今回はピーマンの葉っぱと枝が枯れてしまった原因を突き止めます!
私が庭で育てているピーマンがこんな風に枯れてしまいました。
原因はいくつか考えられます。
今回はピーマンが枯れた原因を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ピーマンやナス科の野菜を育てていて、急に枯れてしまい悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
ピーマンが枯れてしまった原因を推理
まずはピーマンが枯れてしまった原因について、どんな可能性が考えられるのか少し広めに考えてみましょう。
大きく分けると
- 病気
- 害虫
- 水不足
この3つが考えられるかなと思います。
ピーマンの簡単な育て方が知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。
ピーマンが枯れた原因が病気だった場合
例えば病気が原因だった場合は
- 菌核病(きんかくびょう)
- 灰色かび病
などの病気の可能性が考えられます。
そのような病気の場合、枝の部分が腐ったりカビが生えたりして痛んでしまいます。
それによって葉っぱも枯れていくという病気です。
ピーマンが枯れた原因が害虫だった場合
害虫が原因だった場合、アブラムシやハダニなど色々な虫が発生します。
実は今回、アブラムシのような虫が発生していました。
その虫の正体についてはもうちょっと後でご紹介します。
いちごのアブラムシ対策については、こちらの動画で詳しくご紹介しています。
ピーマンが枯れた原因が水不足だった場合
最後に考えられる原因が水不足です。
夏は非常に暑いので、土が乾いていると水不足になり葉っぱがしおれてしまうことがあります。
ただ水が十分あったとしても、根っこの病気や茎が途中で折れていたりした場合は枯れることもあります。
夏は長雨が多かったり台風があったりするので、そういった風や雨の影響でトラブルが起きることもあります。
実は、犯人はピーマンの枝にいた!
ただ、今回はピーマンの枝に虫がいたんです!
白くて小さな虫がいました!
詳しく見てみると、
- サイズは非常に小さい
- 色は白い
- アブラムシに似ている
- 背中にトゲトゲが生えている
- 動きがなかなか俊敏
- たくさん集まって群れで行動をしている
このような虫、皆さんの野菜にはついていないでしょうか?
家庭菜園を長年やっている方は「あ!あの虫だな!」と分かったのではないでしょうか?
ピーマンが枯れた原因はホオズキカメムシ
では、今回ピーマンを枯らした虫の正体を発表します!
今回このピーマンを枯らした虫の正体はホオズキカメムシです。
ホオズキカメムシの特徴
ホオズキカメムシという虫がどんな虫なのか特徴を説明します。
大きさは1cm前後ぐらいで、幼虫の時はもっと小さいです。
カメムシと聞くともっと横に広い虫だと思うかもしれませんが、ホオズキカメムシは細長いタイプのカメムシです。
カメムシなのでやはり臭いニオイがします。
ホオズキカメムシが発生すると、植物が枯れたりしおれてしまいます。
アブラムシが発生した時にも葉や茎から養分を吸われてしまいますが、ホオズキカメムシの方が被害がひどくなります。
さらに厄介なのは、ホオズキカメムシは群れで行動をします。
なので発生した場所で一気に被害が起きます。
ホオズキカメムシの卵
次は卵をご紹介します。
卵が産み付けられていた葉っぱです。
葉っぱの裏面に黄色というか茶色というか黄土色というか、そんな感じのすごく小さな粒が密集して産み付けられています。
キラキラ光っていて宝石みたいで綺麗です。
このような卵を見つけたらやっつけないといけません。
これは葉っぱの裏面に産み付けられているので、ちゃんと観察しないと見落としてしまいます。
ピーマンやシシトウ、パプリカなどナス科の野菜を育てている方は是非葉っぱの裏面までしっかり確認するようにしてください。
この卵から幼虫が孵ると、最初は白くて小さな幼虫が集団で行動します。
なので、白い時は「あれ?アブラムシかな?」と思う方もいると思います。
でもアブラムシではありません。
幼虫がどんどん大きくなって、形が少しずつ長細い形に変わり体の色が黒く変化していきます。
そうすると成虫になった状態です。
今回私が最初に発見した時は、白くて小さなアブラムシのような状態でした。
それから数日後には、まだ白い虫もいますが中には黒くて成虫になっているものもいます。
これが成虫です。
これからもっと大きく黒っぽくなっていきます。
ホオズキカメムシは春から秋まで発生します。
どんな野菜に発生するのかというと
- ピーマン
- シシトウ
- パプリカ
- ナス
- トマト
- サツマイモ
などに発生します。
トマトに寄生した場合、実から水分や養分を吸います。
実が吸われてしまった場合、皮の部分が透明っぽくなるというかスポンジみたいな状態になり、見た目も味も悪くなります。
ホオズキカメムシの対策
次にホオズキカメムシの対策について説明します。
ホオズキカメムシは見つけやすいです。
卵は葉っぱの裏側にあるので少し見つけづらいですが、まあまあ大きいので葉っぱの裏を見れば見落とすことはないかなと思います。
幼虫のサイズはやや小さいですが、色が白色で集団で行動するので見つけやすいです。
ただ、集団で行動することと養分を吸う力が強いこともあって被害が多い大きくなりやすいです。
なのでホオズキカメムシを見つけた時はそのままにせず、すぐに対策を取るようにしてください。
ホオズキカメムシ対策①農薬を使う
具体的な対策をご紹介します。
農薬を使うことに抵抗がない方は農薬を使うのが楽です。
農薬は使える野菜と使える対象の虫が決まっています。
また細かく使用方法のルールもあるので、必ずその農薬に書いてある使用のルールを守って使うようにしてください。
野菜をたくさん育てている方は、農薬を使って駆除するのがおすすめです。
例えば、アディオン乳剤はピーマンのカメムシ類に効果があります。
農薬散布の方法が知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。
ホオズキカメムシ対策②補殺する
育てている野菜の株数が少なかったり、農薬を使うのが嫌な方は補殺するのがおすすめです。
捕殺とは捕まえてやっつけることです。
その時におすすめアイテムがこちらです。
これは養生テープと呼ばれているもので、大体ガムテープと同じようなものです。
ガムテープよりは粘着力が少し弱いです。
これはダイソーさんで買いました。
ホームセンターでも買えます。
養生テープを10cmくらい切り取って丸めて指先にはめて虫をくっつけてください。
素手で虫を触るのが嫌な人や虫が苦手な方は
- グローブをはめる
- 養生テープを箸の先端に巻き付ける
- ピンセットを使う
などの方法を試してみてください。
養生テープにホオヅキカメムシをくっつけてしまえば、ホオズキカメムシは動けなくなります。
この方法はアブラムシやハダニ、アザミウマなど他の害虫にも使えます。
実際に捕まえたホオズキカメムシの写真です。
ホオズキカメムシは群れで行動するので、群れを全部捕まえるようにしてください。
取り逃がしてしまうと、そこから増えてしまう可能性もあります。
それからカメムシの仲間なので臭いニオイを出します。
一般的な非常に臭いカメムシと比べるとニオイは控えめだといわれていますが、それでも臭いニオイを出します。
素手で触わる時は注意してください。
また、捕まえた後は袋に密封してから処分するなどしてください。
ホオズキカメムシ対策③防虫ネットをする
ホオズキカメムシは見た目がグロテスクというか、虫が苦手な人はもう見たくないという虫ですよね。
こういったものが苦手な方は、防虫ネットで野菜を被うのがおすすめです。
大きな野菜だと防虫ネットで全体を覆うのが難しいかもしれません。
そんな時は、小型ハウスのようなものを作ったり、支柱を何本か立てて枠を作るなどの工夫も出来ます。
背が高い野菜を防虫ネットで覆う方法はこちらの動画でご紹介しています。
【家庭菜園の害虫】ピーマンが枯れた原因は?アブラムシ?カメムシ?ダニ?【すぐに駆除しないと枯れます】まとめ
今回はピーマンが枯れてしまった原因は何なのかを皆さんと一緒に考えてみました。
また、ピーマンを枯らせた原因であるホオズキカメムシの特徴や駆除の方法もご紹介しました。
ホオズキカメムシはなかなか厄介な虫です。
放っておくと枯れてしまうので、すぐに対策を打たないといけません。
皆さんの野菜にホオズキカメムシがついていないのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回紹介した内容は、こちらの動画でご覧になれます。