を渡すサポーターがセットになっているものもあり、特に初心者の方にはおすすめです。

ナスやピーマンの場合には、支柱は基本的には3本挿しますので、必要数用意してください。

キュウリやゴーヤなどのツル性の野菜を育てる場合には、支柱とネットを用意し、そのネットにツルを絡ませて育てます。

その他にも大きなリング支柱もあります。

リング支柱とは、3本の支柱とその間を通るリングがセットになった支柱です。

そこにミニトマトの茎やキュウリのツルを這わせて栽培することもできます。

但し、これはあくまでも狭いベランダなどでなんとか野菜を育てるための方法なので、普通に育てるよりも難易度は上がります。

肥料を購入する

ホームセンターで土や支柱などを購入する際に、肥料もついでに購入しておくことをおすすめします。

野菜を育てていくと、追肥用の肥料が必要になります。

液体の肥料よりも固形肥料の方がおすすめです。

有機栽培をしたい方は有機肥料を選んでください。

発酵油粕や発酵鶏糞がおすすめです。

有機肥料にこだわらない方は、緩効性の化成肥料をおすすめします。

即効性のものよりも緩効性のもののほうが使いやすいです。

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肥料コーナーに行くと、活力剤という商品も販売されています。

アンプル瓶と呼ばれる観葉植物の鉢によく使用されているものですが、これは観葉植物を育てる際に便利な活力剤であって、肥料ではないので注意してください。

野菜栽培の場合は、活力剤ではなく、肥料を買うようにしましょう。

農薬を購入する

肥料とあわせて農薬も購入しておきましょう。

農薬には、ミニボトルに入っているタイプとスプレーボトルに入っているタイプの2種類があります。

ミニボトルのタイプは、農薬を散布する機械を用意して、そこに農薬を入れて水で薄めて散布します。

そのため、主に野菜をたくさん育てている人におすすめです。

家庭菜園初心者の方には、ミニボトルタイプは量が多くて使いきれないうえに、撒くのが面倒くさいのでおすすめできません。

一方、スプレーボトルタイプであれば、わざわざ水で薄める必要がなくそのまま野菜にスプレーできるので、初心者の方にもおすすめです。

このスプレーボトルのタイプは、食品由来の成分のものと、化学合成成分のものの2種類に分類されます。

どちらかというと、化学合成成分の農薬のほうが効き目が強いですが、使える回数に制限があります。

この使える回数は、農薬の成分ごとに決まっており、異なる成分の商品を併用する場合には、それぞれの成分とその使用回数考慮して散布する必要があります。

実際に虫の問題が発生するのは、植え付けをしてもうしばらくしてからにはなりますが、予防的な効果のある農薬を最初のうちから使い始めるのもよいでしょう。

その他にも粘着シートを付けたり、防虫ネットで囲うなどの方法もあります。

ゴールデンウィーク中に家庭菜園初心者がやるべきことのまとめ

今回は、ゴールデンウィーク中に家庭菜園初心者の方がやるべきことを紹介しました。

お住まいの地域によっては、必ずしもゴールデンウィークが夏野菜の苗の植え付けに最適な時期ではないことがおわかりいただけたと思います。

関東地方を基準にしていえば、ゴールデンウィークは最適な気候ではありますが、それ以降であっても苗の植え付けはできますので、安心してください。

ゴールデンウィークに始めれば、その分早く収穫ができ、より長く家庭菜園を楽しむことができます。

但し、ホームセンターなどが大混雑することもあるので、欲しい苗が手に入らないなど、そのあたりも注意が必要です。

動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。