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今すぐ家庭菜園で野菜栽培を始める4つの裏技【消石灰,苦土石灰,有機石灰の使い方】ゴールデンウィークから畑を始める方法

今回は、ゴールデンウィークから家庭菜園を始めようと思ったら「石灰を2週間前に撒いてください」という情報を知って、どうしたらいいんだ!?と困っている人向けに4つの裏技を紹介したいと思います。

  • 今すぐ家庭菜園を始めたい
  • 石灰を撒いて2週間待たなきゃいけないの?
  • 思い立った当日にすぐに野菜栽培を始めたい

という方におすすめの内容です。

畑に石灰を撒く理由

なぜ石灰を撒かなければいけないのか

まず基本的に庭とか畑で野菜を育てたいと思ったら、2週間前に石灰を撒くのが一般的なルールです。

これはなぜかと言うと、日本は雨が多くて雨が降る度に土の中の成分が水で流されて土がどんどん酸性に寄っていくと言われています。

ただ植物はだいたい弱酸性から中性ぐらいが一番生育が良くなります。

なのでこの酸性に寄ってしまった土を、弱酸性から中性ぐらいに戻すためにアルカリ性の石灰を撒きます。

もし石灰を撒かないとどうなるのでしょうか?

土の状態が酸性なので植物があまり根を張れなかったり、あまり肥料分を吸収できなくて植物がうまく育たなくなります。

なぜ2週間も待たなければいけないのか

まず石灰には大きく分けて3種類あります。

  • 消石灰
  • 苦土石灰
  • 有機石灰

野菜栽培に主に使われるのは、消石灰と苦土石灰です。

この消石灰や苦土石灰を撒いた場合には、石灰と土の中の肥料成分が反応を起こして有害なガスが発生する可能性があります。

そうするとそのガスの影響で、植物の根が傷んで生育が悪くなったり酷いと枯れてしまう恐れがあります。

その反応が起きる期間は1~2週間という風に言われています。

なので石灰を撒いてから2週間ぐらいは植物を植え付けずに、その反応が終わってから植物を植え付けるのが一つのルールです。

石灰を2週間前に撒かなければいけない説明はできたので、次にどうやってこの問題をクリアしてすぐに野菜栽培を始めるのか4つの裏技を紹介します。

裏ワザ①有機石灰を使う

まず最初に庭で野菜を育てる場合を考えます。

庭というのは野菜栽培を初めてやる場所、1~2年しか経っていない場所と考えてみてください。

裏技の一つ目は、消石灰や苦土石灰ではなく、有機石灰を使うことです。

先ほど石灰の種類は消石灰、苦土石灰、有機石灰の三つがあると説明しました。

この3つをすごくざっくり説明すると、効き目の速さが違います。

消石灰が最も効き目が早いです。

最も効き目が遅いのが有機石灰です。

苦土石灰はその中間ぐらい。

消石灰や苦土石灰がよく使われる理由は、効果が早く現れるからです。

それからそれぞれの石灰を、1種類だけ使う場合もあれば2種類を半分ずつ使う場合もあります。

消石灰の場合には反応速度が早いので2週間以上空けた方がいいと言われています。

苦土石灰の場合には消石灰ほどではないですが、出来れば2週間以上間を空けたほうが無難と言われています。

では有機石灰はどうかというと、効果がじわじわと現れるので撒いた直後に野菜の苗を植え付けてもいいと言われています。

なので野菜の苗を庭にすぐに植え付けたいと思ったら、有機石灰を使ってください。

有機石灰は効果がじわじわと現れるので、植物の根に問題が生じる可能性を減らせます。

ただし有機石灰はじわじわ効果が出るということは、撒いた直後は全然効果がないとも言えます。

その庭の土の酸度が、非常に酸性になっていた場合には植え付けた植物にとって良い環境ではありません。

なので初期の生育が悪くなってしまう可能性はあります。

ただ、どうしても石灰を撒いてその日のうちに野菜の苗を植え付けたいと思ったら、有機石灰を使ってください。

有機石灰を使う量は、有機石灰の袋に必ず書いてありますのでその量を守って使ってください。

裏ワザ②培養土を使う

二つ目の方法は、培養土を買ってきてそれを撒いて使うことです。

一般的に庭で野菜を育てる場合には、その庭にある土に石灰や土壌改良材、元肥を撒いてその土を使って育てます。

ただそうすると、その土を野菜栽培に向いた状態に変える必要が出てきます。

変える方法の一つの手段が、先ほど紹介した石灰を撒いて土壌酸度を野菜栽培に向いた環境にするという方法です。

そうしようと考えると先ほど説明した通り、基本的には2週間以上の時間が必要になります。

有機石灰を撒くという方法は、最初の状態は野菜にとって良い状態ではないところで我慢させて育てるという方法です。

この培養土を使うという方法は、庭の野菜を育てたい部分にたくさん培養土を入れて頂いてその培養土で植物を育てるという方法です。

例えばホームセンターやネット通販では、レイズドベッドを作れる物が売っています。

レイズドベッドというのは、ちょっとダサい言い方をすると花壇です。

木の枠とか石とかを使って、一区画だけちょっと高くして土が流れないようにするものです。

その木の枠、もしくはプラスチックの枠などの中に培養土をたくさん入れてそこで野菜を育てます。

要するに、大きなプランターで野菜を育てているような条件を作れるので野菜栽培に最適な条件を用意できます。

ただしこれにはデメリットがあります。

まずレイズドベッドの枠を作るのが大変ですし、材料やセットを買うのにお金がかかります。

それから培養土をたくさん使うので、そのお金もかかりますし運んでくるのも大変です。

その培養土の中には、普通の庭の土には含まれていないいろんなものが混ざっています。

白い小さいなつぶつぶとか、黄色のつぶつぶとかそういったものが入っています。

将来その庭で野菜栽培をやめた時にその土をどうするのかという問題も出てきます。

培養土は基本的には燃えるゴミとして捨てることはできません。

そのまま庭の土と混ぜてしまうと、庭の土に黄色い粒とか白い粒とかいろんなものが混ざってしまいます。

なのでこういったデメリットがあることもあらかじめ理解してください。

裏ワザ③プランターを使う

3番目は、プランターを使って栽培する方法です。

庭で野菜を育てる場合でも、地面を使って野菜を育てずにプランターを使って育ててしまえば思い立ったその日のうちから野菜栽培が始められます。

このメリットは、思い立ったその日のうちに野菜栽培に最適な条件を用意できることです。

ただしデメリットもあります。

プランターや培養土を買うお金が必要になってきます。

それから野菜によってはプランターよりも地面で育てた方が育てやすい野菜があります。

例えばダイコンとかジャガイモのような根っこを食べる野菜に関してはプランターより地面で育てた方が育てやすいです。

ただしそのような野菜でも深くて大きなプランターを使えば、育てることができます。

プランターを使って野菜を育てる場合には、標準的なサイズのものよりも深くて大きめのものがお勧めです。

その容器に9割ぐらいまで土が入るように培養土も多めに買ってください。

裏ワザ④石灰を撒かない

次は庭ではなく、畑を使って育てる方法を考えてみます。

畑というのは、何年も前から野菜栽培に使っている場所と考えてみてください。

4番目の方法は、畑の場合だったらそもそも石灰を撒かないという方法です。

なぜかと言うと、日本では野菜栽培の時に石灰を撒くというルールが定着したことで、逆に石灰の撒きすぎが起こっていると言われています。

石灰を撒きすぎるとどういうデメリットがあるのかというと、土の酸度が本来であれば弱酸性から中性にしたいのに、中性からアルカリ寄りに偏ってしまっている。

それから土が固くなったり、成分の偏りが生まれると言われています。

その土が石灰の撒きすぎなのか確かめる方法ですが、土壌の酸度を測るものが売っていますのでそれを使って測ってみるのが良いと思います。

ホームセンターに行くといろんな土壌酸度計が売っています。

まずは土に挿して酸度を測るタイプのものです。

これはいろんな価格帯のものがありまして、すごく買いやすい安い値段のものと、なんでこんなに高いんだろうというちょっと高めのものが売っています。

私は何種類か買って試したんですが、すごく買いやすい安い値段のものだと非常に数値が信用できない…ちょっとおかしな数値が出たりしました。

なので、できれば高い価格帯のものがおすすめです。

もしくは試薬を使って色で土壌の酸度を測るものもあります。

そちらも是非試してみてください。

酸性側にしたい場合

一般的に野菜を育てる時の土壌の酸度はpHで5.5~6.5ぐらいの範囲がいいと言われています。

だいたい弱酸性と言われている値です。

ただ植物によっては酸性の方が育ちがいい、中性の方が育ちがいいというものもあります。

なので育てる野菜の種類によっても多少調整する必要が出てきます。

じゃあ逆にその土壌酸度が中性からアルカリ寄りだったらどうしたらいいのか考える方もいると思います。

その場合にはいくつか方法がありますが、一番簡単な方法はpH未調整のピートモスを買ってきてそれを混ぜることだと思います。

ピートモスは酸度が酸性寄りです。

それを混ぜてあげれば中性からアルカリ寄りだった土が、中性から弱酸性よりに変わります。

混ぜる量はその畑の広さや、その酸度の値によって変わってきます。

なので少量ずつピートモスを混ぜてみて、育てたい野菜の適度な酸度になるように調整してみてください。

それから注意点として、ピートモスは2種類販売されています。

酸度が未調整のものと、調整済みのものです。

この調整済みのものは弱酸性から中性ぐらいになっているので、これを使っても意味はありません。

必ずpHが未調整のものを使ってください。

今すぐ家庭菜園で野菜栽培を始める4つの裏技まとめ

今回はゴールデンウィークとか、野菜を育てたいと思い立った日のうちにすぐに野菜栽培を始める4つの裏技を紹介しました。

たぶん家庭菜園をこれから始めたいと思っている方は2週間も待てないと思います。

もう思い立ったその日のうちに、ホームセンターに行って道具を全部揃えてその日のうちにやりたいですよね。

働いている方だったら、忙しくてなかなか時間も持てないと思います。

子供と一緒に野菜を育てたいとなった時に2週間待つようなことはなかなかうまくいかないと思います。

本来は2週間以上前から土作りをして、準備をしてから始めた方が失敗するリスクは少なくなると思います。

でも、どうしても今日からやらなければいけない方はぜひ今回紹介した4つの裏技を参考にしてみてください。

こちらの動画でも紹介しています。