今回は、トマトの2本仕立ての簡単な仕方について紹介します。
- トマトの2本仕立てって何?
- トマトの収穫量をもっと増やしたい
- トマトの2本仕立ての具体的なやり方を知りたい
このような疑問や要望がある人は、ぜひ最後までお読みください。
トマトの2本仕立てのやり方
元々、トマトは1本仕立てがポピュラーなやり方です。
1本仕立てとは、脇芽をすべて取り除き、茎を1本だけ伸ばす仕立て方。
その方がシンプルでわかりやすく、やりやすいからです。
ではなぜ、わざわざ2本仕立てという方法をするのでしょうか?
それは一本の株を使って二本の枝を作ることで、その収穫量を2倍とまではいきませんが、1.5倍ぐらいまで増やすことができるからです。
なぜ枝が二本あるのに収穫量が2倍にならないかというと、そもそもの根の量が限られているから。
それから光が当たる部分についても、他の枝が邪魔をして影になったりしてしまうことなどがその要因です。
それでは、トマトの2本仕立ての具体的なやり方について説明していきます。
まず、一本の主芽、一本の脇芽を残して下の写真のように二本の状態にします。
1本仕立てであれば脇芽は全て取ってしまいます。
2本仕立てを行う場合には、株元から生えた脇芽については取らずに残しておきます。
それより上から生えてきた脇芽については、取り除いてください。
2本仕立てのコツは支柱を2本立てる
一本仕立ての場合には、支柱は一本で大丈夫です。
でも二本仕立ての場合は、主芽と脇芽の二本あるため、それぞれに支柱が必要になります。
合計二本の支柱を用意しましょう。
下の写真では、脇芽の方にのみ支柱を立てていますが、主芽のほうにはまだ支柱を立てていません。
周囲の植物にもたれかかっている状況なので、主芽のほうにも支柱を立てて真っ直ぐ上に伸びるようにしていきます。
上の写真のように主芽のほうにも支柱を立てて、二本仕立ての仕立てが完了しました。
このように株元の両脇に二本の支柱を立てて、支柱と茎を紐などで軽く8の字結びをして固定します。
8の字結びとは、園芸支柱と茎をヒモで交差させながら縛る縛り方です。
株の下部と上部の2カ所で8の字結びをしておくと、しっかりと株と支柱を固定できます。
以上がトマトの二本仕立てのやり方になります。
その後も同じように、ある程度伸びたら8の字結びで茎と支柱を固定し、脇芽が生えたら取り除きながら、2本を上手く伸ばしていけば大丈夫です。
この方法で、上手くいけば1.5倍の収穫量を見込むことができます。
一方で、二本仕立てのデメリットとして、一本仕立てよりもスペースを取ってしまうことです。
二本仕立てをやる場合は、あらかじめ植える間隔を広めに取っておくことが大切です。
但し、二株植えるよりは一株で二本仕立てをした方が、スペースは小さくできると思います。
トマトの二本仕立ての簡単な仕方のまとめ
今回は、トマトの二本仕立ての簡単な仕方について紹介しました。
今回は畑に植えた場合のやり方を紹介しましたが、ご家庭で植木鉢やプランターで栽培されている場合でも応用が利きます。
その場合は、一本仕立ての場合よりも面積が多くなるため、通常よりも土の容量が多く確保できる容器を用意することがポイント。
また、広めのスペースを確保すること、そこに二本の支柱を立てることなどを考慮する必要があります。
条件さえ整えば、畑でもプランターでもどちらでも挑戦できる方法なので、トマトの収穫増を目指してみなさんもぜひ試してみください。
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